World Report
脇若浩子の「豪・NZ現地レポート」
2007/06/06
第4回: 「英語力よりも必要なもの」 

西オーストラリア「パース」駅
日本にいたときはまったく必要なかったのに、オーストラリアで暮らしていて必要だなぁと思うものは、何をかくそう“車”です。車での移動がほとんどのニュージーランドと違い、オーストラリアは、バスや電車、フェリー、トラム(路面電車)といった公共の交通機関が発達していることは確かなのですが、日本に比べると、本数が30分に1本、1時間に1本と異常に少なく、乗り換えするのも一苦労です。また、目的地が駅の近くだとは限りませんし、夜も早い時間になくなってしまい、週末も本数は激減します。

住宅街のバス停
当初、私もペーパードライバーだったために、車には乗らず、主にバスを使って行動していましたが、車がないと、行ける場所がかなり限られるというのが私の実感です。また、バスは日本のように「次は○○」といった親切なアナウンスはありませんので、まわりの景色を良く見ていないと乗り過ごしてしまいますし、バス停で待っているときによそ見をしていて、バスが来たときに手を上げないと、猛スピードで通り過ぎていってしまいます。シティのど真ん中に住んでいる人以外は、車は一家に1台ではなく、1人1台というのが一般的です。
ただし、こちらの車は新車も中古車もとにかく高いです。車にかかる関税が高いというのが一番の理由ですが、同じ車を買うのに日本の1.5〜2倍ほどかかります。私が普段乗っている車は日本車なので、こちらでは輸入車になりますが、日本の定価の1.8倍くらいの値段で買いました。比較的リーズナブルな値段で購入できるのは、韓国車くらいでしょうか。国内メーカーもありますが、それよりも、日本車や、欧州の輸入車に人気が集中しています。また、名義変更の手続きが簡単なため、個人売買やオークションが頻繁に行われているのも、日本ではあまり知られていません。庭先のガレージや、道路沿いに「For Sale」と書かれている車をよく見かけます。ただし、オーストラリアやニュージーランドは、道も悪い場所が多いため、車も傷みやすく、走行距離も長くなりがちです。充分に調べた上で購入しないと、あとで修理費用が高くつくことになります。

そして、購入にかかるコストですが、新車の場合、車両本体の価格にプラスして、登録料、保険料、印紙税などがかかります。保険に関しては、購入時に「強制対人賠償責任保険」に加入することになります。これは、日本でいう「自賠責保険」です。任意保険については、民間の保険会社で契約することになりますが、こちらに参入している日本の保険会社はかなり保険料が高いため、私は、現地の保険を扱っている日系の保険代理店などで契約しています。

Queensland Transportの免許センター
オーストラリアでは、外国人が車を運転するときの免許の扱いは、車を運転する州によって異なります。私が住んでいるクイーンズランド州では、昨年より、日本の有効な免許証とその翻訳があれば、筆記試験や実技試験を受けることなくクイーンズランド州のドライバーズライセンスが取得できるようになりました。日本の免許証と翻訳、ランセンス申請書類、パスポートなどの身分証明書に、クイーンズランド州に住んでいることを証明する電気料金などの領収書をもって、“Queensland Transport”に行き、有効期限によって異なる申請代金(5年の場合68豪ドル)を支払い、その場で写真を撮れば、数分後にはライセンスを受け取ることが出来ます。

クレーンつきのゴミ収集車。
オーストラリアもニュージーランドも、イギリス方式ですので、基本的には右ハンドルの左側通行です。ニュージーランドでは、都心部でごくまれに見かける左ハンドルの輸入車ですが、オーストラリアでは左ハンドル車の輸入は認められていませんので、左ハンドルの車を見ることはありません。ただひとつの例外が、ゴミ収集車です。こちらでは、1週間に一度のゴミ収集日には、家の前の道路にゴミ箱を出しておきます。すると、ゴミ収集車がやってきて、大きなクレーンの手が伸びてきてゴミ箱をわしづかみにし、器用に中のごみを収集車に入れ、また元の位置に戻します。そのときに、運転手がゴミ箱の位置を確認しやすいように、運転席が道路側(左)にあるのです。日本と違って、収集車には運転手が1人乗っているだけ。人件費が少なくてすみます。
そして、海外旅行に来る日本人があまり知らないのは、後部座席もシートベルトをしないと罰金ということ、また、自転車に乗るときはヘルメットをかぶり、車道を走ります。ちなみに、自宅の庭以外で三輪車に乗るときもヘルメットをかぶることになっています。
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