若者の「ライフスタイル」と「お金」を考える ライフスタイル・ラボ
ライフスタイル・ラボとは
お小遣い調査
ライフスタイルコラム
Money Connection®
Topへもどる

2006年 サラリーマンのお小遣い調査

お小遣い調査トップに戻る

サラリーマンの平均小遣いは4万5,400円 !
昨年より4,800円のアップ、一方個人格差の拡大はより鮮明に
〜高まる副業・投資への関心〜

はじめに
 今年度の3月期決算では、企業の経常利益はのき並み前期に比べて増益となり、伸び率こそ鈍化したものの3期連続で過去最高益を更新しました。日本の景気は着実に改善してきており、多くの企業で採用も拡大しつつあります。また某銀行系シンクタンクの発表によると、大手企業の夏の賞与は2年連続で増加する見通しで、サラリーマン個人の経済環境も少しずつ明るくなり始めているようです。では小遣いの面ではどうなっているのでしょうか。
 GE Money(法人名:GEコンシューマー・ファイナンス株式会社)では、1979年以来、ほぼ毎年、ボーナス支給時期を前に「サラリーマンの小遣い調査」を実施しています。
 今回も例年と同様に、インターネットを活用して、全国500人のサラリーマンを対象に調査を行いました。
 サラリーマンの一カ月の小遣いは、調査開始以来3番目の低水準(3万8,300円)だった一昨年から昨年ようやく4万台に回復し、今年はさらにアップして、4万5,400円と、サラリーマンの懐も徐々にではありますが潤ってきているようです。以下は、その調査結果です。

《調査設計》

調査時期     2006年5月9日〜5月10日までの二日間
調査方法     インターネットによる調査
(専門の調査会社に依頼して、全国からサンプルを収集)
サンプル数     全国のサラリーマン500名

── サンプル内訳 ──

(表中の数字は、上段:人 下段:%)
全 体 年 代 別 未既婚別
20代 30代 40代 50代以上 独身 既婚
500人
(100.0)
125人
(25.0)
125人
(25.0)
125人
(25.0)
125人
(25.0)
203人
(40.6)
297人
(59.4)

同居の子どもの有無 奥さんの就業状況 住居形態 住居地
いる いない 専業主婦 共働き 持ち家 賃貸 大都市圏 その他
267人
(53.4)
233人
(46.6)
157人
(52.9)
140人
(47.1)
309人
(61.8)
164人
(32.8)
203人
(40.6)
297人
(59.4)
※「奥さんの仕事」の%では母数は297人(=既婚者総数)

年収別
300
万未満
300〜500
万未満
500〜700
万未満
700〜900
万未満
900〜1500
万未満
1500万以上
30人
(6.0)
140人
(28.0)
125人
(25.0)
98人
(19.6)
96人
(19.2)
11人
(2.2)

★次ページ以降の表・グラフ内の数字は、特に注意がない場合は全て%になっています(小数点第2位で四捨五入)。

★巻末に1979年から2006年までの「サラリーマンの小遣い」額の推移をグラフにしていますので、ご参照ください。

★この調査は、例年サラリーマンを対象に行なっていますが、個々のサンプルは毎年変わっています。

インデックス
 2006年のサラリーマンの平均小遣いは、昨年より5千円増の45,400円に
(問1.この春からのあなたの1カ月分の小遣いはいくらですか。)

 46%が昇給あり。一方で8割以上が「小遣い額に変化なし」、「アップ」は7.2%
(問2.−今春、昇給がありましたか。
−あなたの小遣いはどのように変化しましたか。「アップした」という場合、
1カ月あたりいくらアップしましたか。)


 40代で「この1年間、生活が苦しかった」が7割以上
(問3.小遣いの面で、この1年間のあなたの日常生活はいかがでしたか。)

 昼食代は平均650円、昨年(660円)からほぼ横ばい!
(問4.あなたの昼食代は平均すると1回いくらぐらいですか。)

 外食回数は、平均3.8回、1回の飲み代は約5,000円。昨年より回数減らして内容をやや充実
(問5.あなたはアフター5に1カ月に平均何回くらい外で飲食していますか。
また飲み代は1回平均でいくらぐらいになりますか。)


 小遣いの使いみちではずせないのは「昼食代」という回答が5割以上
(問6.小遣いの使いみちは。(3個までの複数回答可))

 理想の小遣い額は、「現実」+2.8万円の73,900円
(問7.あなたが理想とする1カ月分の小遣いはいくらですか。)

 小遣いが倍になったら、「貯蓄・投資にまわす」が4割
(問8.小遣いが倍になったら何に使いますか。(3個までの複数回答可))

 全体の3割に何らかの副収入あり
(問9.あなたには給料以外に収入はありますか。)

 年収が高くなるほど、クレジットカードの利用は「3千円未満から」が多い
(問10.いくらからクレジットカードを使って支払いをしますか。)

 使い方はいまだ慎重?!30代では夢の実現への先行投資を惜しまず
(問11.あなたは「資金を貯めてからやりたいことを実現させる」、または「ローンや
分割払いを利用しつつ、先に自分のしたいことを実現させる」どちらのタイプですか。)


 全体を通して最もライフスタイルを楽しんでいるのが30代!
 8割以上が「貧富の格差が拡大している」と実感…

問1.2006年のサラリーマンの平均小遣いは、昨年より約5千円アップの4万5千円台に
全体平均  45,400円(100円台以下は四捨五入)
●年代別
20代=47,200円
30代=50,400円
40代=37,900円
50代以上=46,200円
●未既婚別
独身=56,500円
既婚=37,900円
●子どもの有無
あり=38,900円
なし=52,900円
●奥さんの仕事
専業主婦=37,300円
共働き=38,500円
●住居地
関東4県=54,000円
その他=39,500円

 サラリーマンの1カ月の平均小遣い額は、全体で「45,400円」となり、昨年(40,600円)と比較して、約5千円もアップしました。一昨年から昨年にかけては2,300円のアップにとどまっていましたので、1年で一気にその2倍も増額しています。しかし、今年の調査では「お小遣いに変化なし」との回答が約半数を占めたにもかかわらず(次項参照)、全体平均では約5千円も増額している理由は、小遣いがアップした人は少数ながら増加額が大きかったといえるでしょう。
 個々の回答をよくみてみると、小遣い額が「4万円未満」と答えた人の割合が50.2%あり、一方で、「10万円以上」と回答した人は10%もいました。これはある意味で個人格差が進んでいるといえるのかもしれません。
 年代別にみると30代の小遣いが最も高く、また未既婚別にみると、既婚者は「37,900円」なのに対して、独身者は「56,500円」で(約1.9万円の差)、なかでも月の小遣いが「10万円以上」と答えた人が約2割を占めています。なお、子どもの有無でみると、子ども有りで「38,900円」なのに対して、子どもなしでは「52,900円」となっており1.4千円の差がみられます。家族や子どもの有無は、当然のことながら小遣いの増額に少なからず影響していることを裏付けています。さらに居住地別では、関東4県とそれ以外で、約14,500円という大きな差異が生じています。
 いよいよ日銀の「ゼロ金利解除、間近」との予測が強まるなか、企業業績も本格的な回復軌道を辿っていますが、日本経済の復興が実感としてサラリーマンの懐に好影響を及ぼすのは、来年以降の調査を待たなければならないようです。

問2.この1年で昇給があったのは46%。小遣い額、8割以上が「変化なし」

 この春以降、「昇給があった」と答えた人は全体の46%でした。加えてお小遣いの額に変化があったか訊ねたところ、全体では「変化なし」と回答した人がもっとも多く、全体の83.8%を占めました。‘05度の企業業績は、バブル崩壊以来の長い景気低迷のトンネルを抜けて、近年まれに見る好決算に沸いており、約半数が昇給もあったと答えていますが、サラリーマンの懐にはまだその恩恵が反映されていないようです。
 小遣いが「アップした」と答えた人たちのバックグラウンドをみてみると、20代、未婚者が多く、既婚者のなかでは子どものいない人たちの小遣いが増えています。景気が上向いているとはいえ、やはり子どもや家族のためにお金を使わなければならない年代層のサラリーマン家庭では、お父さんのお小遣いの増額は後回しになってしまうのでしょうか…

  アップした 変化なし ダウンした
全   体 7.2 83.8 9.0
年代 20代
30代
40代
50代以上
15.2
8.8
2.4
2.4
80.8
82.4
88.0
84.0
4.0
8.8
9.6
13.6
未既婚
していない
している
11.8
4.0
78.8
87.2
9.4
8.8
子供の
有無
いる
いない
3.4
11.6
86.5
80.7
10.1
7.7
奥さんの
就業
共働き・パート
専業主婦
4.3
3.8
87.1
87.3
8.6
8.9

過去に調査した平均小遣い額
2005年 40,600円 1990年 76,000円
2004年 38,300円 1989年 53,000円
2003年 42,700円 1988年 53,800円
2002年 54,900円 1987年 53,000円
2001年 58,300円 1986年 54,600円
2000年 60,300円 1985年 50,700円
1999年 54,800円 1984年 50,600円
1998年 55,800円 1983年 47,600円
1997年 66,900円 1982年 34,200円
1996年 60,800円 1981年 40,400円
1995年 58,700円 1980年 39,600円
1992年 70,500円 1979年 30,600円
※91、93、94年は調査せず
  ここで過去の調査結果と今年の小遣い額を比べてみましょう。ここ数年の消費者物価指数の変化を考慮に入れても、今年の小遣い額はまだまだ高い水準とはいえません。これまでサラリーマンの小遣い額は、バブルの終わり頃に当たる1990年の「76,000円」をピークに、5万円前後で推移していました。2000年に入り、やや持ち直しかけたこともありましたが、それ以降、再び下降線を辿り、昨年には、1982年以来となる3万円台にまで下落。長引く平成大不況がサラリーマンの懐を直撃した格好となっていました。来年以降、景気回復の影響が本格的に小遣いに反映されることが期待されます。

問3.この1年間の小遣い面は「大変苦しい」と「やや苦しい」を合わせて61%。特に40代以上で「苦しい」が多い

 小遣い面からみて、この1年の生活をどう感じていたか聞いてみると、全体で一番多かったのは、「やや苦しかった」という答えで42.0%でした。
 年代別では30代以下でゆとりを感じているのは4割以上と他の年代に比べて高く、年代により差がみられます。40代では、「大変苦しい」と答えた人が25.6%で、「やや苦しい」と答えた人と合わせると72%にもなります。現在の小遣い、昼食代、飲み代が全ての年代のなかで最も低くなっており、懐具合の苦しさは切実のようです。全体としては、「大変苦しい」と「やや苦しい」を合わせると全体の61%を占めることからも、「苦しい」と実感しているが多いようです。ただ、小遣いがアップしている人の約半数は「1万円以上」のアップであったり、上がり幅が高くなっていたり、子どものいない人の48.1%がゆとりを感じていたりしていることから考えると、昇給がお小遣いアップに直結しやすい状況下にある人にとってはゆとりが生まれ始めているのかも知れません。

    全 体 年 代 別 未既婚別 子ども有無
20代 30代 40代 50代〜 独身 既婚 あり なし
大いにゆとりがあった 4.0 6.4 5.6 0.8 3.2 6.4 2.4 1.1 7.3
まあまあゆとりがあった 35.0 40.0 39.2 27.2 33.6 37.4 33.3 30.0 40.8
やや苦しかった 42.0 43.2 35.2 46.4 43.2 40.4 43.1 45.3 38.2
大変苦しかった 19.0 10.4 20.0 25.6 20.0 15.8 21.2 23.6 13.7

問4.昼食代は平均650円、昨年(660円)からほぼ横ばい

 小遣いの使いみちをみてみると、昼食代はかなり大きなウェイトを占める存在であることがわかります。今年も昼食1回あたりの平均額を訊ねてみたところ、「650円」という結果になりました。これは昨年の調査結果よりも10円のダウンですが、ほぼ横ばいの金額とみてよいでしょう。小遣いの総額では、全体として5,000円アップしているにもかかわらず昼食代は据え置かれています。昼食はアップグレードせずに抑えて、その分趣味や投資など自分のやりたいことに充当するなど、お金の使い方にはメリハリをつけているのかもしれません。
 年代別では、最も高いランチを食べているのが30代で751円。逆に最も安いランチを食べているのは40代の580円でした。ここでも30代と40代の小遣い額・意識の差が浮き彫りになっています。

<過去の平均昼食代>
2006年 650円
2005年 660円
2004年 650円
2003年 670円
2002年 690円
2001年 710円
 奥さんが専業主婦の層では、昼食代が「100円未満」という回答が16.6%と一番多く、お父さんたちは昼食代にほとんどお金をかけていません。デスクで愛妻弁当を食べているサラリーマンの姿を連想しますが、本当のところはどうなのでしょうか。「100円未満」は食後の自動販売機のコーヒー代かもしれません。また、地域別にみると関東4県とそれ以外では昼食代に約100円の違いが出ています。

問5.アフター5の外食回数は平均3.8回、1回の飲み代は5,080円で、回数は減って中身がやや充実?

全 体 平均外食数 平均飲み代 平均昼食代
3.8回 5,080円 650円
20代 4.5回 7,460円 600円
30代 4.2回 5,650円 750円
40代 2.9回 4,490円 580円
50代〜 3.7回 5,420円 670円
独身 5.4回 5,220円 650円
既婚 2.8回 4,980円 650円
子ども
あり
3.0回 4,960円 630円
子ども
なし
4.8回 5,220円 670円
専業主婦 2.5回 4,700円 660円
共働き 3.0回 5,310円 639円
関東4県 4.7回 5,350円 700円
その他
地域
3.3回 4,840円 630円
※10円台未満は四捨五入
昼食代と同じく、サラリーマンにとって欠かせない小遣いの用途が飲み代です。回数と金額についてそれぞれ聞いてみたところ【3つまでの複数回答】、全体で会社帰りの平均外食数は「3.8回」、平均飲み代は「5,080円」という結果が出ました。昨年調査の結果では、1カ月の平均外食数は「4.1回」で、平均飲み代が「4,800円」でしたから、回数は減ったものの飲み代が約300円アップしています。昨年も今年もトータルとしては月の飲み代に大きな変化はありませんので、今年の特徴としては、飲む回数を少なくして、これまで焼酎一杯と焼き鳥3本だったところを5本頼んだり、つまみを一品加えたり、お酒を1杯多く注文するなど内容を充実させているのかもしれません。
 年代別でみてみると、最も外食回数が多いのは20代の「4.5回」で、40年代は最も少なく「2.9回」。また、飲み代が最も多いのは30代の「5,650円」、最も少ないのは40代で「4,490円」。両者の差は1,100円にもなっています。昨年の調査では40代の飲み代が一番多かったことを考えると1年で大きな変化です。2006年の小遣い調査全体を通して、40代の懐の具合が一番厳しい様子が伺えますが、ここでも同じ傾向がみえます。また未既婚別で、独身(5.4回)と既婚(2.8回)では平均外食数で2回以上の差となっている点が目を引きます。予想されたことながら、実際既婚者になると飲みに行く回数も少なくなっていることが読みとれます。

問6.使いみちとして「昼食代」などの必要出費に次いで「趣味の費用」(36%)、「飲み代」(34%)、 「雑誌・書籍代」(25%)が高い。ー昨年から用途には変化なし
(3つまでの複数回答)
    全 体 年 代 別 未既婚別
20代 30代 40代 50代〜 独身 既婚
昼食代 54.2 53.6 53.6 55.2 54.4 57.6 51.9
趣味の費用 36.4 33.6 33.6 42.4 36.0 34.5 37.7
飲み代 34.4 27.2 35.2 33.6 41.6 28.1 38.7
タバコ代 29.4 24.8 30.4 34.4 28.0 25.6 32.0
雑誌・書籍代 25.0 28.0 21.6 26.4 24.0 24.6 25.3
車関係・ガソリン代 21.0 20.8 20.8 20.8 21.6 25.6 17.8
携帯電話代 17.8 28.8 15.2 13.6 13.6 27.6 11.1
喫茶代 8.8 5.6 10.4 12.8 6.4 8.4 9.1
家族への気配り
(飲食、プレゼントなど)
7.4 8.0 8.8 8.8 4.0 5.9 8.4
洋服・くつなどの費用 6.6 8.8 8.0 4.0 5.6 9.4 4.7
職場の部下への気配り
(飲食、プレゼントなど)
5.0 1.6 4.8 4.8 8.8 3.4 6.1
慶弔などの付き合い費 4.8 2.4 7.2 1.6 8.0 3.4 5.7
資格取得のための費用 1.6 3.2 2.4 0.8 0.0 3.0 0.7
その他 2.0 1.6 0.8 4.0 1.6 1.5 2.4

 小遣いの使いみちとして、サラリーマンが「これは絶対はずせない!」という、いわば必要経費を訊ねてみました。全体で最も多かったのは、やはり「昼食代」で54.2%、次いで「趣味の費用」(36.4%)、「飲み代」(34.4%)、「タバコ代」(29.4%)、「雑誌・書籍代」(25.0%)、「車関係・ガソリン代」(21.0%)といったものが続いています。使いみちは昨年と比べてほとんど変化はありません。
 年代別で顕著だったのは、20代の携帯電話代が28.8%で、他の世代に比べて13ポイント以上高く突出しています。飲み代の27.2%とほぼ同じ割合です。20代にとって携帯電話代は、飲み代同様、交際費の一部といえるかもしれません。それがお小遣い約3分の1まで占めました。
 また、今回の調査ではほとんどの項目でかなり質素な金銭感覚が印象的な40代ですが、小遣いの使いみちは昼食代を除くと意外にも「趣味の費用」が42.4%、「タバコ代」が34.4%でした。限られた金額の小遣いを何とかやりくりし、趣味やたばこなどで小さなリフレッシュをしているのかもしれません。50代では、飲み代が40%強で全世代のなかで一番高く、職場の部下への気配りも8.8%と他の世代の2倍以上。逆に家族への気配りが4.0%と他世代の半分になっていることからみると、年齢的にも社会的立場が高くなる50代は、家族への気配りよりも会社関係の付き合いが優先されているようにも読みとれます。

問7.理想の小遣いは現実プラス約2.8万円の7.4万円

 理想の小遣い額を尋ねてみたところ、全体では「5万円以上6万円未満」が32.2%で最も高く、次いで「10万円以上15万円未満」19.6%、「3万円以上4万円未満」(11.0%)と続いています。全体の平均値を出すと73,900円で実際の小遣いより約28,500円も高くなっています。
 理想額の平均値が最も高いのは30代の87,360円、次いで未婚者の86,900円、子どもがいない層の81,700円と続きます。理想額だけでなく、全体からも「30代」、「未婚、あるいは既婚でも子ども無し」の層は予想通りゆとりのある生活を送っていることが読み取れます。
 逆に理想額が低いのは40代で、64,300円。こちらは何かと物入りなお父さん世代の控えめなそして現実的な金銭感覚が伺えます。小遣いの額を決めているのは誰かの問に「自分」と答えたのは、全体の77%で、未婚者が多いと思われる20代だと88%。年代が高くなるにつれて「妻」が小遣い額を決定する比率が高くなり、特に40代以上では「妻が決める」が約3割を占め、奥さんが家計の大蔵大臣である様子が伺えます。

問8.小遣いが倍になったら「貯蓄・投資にまわす」が40%、30代以下では5割以上
全体平均  73,900円(100円台未満は四捨五入)
〜現実の小遣いとの差額は、28,500円〜
●年代別
20代=72,000円(24,800円)
30代=87,400円(37,000円)
40代=64,300円(26,400円)
50代以上=71,900円(25,800円)
●未既婚別
未婚=86,900円(30,400円)
既婚=65,000円(27,100円)
●子どもの有無
あり=67,100円(28,200円)
なし=81,700円(28,700円)
●奥さんの仕事
専業主婦=64,000円(26,700円)
共働き=66,100円(27,600円)
●住居地
大都市圏=82,700円(28,700円)
その他=68,400円(28,800円)

 小遣い額が倍になったらしたいことでは、自分の趣味を充実させたり(42.8%)、旅行をしたり(27.8%)、気になっていた新製品を購入する(23.8%)、20代では他の年代に比べて「洋服・靴などを買う」が高いなど、消費意欲が上位を占めるなか、第2位に、「貯蓄・投資にまわす」という人が全体の4割近くいました。特に30代以下、未婚者、賃貸住宅に住む人で「貯蓄・投資にまわす」が5割前後と、貯蓄志向が高いという結果が出ています。これは近年の景気上昇機運に加え、インターネットを利用して気軽に行う株や投資が一般の人たちにも普及してきたことの表れかもしれません。
 その一方で、「貯蓄、投資、ローンなどに関する金融知識を十分に持っていると思いますか」という質問に対しては、全体の62%から「十分な金融知識を持っていない」という回答がありました。年収別でみると、年収が高くなるほど、金融知識を持っている割合が高くなる傾向にあるようです。
 調査

問9.全体の3割に何らかの副収入あり

 また、預貯金の金利は除いて、給料以外に収入があるかどうかを聞いてみたところ、全体の3割である29%の500人中145人に給料以外の収入があり、副収入源としては、「株・為替など投資の儲け」が55%と高く、特に30代の69.2%が、年収500〜700万円の層では65%が株・為替などの投資で得ています。これらは近年、株価が上昇傾向にある市場状況や1万円からなど小口からの投資ができるようになり、初心者でも興味があれば気軽に投資を始められる環境になりつつあることが影響していると思われます。
 40代以下では、ネットオークションへの出品で副収入を得ているとの回答が3割ほどとなっていますが、50代以上では1割にも満たない回答でした。これは50代以上全体からみると、パソコンやインターネットはまだ馴染みのうすいものといえるかもしれません。

給料以外の収入内訳(複数回答)
第1位 株・為替など投資の儲け 54.5%
第2位 ネットオークション出品 23.4%
第3位 副業 17.9%

問10.年収が高くなるほど、クレジットカード利用は「3000円未満」からが高い

 「いくらからクレジットカードを使って支払いをしますか」という質問では、利用する最低金額は、「3000円未満」からが3割で、特に30〜40代、年収の高い層、愛知などの中部地域で、この傾向は顕著でした。また、年収別では年収が高くなるにほど、3000円未満の低い額からクレジットカードで支払いをしているとの調査結果が出ました。
 現在、クレジットカード業界には、クレジットカード会社が発行するカードのほか、銀行やデパートなどが発行する提携カードをはじめ、量販店や専門店が独自に発行するカードなどに加え、電子マネー(EdyやSuica)、携帯事業会社によるiDやFelicaを使ったおサイフケータイなど他業種もクレジット事業に参入し、さまざまな会員サポートや付帯サービスを提供しています。公共料金、電話代、光熱費などもクレジットカードで決済をしたり、現金ではなくあえてクレジットカードで支払うことでポイントを獲得する人も多く、クレジットカードでの低金額からの支払いにあまり抵抗がなくなりつつあるようです。
 また一方で、「クレジットカードは使わない」と答えた人たちが全体の13.2%もいました。直近の日本クレジット産業協会のデータによると、日本人の平均カード所持枚数は一人当たり2.6枚。個人がクレジットカードを複数持っている時代に「カードは使わない」主義の人が全世代を通して10%以上を占めていたのは予想外の結果といえるのではないでしょうか。

 調査

問11.使い方ではいまだ慎重?!30代は目標や夢を実現するための先行投資を惜しまず

 お金の使い方について、「まずは資金を貯め、必要額を手にした後で、自分のしたいことを実現させる」もしくは「ローンや分割払いを利用しつつ、先に自分のしたいことを実現させる」の二者択一のいずれのタイプであるかとの問いに対しては、全体でみると、「まずは資金を貯め、必要額を手にした後で、自分のしたいことを実現させる」派が7割強と、依然、現金第一主義が根強くあるのか、ローンや借金に対しては慎重な傾向がみられました。
 しかし、年代別でみてみると、30代、年収500〜700万円の層では、「ローンや分割払いを利用しつつ、先に自分のしたいことを実現させる」派が3割以上と、他の年代、所得層よりも高い結果が得られました。これは、資格取得や留学、外見を含めての自分磨きなど、自分の夢を実現させるためには、ローンを組んで支払いながらでも夢を叶えていくという、先行投資型ライフスタイルの人が増えているということなのかもしれません。

〜調査結果からみる全体の傾向 〜

◆積極的な消費欲と投資欲をともに備え、自分のライフスタイルを楽しむ30代サラリーマン
◆20代から50代以上のサラリーマン中、最も生活が苦しいのは「40代・既婚者・子持ち」
◆回答者全体の約85%が「貧富の差の拡大」を実感 !! 景気回復を肌身で感じるまでには1、2年のタイムラグが。

 今回のアンケート調査の結果から、世代別にみると全体の調査を通して最も元気なのが30代でした。彼らは小遣い額、昼食代、飲み代のいずれにおいても最も多くのお金を使っています。調査また、30代アンケート回答者の3割が給与以外の副収入を得ていると答えており、その約7割が株や為替などの投資をしているとの結果が出ました。全体の3割が貯蓄・株などの投資、ローンの金融知識を十分に持って、ネットオークションなどを活用しているとのことで、パソコンを駆使し、副収入を得ながら、生活を楽しんでいる姿がみてとれます。
 一方、最も生活が苦しいのは「40代・既婚者・子持ち」のサラリーマンでした。住宅ローンや成長真っ盛りの子供を抱え、まずは生活費や学費を優先せざるを得ず、自分のために使える金銭的な余裕はあまりないのかもしれません。
 また、もう一つの特徴として、多くの人(アンケート回答者500人のうちの422人=全体の8割以上)が「過去数年で日本における貧富の差が拡大している」と感じていることがわかりました。年代別でみてみると、「格差を実感している」という答えが最も多かったのが40代で91.2%、次いで50代以上で85.6%、20代で82.4%、30代で78.4%でした。20代のほうが30代よりも貧富格差を実感しているというのは、超氷河期と呼ばれる時期に学生時代を過ごした世代とバブル期後期を経験している世代の差なのかもしれません。

 日本の景気は着実によくなってきており、企業業績、雇用環境も回復しつつあるとはいっても、依然全体の6割以上が生活が苦しいと感じていました。給与以外の収入で家計を補おうとする傾向もみえ、景気回復の実感がまだないというのがサラリーマンの本音といえるようです。サラリーマンのお財布に厚みが出てくるには、来年以降のアンケートの結果を待つことになりそうです。
以上


<ご参考  サラリーマンの平均小遣い額の推移(1979年〜2006年)>

グラフ