特集: 社長メッセージ

特集: 社長対談 グループ融合

一歩先を行く金融グループであり続けるために

グループの持つ強みと経営資源を最大限活用することによって、社会の変化に応じて出現する「満たされていないニーズ」に応える、新生銀行グループ独自のビジネスモデルを一層進化させます。

社会課題と金融を取り巻く環境変化

金融機関を取り巻く経営環境は、社会・経済・金融のさまざまな面で変革期にあります。伝統的ビジネスの収益性低下に加え、テクノロジーの急激な発展を受けて、金融業界は新しい顧客価値を創造できるエリアの模索という課題と機会に直面しています。これがビジネスモデルの差異化をもたらし始めています。

日本社会の課題として、少子高齢化による労働力不足や格差社会の広がりがあげられます。それに伴って、雇用の流動性・多様性が加速する中で、フリーランサーや兼業・副業などの新たな働き方が増え、日本で働く外国人労働者も過去最高に達しています。新生銀行グループは、従来の手法では金融商品・サービスが十分に届きにくい潜在的な顧客セグメントの中にある「満たされていないニーズ」に対し、金融の面からのサポートに取り組んでいます。また、地球規模の課題である「環境・エネルギー問題」についても、新生銀行グループでは、東日本大震災後の国内の再生可能エネルギー導入ニーズにプロジェクトファイナンスを提供するかたちで先駆的に取り組んできています。

金融環境の変化

金融業界では、大きく3つの変化が起こっています。
ひとつ目は、伝統的な金融業務の収益力低下です。日銀のマイナス金利政策や金融とITを高度に融合させたフィンテックの台頭などにより、預金を集めて貸し出すだけの伝統的な商業銀行のビジネスモデルでは、大きな付加価値を生まなくなっています。
2つ目の変化は、フィンテックの発展と、関連した異業種からの新たな参入です。金融機関とは異なる切り口で保有するデータを活用する事業会社が、金融機関の競合相手にもなり得ます。他方、金融機関は規制上、非金融業に容易に進出できないことから、異業種による金融業への参入は大きな脅威になる可能性があります。しかし、金融機関自身もフィンテックを活用したエコシステム(経済生態系)の中に入ることで、既存顧客に対してこれまでにない価値を提供したり、満たされていないニーズを持つ新しい顧客セグメントを見つけ、彼らの価値向上を支援したりすることができるという意味では、フィンテックによって起こしうるイノベーションに対して高い期待を持っていることも事実です。
3つ目の変化は、海外を中心とする地政学的なリスクの高まりです。国内外の金融機関がネットワークでつながっているうえに、仮想通貨のように、明確な金融規制が存在せず、かつ容易に国境を越えうる価値の貯蔵・決済手段が登場しています。リーマンショックの時のように、特定の国で発生した問題が瞬時に世界中に伝播する怖さは決して低減しておらず、そのリスクは違うかたちでむしろ拡大していると認識しています。

関連コンテンツ