World Report
脇若浩子の「豪・NZ現地レポート」
2007/07/20
第7回:「暮らしを左右する住宅事情」  

最近の新築住宅はモダンな一戸建て
海外で暮らす日本人にとって、"住まい"は重要な問題です。慣れない土地、慣れない英語環境の中、唯一自分たちの空間と呼べるのは自宅しかありません。どのエリアに住むか?マンション(こちらではユニットと呼びます)にするか、一戸建てにするか?広さは?庭は?プールは?などと考え始めると頭が痛くなります。現在、人口が急増しているオーストラリアでは慢性的な住宅不足。ものすごい勢いで新興住宅地の開発が進んでいますが、住宅の供給はまったく追いつかない状況で、賃貸住宅は貸し手市場、分譲住宅は売り手市場です。

よく見かける一般的な賃貸物件
賃貸住宅を探す場合、まずは住むエリアを決め、予算、部屋(ベッドルーム)の数、バスルーム(シャワー)の数、駐車場(カースペース)の数などの条件をしぼっていきます。最近では、不動産会社が共同で運営している不動産サイトから検索して物件探しをする人も多いですが、それ以外にも新聞の広告、ローカルのニュースペーパー、地元の不動産業者、現地の看板などで探すことが出来ます。日本の住宅情報サイトや不動産情報誌では、間取り図が必ずといっていいほど載っていますが、こちらでは基本的に間取り図というものはありません。検索サイトや広告には部屋の数とバスルームの数、カースペースの数と住所だけが掲載されています。ある程度、希望する物件がしぼれてきたら、不動産業者に直接連絡を入れて、実際に物件を案内してもらうことになります。

日本のマンションにも似ている高級ユニット
日本の場合、家賃は1ヵ月単位で提示されますが、こちらでは週単位で提示されます。実際に賃貸契約をする場合、契約時にはBond(ボンド)と呼ばれる保証金を支払います。これは日本でいう敷金のことで、通常4週間分の家賃を支払います。退去する場合には返金されますが、日本と同様、汚れや破損状況によって差し引かれます。そして、不動産を購入する場合、まず、私たちのような外国人が不動産を取得する際には、さまざまな制限があることを忘れてはいけません。オーストラリアでは、不動産の購入が認められているのは永住権をもつ外国人、一時居住者として1年以上滞在する外国人、海外投資家への販売認可を得た新築物件を購入する場合などです。また、一時居住者として住宅を購入した場合には、帰国の際にはその物件を売却しなければならないことになっています。

高級住宅街にある高級スーパー
ハワイと並んで日本の芸能人の別荘が多いゴールドコーストには、海外投資家への販売認可を得た新築物件が続々と建てられています。この場合には、たとえ居住していなくても、セカンドハウスとしての購入が可能ですが、一戸建てや広めのユニットの現在の相場は、日本円でおよそ1億円から3億円が主流です。これに対して、ニュージーランドでは、外国人の不動産購入に対して、特に制限はもうけられていません。ただし、1000万ニュージーランドドル以上の高額物件や離島の物件、2ヘクタール以上の農場や牧場などの物件は、海外投資委員会への申請が義務付けられていて、認可が下りなければ、物件の購入は認められません。
物件の選び方ですが、オーストラリアは1年を通して紫外線が強く、特に西日がきついので、西向きの物件は嫌われる傾向にあります。また、日本では利便性の良い駅近の物件ですが、車社会のオーストラリアやニュージーランドでは、駅の近くは逆に治安が良くない場所も少なくありません。実際に足を運んで確認する必要があります。また、オーストラリアもニュージーランドも自然豊かな国ですが、自然と同じくらい害虫も豊かなことはあまり知られていません。シロアリの被害をチェックする専門業者も多くありますので、プロに下見をしてもらうというのも賢い方法でしょう。また、庭やプール付の家は日本人の憧れですが、メンテナンスに相当の時間とお金がかかるということも忘れてはならないチェックポイントです。
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