特集: 社長対談 グループ融合

グループ融合により革新的金融サービスを提供する金融イノベーターであること

新生銀行グループは、中長期ビジョンの中で、“グループ融合により革新的金融サービスを提供する金融イノベーターであること”を掲げております。第三次中期経営計画(以下、「第三次中計」)では、この“グループ融合”が重要なテーマのひとつとなっております。そこで、SMBC日興証券株式会社の銀行セクターアナリストである中村真一郎氏をモデレーターに、当行代表取締役社長の工藤英之、昭和リース株式会社 代表取締役社長の清谷清弘、株式会社アプラスフィナンシャル 代表取締役社長の渡部晃、新生フィナンシャル株式会社 代表取締役社長の杉江陸が、グループ融合の意味するところについて対談を行いました。

特集: 社長対談 グループ融合

上段左から

杉江 陸
新生フィナンシャル株式会社 代表取締役社長
中村 真一郎(モデレーター)
SMBC日興証券株式会社 シニアアナリスト
清谷 清弘
昭和リース株式会社 代表取締役社長
工藤 英之
新生銀行 代表取締役社長
渡部 晃
株式会社アプラスフィナンシャル 代表取締役社長

「アプラスのプラットフォームに、フィンテックという言葉で表されるような新しい技術やノウハウを使って、銀行、リース、無担保ローンなどの機能と結び付けることで、どんな化学反応を起こせるかが、大きな飛躍のための試金石」

中村:日本の銀行業界でもフィンテックという言葉が聞かれるようになり、メガバンクもフィンテックチャレンジのようなかたちでベンチャー企業を呼んでコンテストをやっている状況ですが、新生銀行グループのフィンテックに対する取り組みについてメガバンクとの違いを教えてください。また、新生銀行グループの決済プラットフォームとして、アプラスは重要な地位を占めていくと思いますが、アプラスとしてはどのような施策を進めていくことで、新生銀行グループとしての差別化を進めていく方針なのか教えてください。

工藤:現状、フィンテックという言葉そのものが流行語になっていますし、いろんなものが出てきていますが、我々は本当に意味のあるものを取り込みたいと思います。取り込むときに既存のビジネスをどう強化するか、それがお客さまにとってどういう意味を持つのかを優先順位として考えます。例えば決済や、個人向け、小規模事業者向けファイナンス業務などに、まずは取っ掛かりを作っていきたいと思います。

渡部:アプラスという会社は、もともとは割賦事業から始まり、それにクレジットカード事業、決済事業を加えた3つの事業をビジネスの柱としています。個人のお客さまや、各事業の多数の加盟店・提携先といったお客さまに対して、きめ細かい多品種な商品を提供しており、これがアプラスのプラットフォームとなっています。これまで培ってきた多くの事業者とのネットワークをビジネスに活かせることはアプラスの強みであると考えています。加えてこれまでTポイント機能を活用したユニークな戦略によって顧客基盤の拡充がうまく機能しており、これら強みを新生銀行グループ内に融合させることによって、銀行グループとしてもさらなる差別化を図っていけると考えています。今後はフィンテックという言葉で表されるような新しい技術やサービス、ノウハウをどういうふうに結び付けていくかということがテーマとなります。顧客基盤を有するフィンテックの会社があって、そこのお客さまに新たな機能、プラットフォームを提供して、クレジットカードや決済機能などを加えていくかたちで連携するというパターンがひとつ、もうひとつは我々がやっている決済ビジネスに、フィンテックが持っている別の機能を加えていくパターンがあります。この2つをうまく取り入れ、融合してお客さまに良いものを提供できるようなことを考えています。いずれにせよ、良いサービスを提供することで顧客は無限大に広がる可能性を秘めており、新生銀行グループにおける急先鋒として、その拡大に尽力していきたいと思っています。

杉江:これからのフィンテックの時代では、顧客基盤と呼ぶこと自体に違和感があって、これから基盤になるのはデータではないかと考えています。ビッグデータの世界では、グループ融合を標榜する新生銀行グループができることが多々あると思っています。リースや割賦、クレジットカード、無担保ローンの業態に共通の特長があるとすると、銀行もそうですけれど、お客さまの足跡の数が圧倒的に多いということです。我々は大量のデータを持ち、かつ分析可能な状態で保持していますので、これをビジネスに活かし始めています。我々はメガバンクとは違い、世の中の新たなスタンダード、グローバルスタンダードの創出を目的にフィンテックを進めていくのが非常に難しいのですが、ニッチを攻めるということにおいては、ビッグデータを使って何か面白いところを見つけ、ビジネス化していくことができると思っています。

工藤:ひとつ典型的なフィンテック活用がありうるとすると、例えば小口ファイナンスなど、今までの銀行のファイナンス機能が十分に対応できていなかったお客さまに対する与信だと思います。アプラスという会社の面白さは、その機能にあります。銀行本体のビジネスと組み合わせたり、あるいは無担保ローンやリースと組み合わせたり、という発想が色々できる機能があり、グループ内でこの機能をどう活用できるかが、大きな飛躍への源泉だと思っています。

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