
オープンテラスのカフェでも値段は超一流
日本にいたときは、オーストラリアがここまで景気の良い国だとは全く知りませんでしたが、本当に景気は絶好調という感じです。失業率は4%台で、これは約30年ぶりの低さとのこと。長期休暇も取りやすく、労働時間も短い、そのわりには給料がかなり高い。この雇用環境の良さに、人々の財布の紐はゆるみっぱなし、個人消費の拡大によって、経済はますます活性化しています。本当に、レストランに入ってメニューを開くと、「誰がランチにこんな高いお金を払うのか!?」というくらいのお値段です。パスタやリゾットが1品20豪ドルから30豪ドル!(2007年9月20日終値 1豪ドル=99.88)
コーヒーにデザートまでつけたら、余裕で40豪ドル以上!!ちょっとしゃれた眺めの良いレストランでは60豪ドルから80豪ドルはあたりまえ。そんなランチを毎日のように食べているビジネスマンの姿や、日本よりもはるかに高い服や靴、食器など両手いっぱいに持ちきれないほど買っている主婦の姿を見ると、つくづく景気の良さを感じます。

シティにある教会
ランチタイムにサラリーマンも出入りします
そもそも景気の拡大が認識されるようになったのは、今から15年ほど前の1992年頃です。それから15年もの間、景気の拡大は続いています。オーストラリアは資源の豊富な国です。日本は、石炭・鉄鉱石・ボーキサイトなどの鉱物資源の大部分をオーストラリアから輸入しています。資源を必要としている国は日本だけでなく、ここ3、4年は、中国やインドなどの高度経済成長を受け、世界的な資源・エネルギーの需要の高まりに、鉄鉱石や石炭・金属などの資源価格が急騰。これらの資源を多く抱えるオーストラリアには、黙っていてもお金が入ってくるというわけです。

小型クルーザーは車で引っ張って持ち帰ります
さらに、オーストラリアからそれらの資源を買ったり、業績の良い資源関連の企業に投資をしたりするために多額の豪ドルが日々買われています。今年7月には、豪ドルは対円に対して、16年ぶりに107円台後半の高値をつけました。これは、オーストラリア経済の好調が続いていることと、金利が他の国に比べてきわめて高いということなどが理由にあげられます。日本をはじめとする低金利の諸外国から、高金利の恩恵を求めて多額の資金が集まり、豪ドルを押し上げているということも否定できません。ここ数年、日本の個人投資家も、黙っていても高い金利がついてくる豪ドルやニュージーランドドルの預金や投資信託などに数多く投資しています。また、欧米の機関投資家は低金利の日本円で資金を調達し、豪ドルやニュージーランドドルなど高金利のオセアニア通貨に投資をしているといわれています。

ゴールドコーストの物件は約1〜3億円の物件が主流
そして、この景気の良さから、物価はインフレ気味で、オーストラリア中央銀行であるRBA (Reserve Bank of Australia)は、現在、政策金利を11年ぶりの高水準である6.5%(2007年9月現在)に設定しています。ちなみに、ニュージーランドの政策金利は8.25%(同)、日本は0.5%(同)です。今月(9月)は政策金利の引き上げが見送られたオーストラリアやニュージーランドですが、諸外国との金利差は大きく、海外マネーの流入は留まるところを知りません。一方で、多くのオーストラリア人やニュージーランド人は、高金利の下でお金を殖やそうと財テクに走っているのではなく、稼げる今こそお金を借りて、家を買ったり、車を買ったり、中にはクルーザーを買ったりして一度しかない人生を楽しもうとしています。銀行でも、高金利の金融商品の宣伝よりも、さまざまなローンの宣伝に力を入れているくらいです。まだまだ好景気が続きそうなオセアニアですが、現地から見てひとつ残念なことは、日本にいるみなさんにとって豪ドルやニュージーランドドル高の影響で、この5年間で当該地域への旅行費用は約50%のアップとなり、日本人観光客の落ち込みが深刻だということです。