特集: 社長メッセージ

特集: 社長メッセージ

資本政策と公的資金返済

2017年度も前年度に引き続き利益を計上し、資本の蓄積も進捗しました。利益の拡大と公的資金返済原資の蓄積に加え、ビジネスモデルに対する高い評価の獲得、株主還元の拡大などをバランスよく組み合わせて、経営に対する信頼感を醸成し、資本市場からの評価を持続的に高めていきたいと考えています。

キーワード

  1. 「株主指向」の取締役会による強固なガバナンス
  2. 公的資金返済のための資本の蓄積と株主価値の向上

新生銀行の取締役は7割以上が社外取締役であり、資本市場や株主から寄せられる期待に応えることを非常に重視しています。そのため、取締役会での議論は真剣勝負であり、執行側がギリギリまでテストされチャレンジされる、厳しいものとなっています。
資本市場からの株主還元に対する期待に応える一方で、公的資金注入行として、その返済原資を蓄積する必要があり、トップとしては短期的には矛盾しかねない両者のバランスを踏まえた資本運営を行わなければなりません。しかしながら、

中長期的には資本に対するリターンを上げ、一株当たり価値を上げていくことで、両者の目的は一致するはずのものです。つまり、公的資金を受けるにあたって当行が発行した優先株式がすでに普通株式に転換されていることを踏まえると、公的資金を返済するためには、返済原資を蓄積すると同時に一株当たり価値を高め、成長できるビジネスモデルであることを資本市場に評価してもらうことが重要です。
この点、ここ数年で、事業の「選択と集中」により強みのある事業領域に経営資源を優先配分してきたことで基礎的収益力を向上させてきた結果、資本の蓄積と総還元性向の向上を両立させてきました。今後は、この努力の継続に加え、ノンオーガニックな成長戦略も含めた取り組みによる資本に対するさらなる高いリターンの実現と、ビジネスモデルに対するより高い評価を獲得し、経営に対する信頼感を一層向上させ、資本市場からの評価を高めたいと考えています。

ステークホルダーへのメッセージ

法人や個人の活動を支える金融機能の重要性は、今後も変わらないでしょう。しかし、社会やお客さまのニーズの変化などを背景に、銀行の役割やあり方もより広い意味での金融機能の再定義の中で、変わっていくはずです。当行グループは、そうした変化を敏感にとらえ、先陣を切って取り組む金融グループとなり、株主価値の最大化に努めてまいります。

キーワード

  1. 変わりゆくニーズに誰よりも早く気づき、実行する
  2. 社会(S):金融システムの"足らざるところ"を補う存在へ

社会の中の満たされていないニーズをとらえ、対応できる柔軟性を持つ当行グループは、事業展開で他の金融機関に比較して、有利な立ち位置にいます。金融システムの足らざるところはいつの時代も存在し、我々はそこを補っていくことのできる存在です。
金融ビジネスは、すでに銀行や既存のノンバンク業態だけのものではなく、さまざまな異業種が参入しています。もちろん、銀行には預金という特別な調達手段があり、預金者を保護する義務がありますが、銀行を特別視する社会的な認識は徐々に薄れていくでしょう。銀行を含む金融機関は、合従連衡やアライアンスなど多様なかたちをとりながら、さまざまなお客さまのニーズに応えていくようになるはずです。その中で生き残っていくのは、伝統的なビジネスモデルに固執しない金融機関であるはずです。私はそうした取り組みをどこよりも早く実行し、新生銀行グループを、ステークホルダーの皆さまのご期待にお応えできる金融グループにしていきたいと考えています。
今後も新生銀行グループの従業員一同、一層の努力を重ねてまいりますので、ステークホルダーの皆さまの引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

平成30年7月
工藤 英之
代表取締役社長
工藤 英之

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