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2007年 サラリーマンのお小遣い調査

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サラリーマンの平均小遣いは4万8,800円、昨年比3,300円のアップ
小遣いアップ分は貯蓄する堅実な20代、好奇心・消費意欲旺盛な50代

はじめに
 今年5月15日に総務庁が発表した労働力調査によると、就業者数は6,351万人と昨年に比べ43万人増加しました。景気回復と団塊の世代が一斉に退職を迎える2007年問題を背景に、多くの企業が新卒の採用を積極的に行っており、今春の大学卒業と高校卒業の新入社員は約60万人(民間推計)と昨年より1割ほど増加しています。
 経済的側面を見ると、昨年7月の日本銀行によるゼロ金利政策の解除により、普通預金や住宅ローン金利が上昇し始めています。また、原油高による原材料価格の高騰や物価指数の上昇も見られます。これらはサラリーマンの財布にどのような影響を与えているのでしょうか?
 GE Money(法人名:GEコンシューマー・ファイナンス株式会社)では、1979年以来、ほぼ毎年、ボーナス支給時期を前に「サラリーマンの小遣い調査」を実施しています。
 今回も例年と同様に、インターネットを活用して、全国500人のサラリーマンを対象に調査を行いました。
 サラリーマンの小遣い額は、20代がアップし、唯一30代が前年比でダウンしています。以下は、その調査結果です。

《調査設計》

調査時期     2007年4月28日から4月29日までの2日間
調査方法     インターネットによる調査
(専門の調査会社に依頼し、全国からサンプルを収集)
サンプル数     全国のサラリーマン500名

── サンプル内訳 ──

(上段:人数 下段:%)
全 体 年 代 別 未既婚別
20代 30代 40代 50代 未婚 既婚
500人
(100)
125人
(25)
125人
(25)
125人
(25)
125人
(25)
237人
(47.4)
263人
(52.6)

同居の子どもの有無 奥さんの就業状況 住居形態 居住地域
いる いない 専業主婦 共働き 持ち家 賃貸 関東4県 その他
236人
(47.2)
264人
(52.8)
136人
(51.7)
127人
(48.3)
306人
(61.2)
162人
(32.4)
212人
(42.4)
288人
(57.6)
※「奥さんの就業状況」の%では母数は263人(=既婚者総数)

年収別
300
万未満
300〜500
万未満
500〜700
万未満
700〜900
万未満
900〜1500
万未満
1500万以上
38人
(7.6)
124人
(24.8)
120人
(24.0)
96人
(19.2)
103人
(20.6)
19人
(3.8)

★次ページ以降の表・グラフ内の数字は、特に注意がない場合は全て%になっています(小数点第2位で四捨五入)。

★巻末に1979年から2007年までの「サラリーマンの小遣い」額の推移をグラフにしていますので、ご参照ください。

★この調査は、例年サラリーマンを対象に行なっていますが、個々のサンプルは毎年変わっています。

インデックス
 ◆ 2007年のサラリーマンの平均小遣いは、昨年より3,300円増の48,800円に。
リッチな20代は平均56,100円

(問1.この春からのあなたの1カ月分の小遣いはいくらですか)

 ◆ 46.2%が昇給あり。一方で8割以上が「小遣い額に変化なし」、「アップ」
は8.2%と少数だが、その半数が1万円以上の大幅アップ

(問2.今春、昇給がありましたか。
あなたの小遣いはどのように変化しましたか。「アップした」という場合、
1カ月あたりいくらアップしましたか


 ◆ 理想の小遣い額は、「現実」プラス2.6万円の74,800円
(問3.あなたが理想とする1カ月分の小遣いはいくらですか)

 ◆ 昼食代は平均590円、昨年の650円から60円ダウン!
(問4.あなたの昼食代は平均すると1回いくらぐらいですか)

 ◆ 小遣いの使い道ではずせないのは「昼食代」という回答が5割以上
(問5.小遣いの使い道は(3個までの複数回答可))

 ◆ 苦しい30代、40代サラリーマン
(問6.小遣いの面で、この1年間のあなたの日常生活はいかがでしたか

 ◆ 外食回数は、平均3.9回と昨年並み。1回の飲み代は約4,380円で、700円ダウン
(問7.あなたはアフター5に1カ月に平均何回くらい外で飲食していますか。
また飲み代は1回平均でいくらぐらいになりますか)


 ◆ 家計の主導権は「自分」が6割。逆に既婚者は6割が「妻」が主導
(問8.家計の主導権は誰が握っていますか)

 ◆ 人生で大切にしているものは「家族」。次に「健康」、「お金」。
出世には興味が薄く、家庭・個人主義の傾向

(問9.自分の人生で一番大切にしたいものは何ですか(大切な順に3つ回答))

 ◆ 3割以上が転職希望、理由の半数以上は、給与面の不満から
(問10.転職を考えていますか。また、なぜ転職を考えていますか)

 ◆ 資産運用に6割が関心あり
(問11.資産運用に興味がありますか。また、どのような資産運用方法に興味を持っていますか)

 ◆ 子どもの金銭教育3割が実践。全体の8割が「必要」と考えている
(問12.子どもに金銭教育を行っていますか)

 ◆ 小遣いアップ分は貯蓄にまわす、堅実派が多数
(問13.小遣いが倍になったら何に使いますか)

問1.この春からのあなたの1カ月分の小遣いはいくらですか。

―2007年のサラリーマンの平均小遣いは、昨年より3,300円増の48,800円に。
リッチな20代は平均56,100円

全体平均  48,800円(100円台以下は四捨五入)
●年代別
20代=56,100円
30代=45,500円
40代=42,100円
50代=51,300円
●未既婚別
未婚=62,000円
既婚=37,000円
●子どもの有無
あり=36,900円
なし=59,300円
●奥さんの就業状況
専業主婦=36,800円
共働き=36,800円
●居住地域
関東4県=59,300円
その他=40,000円

過去に調査した平均小遣い額
2006年 45,400円 1992年 70,500円
2005年 40,600円 1990年 76,000円
2004年 38,300円 1989年 53,000円
2003年 42,700円 1988年 53,800円
2002年 54,900円 1987年 53,000円
2001年 58,300円 1986年 54,600円
2000年 60,300円 1985年 50,700円
1999年 54,800円 1984年 50,600円
1998年 55,800円 1983年 47,600円
1997年 66,900円 1982年 34,200円
1996年 60,800円 1981年 40,400円
1995年 58,700円 1980年 39,600円
    1979年 30,600円
※91、93、94年は調査せず
  サラリーマンの一カ月の平均小遣い額を見てみると、全体で「48,800円」と、前年から3,300円アップしていました。
 年代別で見ると、全世代中で最も増えている20代の平均小遣い額は、前年比で8,900円アップの「56,100 円」。40代と50代でも小遣い額は上がっているものの、30代においては「マイナス4,900円」と唯一減少しています。
 未婚で子どものいない層では、既婚で子どものいる層よりも約25,000円小遣い額が多くなっており、また、昇給のあった層となかった層でも約13,000円の差が見られました。

 さらに居住地別でみると、首都圏での平均小遣い額「59,300円」とそれ以外の地域では約2万円の差が生じています。この差については、関東圏と地方の給与水準や物価が大きく影響していると考えられます。

問2.今春、昇給がありましたか。あなたの小遣いはどのように変化しましたか。
「アップした」という場合、1カ月あたりいくらアップしましたか。

―46.2%が昇給あり。一方で8割以上が「小遣い額に変化なし」、「アップ」は
8.2%と少数だが、その半数が1万円以上の大幅アップ

 今年の昇給の有無については、「なかった」と回答した人が53.8%、「あった」と回答した人が46.2%と、若干ながら昇給なしが多い結果となりました。これらをさらに年代別で見てみると、「昇給があった」と答えた人の割合は、20代で60%、30代で51.2%、40代で43.2%、50代で30.4%と年代が上がるにつれて減少しています。
 昇給があったと答えた人が最も多かった20代サラリーマンですが、一方で、小遣い額の変化について聞いてみると、「アップした」と答えた人はわずか20.8%に留まりました。30代サラリーマンにおいては、「ダウンした」と答えた人の割合が他の年代よりも多く11.2%という結果となっています。

小遣い額 アップ 変化なし ダウン
全   体 (%) 8.2 83.2 8.6
年代 20代
30代
40代
50代
20.8
4.8
0.8
6.4
73.6
84.0
90.4
84.8
5.6
11.2
8.8
8.8
未既婚
未婚
既婚
10.5
6.1
78.9
87.1
10.5
6.8
子供の
有無
いる
いない
4.2
11.7
88.1
78.8
7.6
9.5
奥さんの
就業状況
共働き
専業主婦
8.8
3.1
83.8
90.6
7.4
6.3

問3.あなたが理想とする1カ月分の小遣いはいくらですか。

―理想の小遣い額は、「現実」プラス2.6万円の74,800円

全体平均  74,800円(100円台未満は四捨五入)
〜現実の小遣いとの差額は26,000円〜
●年代別
20代=89,000円(32,900円)
30代=68,300円(22,800円)
40代=72,200円(30,100円)
50代=69,600円(18,300円)
●未既婚別
未婚=89,600円(27,600円)
既婚=61,400円(24,600円)
●子どもの有無
あり=61,600円(24,700円)
なし=86,500円(27,200円)
●奥さんの就業状況
専業主婦=57,500円(20,700円)
共働き=65,000円(28,200円)
●居住地域
関東4県=81,800円(22,400円)
その他=68,000円(28,000円)

 理想の小遣い額は全体の平均額では「74,800円」と昨年の73,900円からプラス900円でした。理想額が最も高いのが20代の89,000円で、理想額と現実額の差は32,900円とすべての年代の中で最も開きがありました。
 未既婚別では、未婚者の小遣い理想額は89,60 0円と既婚者よりも約28,000円多く、既婚者の理想額は昨年よりも約3,600円低くなっています。子どもの有無から見てみると、子どもがいない層の理想額は86,500円と昨年より約4,800円増額しているのに対し、子どもがいる層では61,600円と昨年より5,500円減額しています。
 今回小遣いの平均額が唯一減額となった30代は、理想の小遣い額が昨年と比較して約2万円も少なくなっていました。

問4.あなたの昼食代は平均すると1回いくらぐらいですか。

―昼食代は平均590円、昨年の650円から60円ダウン!

 今年の昼食代の全体での平均額は「591円」と前年より60円少なくなりました。年代別では、唯一アップしているのが50代の「703円」(前年比プラス28円)で、未既婚、子どもの有無、妻の職業、居住形態からみても前年比マイナスの結果となりました。弁当を持参したり、昼食代を少し削って、他の出費へ充てているのでしょうか。

問5.小遣いの使い道は(3個までの複数回答可)

―小遣いの使い道ではずせないのは「昼食代」という回答が5割以上

 「小遣いの使い道として必要不可欠なものは何か」という質問で、「昼食代」と答えた人が55.6%と最も高く、次いで「趣味の費用」(35.8%)、「飲み代」(29.6%)、「嗜好品代」(27.6%)、「雑誌・書籍代」(25.8%)と続きました。前年と比べると、「飲み代」が約5%少なくなっています。
 年収別でみると、年代が高い層、高収入層ほど「飲み代」への出費が高くなる傾向が伺えます。また、年代別では、20代では「携帯電話代」、40代では「嗜好品代」がそれぞれ高くなっています。

問6.小遣いの面で、この1年間のあなたの日常生活はいかがでしたか。

―苦しい30代、40代サラリーマン

 小遣い面からみたこの一年間の生活はどうだったかという質問に対して、「苦しい」と答えた人は全体の57.2%でした。若年層では「ゆとりがある」との回答が多く、逆に年代が高い層では「苦しい」の回答が多いという結果が出ました。
 「小遣いがアップした」と回答した人が最も多かった20代は、同時に「昇給があった」人も多く、未婚者が多い20代は昇給が小遣いアップに直結しやすい状況にあるため、ゆとりを感じられるのでしょう。
 また、若年層では独身者であったり、子どもがいない既婚者である場合、自分または夫婦のために使えるお金に余裕がある一方で、年代が高くなるにつれて、広い住居空間を求めて住居費も高くなったり、子どもにかかる学費や塾・習い事などの教育費、住宅ローンの返済などを抱える人が増えるため「苦しい」の回答が多いと思われます。
 とくに30代、40代のサラリーマンの家計を圧迫している大きな要因の一つは、住宅ローンと考えられます。国土交通省が発表した2006年度の新設住宅着工数は、前年度と比べ2.9%増の128万5,246戸で、4年連続の増加となっています。団塊ジュニア世代(30代前半)の住宅購入意欲の高まりを背景に、昨年7月の日本銀行のゼロ金利政策解除による住宅ローンの金利上昇傾向を受けて、住宅ローンの駆け込み成約が増加しているようです。ちなみに、昨年10月末の全国の銀行の住宅ローン残高は、過去最高の101兆5821億円に達しました。
 今春からの小遣い額に「変化なし」もしくは「ダウンした」という回答が、30代と40代ではともに95%以上で、「生活が苦しい」と回答したのは、30代で56.8%、40代で70.4%と変わらず苦しい様子です。

    全 体
(%)
年 代 別 未既婚別 子ども有無
20代 30代 40代 50代 未婚 既婚
大いにゆとり 4.8 12 0.8 3.2 3.2 7.6 2.3 1.3 8
まあまあゆとり 38 52 42.4 26.4 31.2 46 30.8 27.1 47.7
やや苦しい 37.6 24.8 35.2 47.2 43.2 29.1 45.2 46.6 29.5
大変苦しい 19.6 11.2 21.6 23.2 22.4 17.3 21.7 25 14.8

問7.あなたはアフター5に1カ月に平均何回くらい外で飲食していますか。
また飲み代は1回平均でいくらぐらいになりますか。

―外食回数は、平均3.9回と昨年並み。1回の飲み代は約4,380円で、700円ダウン

 昼食代と同じく、サラリーマンにとって欠かせない小遣いの用途が飲み代です。回数と金額についてそれぞれ聞いてみたところ、全体でアフターファイブの平均外食数は「3.9回」、平均飲み代は「4,380円」という結果が出ました。昨年調査の結果では、1カ月の平均外食数は「3.8回」で、平均飲み代が「5,080円」でしたから、回数は横ばいながら、飲み代が700円ダウンしています。
 年代別で見てみると、最も外食回数が多いのは20代の「5.1回」で、30年代は最も少なく「3.1回」。また、飲み代が最も多いのは50代の「4,830円」、最も少ないのは20代で「4,010円」でした。両者の差はたったの820円となっており、1ヵ月のトータルでは20代の方が飲み代に小遣いを多くを割いています。人生で大切なものは「友達」と答える比率が最も多かった20代は、カラオケや飲食など友達との交際にお金を使っているようです。
 30代は昨年に比べ回数にして1回、飲み代にして約1,600円ダウンとなっています。前にも述べたとおり、住宅ローンの駆け込み需要が多かった2006年。30代も住宅ローンを抱え、財布のひもが固くなっているのでしょうか。某住宅総研の調査によると昨年来のローン金利の上昇傾向や住宅ローン控除の減額が住宅購入を後押ししているとのことで、2006年に首都圏に新築マンションを購入した世帯の世帯主の年齢は30代前半が35.2%と全体で最も多かったとのことです。

  1日の昼食代(平均)
(円)
1ヶ月の外食回数(平均)
(回数)
1回の飲み代(平均)
(円)
前年 今年 前年 今年 前年 今年
全体 650 590 3.8 3.9 5,080 4,380
20代 600 550 4.5 5.1 4,760 4,010
30代 750 540 4.3 3.1 5,650 4,020
40代 580 580 2.9 3.5 4,490 4,640
50代 680 700 3.7 3.8 5,420 4,830
未婚 650 600 5.4 4.9 5,220 4,410
既婚 650 580 2.8 2.9 4,990 4,350
子どもあり 630 590 3 2.9 4,960 4,520
子どもなし 680 590 4.8 4.8 5,520 4,250
専業主婦 660 620 2.5 2.6 4,700 3,690
共働き 640 550 3 3.2 5,300 4,970
関東4県 700 610 4.7 4.5 5,350 4,330
その他地域 630 620 3.3 3.5 4,840 4,280
※10円台未満は四捨五入

問8.家計の主導権は誰が握っていますか。

―家計の主導権は、「自分」が6割。逆に既婚者は6割が「妻」が主導

(%)
  自分 妻・パートナー 恋人 その他
50代 45.6 52.8 0 1.6
40代 56 43.2 0 0.8
30代 64 36 0 0
20代 80 15.2 0.8 4
  家計の主導権について聞いてみたところ、全体では「自分」が約6割を占め、「妻・パートナー」と答えたのは4割弱でした。
 年代別で見ると若いほど「自分」と答えた比率が高く、自分の稼いだお金は自分で管理しているようです。また、年代が上がるほど、「妻・パートナー」が主導権を握っている傾向が伺えます。
 既婚者でも、子どものいる人、いない人を比べてみると子どものいない人では、82.6%が自分に主導権があると答えていますが、子どもがいる人では6割が「妻・パートナー」が主導権を握っていると逆転していました。子どもが生まれると家計の主導権を妻が握るケースが多いようです。

問9.自分の人生で一番大切にしたいものは何ですか。(大切な順に3つ回答)

―人生で大切にしているものは「家族」。
次に「健康」、「お金」。出世には興味が薄く、家庭・個人主義の傾向

 サラリーマンの価値観を尋ねるために「人生で大切にしたいものは何ですか?」という質問をして大切なものを3つまで挙げてもらいました。一番大切なものとして最も多くの人が「家族」(43.2%)を挙げました。次点が「健康」の20%ですので、「家族」はダントツの1位となりました。
 調査

 「健康」に次いで、「愛情」(9%)、そして「お金」(7.6%)と続きます。1位から3位に選ばれた項目の数値を足して総合的に見てみたところ、やはり最もたくさんの人が大切なものとして「家族」(62.0%)を選びました。次いで僅差で「健康」(61.0%)、また、47.8%の人が「お金」と答えました。さらに「時間」(32.0%)、「友達」(28.2%)、「愛情」(27.0%)、「安定」(16.4%)、「夢」(15.6%)といったものが続いています。
 総合的に見たとき、3位に「お金」が位置しているのは面白い結果です。「1番大切なもの」とした人は7.6%しかいませんでしたが、約半数の人が大切なものとして3番目までに「お金」を選んだため、総合点で3位に入りました。多くのサラリーマンは「1番大切ではないけれど、家族の幸せや健康を維持するのに、『お金は大切なもの』」と考えているようです。また、関西圏では3位までに「お金」を選んだ人が64.7%と全体平均に比べて高かったのが、特徴的でした。
 かつては、サラリーマンの一番の関心事であったであろう「出世、地位」を大切なものとして挙げたのはたったの3.4%。昨今のサラリーマンは出世することよりも、「家族」、または「健康」が大切にしており、家庭・個人主義の傾向が伺えます。
 年代別で見ると、40代(73.6%)、50代(81.6%)が最も大切なものとして「健康」を挙げたのに対し、20代(40%)、30代(48.8%)は全体平均よりかなり数値が低いことから、年齢が高くなるにつれて、「健康が大切」と考える傾向が顕著に伺えます。20代では、大切なのは、「友達」(40.8%)と考える人が多く、家族を持ち、仕事でも地位を確立している50代の16.8%と対照的な数値となりました。
 また、子どものいるサラリーマンのうち80.9%の人が大切なものに「家族」、また70.3%が「健康」と答え、それぞれ子どものいない人の45.1%、52.7%と差が生じました。

問10.転職を考えていますか。また、なぜ転職を考えていますか。

―3割以上が転職希望。理由の半数以上は、給与面の不満から

 終身雇用制度が崩れつつある昨今、「転職したいかどうか」聞いてみたところ、3割強が「したい」と答えました。3人に1人は転職に前向きであるということであり、企業の終身雇用制度が崩れつつあること、それに伴い多様な働き方が許容される時代背景の下、転職への抵抗感も薄れつつあることが伺えます。また、転職の希望理由について尋ねたところ、「給料が少ないから」「仕事内容と収入がつり合っていないから」と回答した「給与額になんらかの不満を持っている人」が8割にのぼりました。1, 500万円以上の年収の高い人は、転職希望理由に「キャリアアップのため」のほか、「自分の時間を大切にしたい」「拘束時間が長い」と答えていることから、高給与の仕事は拘束時間も長いとも言えそうです。
 調査

問11.資産運用に興味がありますか。また、どのような資産運用方法に興味を持っていますか。

―資産運用に6割が関心あり

 先の質問で人生において大切なものとして「お金」を挙げた人が多く、サラリーマンにとって「お金」は当然のことながら大きな関心事です。資産運用に興味があるか聞いてみたところ、全体の6割が関心があると答えました。
資産運用時の窓口
第1位 インターネット証券で 85.9%
第2位 証券会社を通じて 25.1%
第3位 その他 3.5%
  運用資金が潤沢な高年収層ほど資産運用に興味が高く(78.9%)、その反面、年収300万円未満の層では、4割しか資産運用には興味がないという結果でした。運用対象としては「株」が53.2%で一番高く、ついで今話題の「投資信託」が24.4%、「為替」が20.6%、「国債」が10.8%となっています。投信信託協会の投資概況によると、この1年で株式投信の純資産残高は37%も増えており、本アンケートでも株や投資信託への関心が国債を上回っており、ハイリターンを狙う投資方法の人気を裏付けた形となりました。
 また、証券会社などの店頭窓口を利用するよりもインターネット証券を通して資産を運用する人が全体の85.9%を占め、特に若い人たちがインターネットを利用して運用を行っているとの結果が出ました。
 調査

問12.子どもに金銭教育を行っていますか

―子どもの金銭教育、3割が実践。全体の8割が「必要」と考えている

 最近何かと話題の金銭教育。子どものいるサラリーマンへ「お子さんに小遣いの使い方を含めてお金に関する教育をしていますか」と聞いてみたところ、「行っている」が31.8%、「必要だと思うが行っていない」の51.7%と合わせると8割以上の人がお金に関する教育が「必要である」と感じていることがわかりました。
 特に、年収が300万円未満と1500万円以上の層で「金銭教育を行っている」割合が高く、最も年収が高い層とそうでない層において活発に行われていました。
 反面、各年代別で見てみたとき、約半数が「金銭教育が必要だと思うが行っていない」と回答しており、実際のところ家庭ではなかなか思うように「お金」に関する教育は進んでいないことが伺えます。従来日本では「お金」について話したり教えることに抵抗感があることや、金銭教育の必要性は感じてはいるものの実際は何を、どのように教えてよいのか分からないということが理由として考えられそうです。

  行っている 必要だと思うが
行っていない
必要がないと思うので
行っていない
全   体 31.8 51.7 16.5
年代 20代
30代
40代
50代
0
35.1
38.8
27.5
57.1
47.4
54.1
51.3
42.9
17.5
7.1
21.3
年収別
300万円未満
300〜500万円
500〜700万円
700〜900万円
900〜1500万円
1500万円以上
42.9
25.5
26.8
30.4
38.3
50
42.9
59.6
50
53.6
48.3
40
14.3
14.9
23.2
16.1
13.3
10
奥さんの
就業
共働き・パート
専業主婦
36.5
27.8
45.8
55.7
17.7
16.5
(%)

問13.小遣いが倍になったら何に使いますか。

―小遣いアップ分は貯蓄にまわす、堅実派が多数

 「小遣いが倍になったとしたら何に使うか」尋ねたところ、最も多かったのが「貯蓄・投資にまわす」(41.4%)でした。特に20代は全体平均を上回る52.0%の人が「貯蓄・投資」と回答しており、若いほど小遣いが倍になっても消費しない堅実派が多いようです。
 日本経済新聞によると、日本の20代の貯蓄率は過去10年間で25%から30%と高い水準を維持しているとのことで、1980年代のバブル時代から平均で貯蓄率が8%上昇しています。その理由は、90年代中盤以降の日本の20代は、長引く不況による、いわゆる「就職氷河期」を体験したため、財布のひもが固くなって、稼いだお金を思い切って使うということができなくなっているという見方や、リストラや年金問題などで将来に対する漠然とした不安から保守的、慎重、堅実な傾向にあるという見方があるようです。
 逆に50代では、貯蓄や投資(33.6%)よりも「趣味を充実させる」(45.6%)という人が上回り、また、他の世代に比べて「目をつけていた新製品を買う」が多いなど、今を充実させるためにお金を使う傾向が伺えます。2007年以降大量の定年退職を迎える団塊の世代を含む50代は、旺盛な好奇心と意欲を持ち、十分な資金を投入して退職後の人生を送ろうとしているようです。
 全体で見てみると、「貯蓄・投資」の他に多かった使い道は「趣味を充実させる」(37.8%)、「旅行に行く」(23.0%)、「目をつけていた新製品を買う」(18.4 %)、「洋服、靴などを買う」(15.0%)と続きます。
 また、この調査全体を通して見えてくるのが、飲食費にお金かけなくなっている傾向です。「高級レストランに行く」(4.0%)、「職場の部下におごる」(5.2%)、「昼食を充実させる」(7.2%)などの比率は少なくなっていますし、先にも述べたとおり昼食代、飲み代も減っていることからもその傾向が伺えます。
 調査
以上

<ご参考  サラリーマンの平均小遣い額の推移(1979年〜2007年)>


グラフ