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南アフリカでは今、新興中流階級の消費が活発です。1994年以降の社会変革を背景にそれまでより高い教育を受け、積極的差別是正措置で企業などの中枢に進んだ彼らは、クルマを所有し家や最新の家電を買っています。この活発な消費等をうけて、経常赤字とインフレが進行しています。 |
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<チャート:ランド・円の2003年以降の推移> ![]() |
| 今後1年程度のランド・円相場を見通す上では、前述の経常赤字をまかなうための「円滑な資本流入」と「金融政策の信認」が保たれるかがカギとなります。 「金融政策の信認」については、2007年12月6日に政策金利は2003年7月以来最高の11%に引き上げられており、この先もインフレ目標をゆるがすような政策への信認が失われる状況ではないと見られます。一方、「円滑な資本流入」に関しては、現在のようなグローバル株式市場の調整局面ではリスク回避の動きが強まり、「高金利通貨対安全通貨の両極の綱引き」という側面があるランド・円相場は下落(円高・ランド安)しやすい局面もあるのではないかと見ています。 大方の見通しでは、米国の景気減速局面は米FRBが利下げで対抗することによって比較的軽微に終わる、あるいは新興国の景気拡大で埋め合わされるという見方です。この通りなら、ランド・円相場は1ZAR=15円00銭〜17円50銭程度のレンジの中で安定的に推移することが見込まれます。 万一、米景気が大幅に悪化してグローバル景気の拡大が深刻に脅かされると市場が認識し、グローバル株式相場が弱気相場入りする、あるいはランドとの連動性が高いと見られている金相場が大幅下落すれば、ランド・円がレンジを下ぶれすることもリスク・シナリオとして認識しておくべきでしょう。ただしその場合でも、南アの金融政策への信認が保たれさえすれば軟着陸は可能だと見られ、急激かつ持続的な下落は可能性としては小さいと考えられます。 なお、2009年の南ア議会選挙が、今後、相場の材料視とされることもあるでしょう。 |
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<コラム:南アの歴史(19世紀以降)>
1806年に英国がケープ植民地を建設し、この後「商工業と都市住民中心のイギリス系住民」と先住の「農業中心のボーア系住民」の対立が深まってゆきます。この中で英国は白人民族優位政策をとります(20世紀初頭に差別政策に抗議した弁護士「マハトマ」ガンディーは、南ア時代に「非暴力・不服従(後のSatyagraha)」思想の原型を形成します)。1869年にはダイアモンド鉱が発見され、1881年に第一次ボーア戦争終結。ボーア人が勝利し、Zuid-Afrikaansche Republiek(このイニシャルZARはランドの為替ディーリング上の略称の語源)を建国。1886年には大規模金鉱発見(於Witwatersrand)、ゴールド・ラッシュが到来し、アフリカ南部最大の都市(現在のヨハネスブルグ)が形成されます(ここの別名が「ランド」で、1961年に南アの通貨名となります)。1902年に第二次ボーア戦争終結、ボーア人も英国の支配下に置かれます。1948年に国民党政府が誕生、「アパルトヘイト政策」を進めます。1980年代には様々な経済制裁がピークに達し、米英はそれまで左派のANCへの警戒が強かったのですが、冷戦の行く末が見え始めた1980年代終盤に制裁を強化します。1990年にはマンデラ氏が27年の監禁後に釈放され、政策転換が進み、1994年にはANCが政権獲得、多民族共存を意味する「虹の国家」が誕生しました。 |
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