特集:社長、投資家対談

新生銀行グループの成長戦略、新生銀行らしい商品・サービスの展開、資本政策・株主還元策について、BNPパリバ証券株式会社の銀行セクターアナリストである、鮫島豊喜氏をモデレーターに、野村アセットマネジメント株式会社の西村英一郎氏、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社の花岡宏行氏をお招きし、当行代表取締役社長の当麻茂樹とのグループ対談を実施しました。

特集:社長、投資家対談

左から

当麻 茂樹
新生銀行 代表取締役社長
鮫島 豊喜(モデレーター)
BNPパリバ証券株式会社 株式・派生商品統括本部 株式調査部 シニア・アナリスト
西村 英一郎(機関投資家)
野村アセットマネジメント株式会社 企業調査部 シニア・アナリスト
花岡 宏行(機関投資家)
JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 RDP運用本部 投資調査部 マネジング ディレクター

新生銀行らしい商品・サービスの展開について

鮫島:新生銀行らしい商品・サービスの展開について、まずは個人向け商品・サービスについてお聞かせください。

当麻:働く女性や子育て世代を応援する住宅ローンで、病児保育サービスと家事代行サービスを付帯した、他行の住宅ローンとは違うサービスを提供することにしました。金利ではなく、他行のサービスと差別化を図ることができる付加価値の高い商品を生み出して競争しようと考え方を変えています。

また、先ほど述べました支店スタッフの議論の中で話題が多く出てきたのが、スマートフォン(以下スマホ)です。パソコンでのネット取引は大体横ばいで推移する中、スマホの利用件数が顕著に上がっていますので、スマホで何でもできるように利便性を上げていこうとしています。

また、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下CCC)との提携によるTポイントサービスの提供については、他行でもやっているところもありますが、当行のように大々的にやっているところはないと思います。今の段階は、口座開設に対してTポイントを付与するというレベルですが、今後は約4,800万人いるTポイント会員に対して、CCCと組んで、どんな金融サービスを生み出せるか考えています。

店頭サービスという点では、二子玉川支店での取り組みが斬新です。富裕層の主婦が多いこの地域の顧客属性に合わせ、女性のお客さまが気兼ねなくご相談ができるよう、女性行員がもてなす店舗にしています。

鮫島:法人向け商品・サービスにおいてはいかがでしょうか?

当麻:法人のお客さまとの取引は、旧長銀の破たんとともに関係が切れてしまったということと、バブル時代を経て薄い金利収益となってしまったことなどから、新生銀行が発足してからあまり積極的にやってきませんでした。

ただ、当行がこれからやろうとするのは、法人のお客さまに対するキャッシュフローファイナンスです。まさにアントレプレナー企業に、あるいは新しい分野の企業に融資をしていきますので、担保や取引履歴だけでなく、事業の特徴は何か、何が強みか、どういうバックグラウンドか、やる自信があるか、ということをまず聞き、事業を評価して、お客さまの成長を支援していきます。

お客さまとの関係を開始するうえでの考え方が、これまでの銀行とは違うはずだと自負していますので、ニッチかもしれませんが、新しい分野を拡げられるであろうと考えています。

西村:業務粗利益の増加に寄与しそうな有望業種を教えてください。

当麻:具体的な業種では再生可能エネルギー、ヘルスケア、PFI(Private FinanceInitiative)※が伸びると思いますが、スマホ用のガラス、薄膜、液晶といった特殊素材のような個別の技術にも着目しています。これらには、世界シェアが90%以上であったり、特許もあったりなど、事実上の業界標準になっている技術があります。

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