海外生活をする上で、なくてはならないことに銀行口座をもつことがあげられます。オーストラリアもニュージーランドも高金利が続いていて、定期預金の金利は1年もので年利6%以上となっています。銀行口座を開設するには、まずは、銀行の窓口に行き、口座開設申込書に記入の上、身分証明書を提示します。通常、身分証明書は点数化されていて、何種類の身分証明書を持っていても、決められた点数を満たさなければダメなので注意が必要です。外国人の場合、優先順位の1番はパスポート。そして、居住先住所が記載された運転免許証を提示するのが一般的です。免許証がない場合は、クレジットカードや電気代・電話代の請求書など、住所が明記された書類を提出すれば大丈夫です。

西オーストラリアのパース造幣局
口座を開き、キャッシュカードを受け取りますが、こちらで生活していて便利だと思うことに“EFTPOS(エフポス)”という制度があります。日本でいうデビッドカードのことで、キャッシュカードで支払うと、直接銀行口座から引き落とされるシステムです。デパート、スーパー、ガソリンスタンド、小売店、病院など、かなり多くの場所で利用出来ます。さらに、買い物をした際、レジで同時に現金の引き出し(Cash out)が出来るのには感激しました。たとえば、スーパーで40豪ドルの買い物をしたとします。レジでキャッシュカードを出し、「100豪ドル、Cash outお願い」と頼むと、銀行口座からは140豪ドル引かれ、その場で100豪ドルの現金をもらえるのです。わざわざATMまで行かなくてすむので、週末など現金を多く使うときなどには、とても助かります。
しかし、こちらの銀行が、日本の銀行と一番大きく違うことは、「信用できないこと」です。とにかく、銀行員のミスの多さにはびっくりします。銀行の窓口の営業時間は、日本よりも若干長く、9時(9時半)〜16時(16時半)のところが多いのですが、窓口で入金する際の、お札の数え間違いなんて日常茶飯事。提出するべき書類を間違って教えたり、自宅へ郵送するといった書類が届かなかったり、定期預金を申しこんだのに、普通預金になっていたり・・・。本当に、日本の銀行の几帳面な手続きの流れに慣れている私たちにとっては、驚くべきことばかりです。また、オーストラリアやニュージーランドのATMは、24時間365日利用することが出来るのですが、そのATMでも、100豪ドルおろしたときに90豪ドルしか出てこなかったり、カードを入れたら最後、戻ってこなかったりと、ストレスになることが多いこと多いこと・・・。そんなトラブルに見舞われ、銀行に連絡しても、決して謝罪の言葉はなく、「OK!調べてみるわ」で済まされてしまいます。運よく、足りなかった分のお金を返してもらえることもありますが、泣き寝入りすることも珍しくありません。

オーストラリアの紙幣と硬貨
オーストラリアのお金ですが、100豪ドル、50豪ドル、20豪ドル、10豪ドル、5豪ドルといった5種類の紙幣と2豪ドル、1豪ドル金貨、50セント、20セント、10セント、5セント銀貨といった6種類の硬貨が流通しています。紙幣は100豪ドル札が緑、50豪ドルが黄色、20ドルが赤と、すべて色が異なりますので、子供でも簡単に見分けられます。ただし、100豪ドル紙幣を見かけることはめったにありません。また、1セント硬貨はありませんので、9豪ドル99セントの商品は、実際には10豪ドルということになります。
ニュージーランドでは、同じく100NZドル、50NZドル、20NZドル、10NZドル、5NZドルといった5種類の紙幣と2NZドル、1NZドル、50セント、20セント、10セントの5種類の硬貨が使われています。ニュージーランドでは、2006年に5セント硬貨が廃止され、10セントに満たない端数の扱いは、1〜4セントの場合は切り下げ、6〜9セントの場合は切り上げとなります。会計が25NZドル54セントのときは25NZドル50セントになり、25NZドル56セントの場合は25NZドル60セント支払うことになるわけです。端数が5セントの場合の扱いは、お店によって異なるようです。

最近増えてきたリバーサイドの豪邸
ちなみに、オーストラリアもニュージーランドも紙幣は紙ではなくポリマー(プラスチック)製です。1988年に、オーストラリアは世界で初めてポリマー製のお札を導入しました。ニュージーランドのポリマー幣は、現在オーストラリアから輸入されています。このポリマー幣は、丈夫で濡れても破れないという実用性の他に、偽造しにくく、長持ちし、リサイクルもしやすいというメリットがあるようです。手でちぎろうとしても、なかなか破れませんが、薄いプラスチックですので、ハサミでは簡単に切れます。試してみたくなるのが人間というもので、時々ハサミで切った形跡のある紙幣を見かけます。