World Report
脇若浩子の「豪・NZ現地レポート」
2007/11/26
第14回:「文化の違い」

ガソリンスタンドにはコンビニが併設
私はトータル2年半ほどオーストラリアで暮らしていますが、やはり文化や習慣の違いを感じることは多々あります。「郷に入れば郷に従え」といいつつも、その国の決まりやルール、常識は、住んでみないとわかりません。レディファースト、労働時間が短く長い休暇が取りやすい、細かいことを気にしないなど、日本と比べて良いなぁと思うこともたくさんありますが、もちろん、日本との違いを痛感することも多く、タクシーは助手席に座り(最近は後部座席に乗る女性も増えましたが)ドアは自分で開閉するということや、ガソリンスタンドはすべてセルフサービスだということは、こちらに来るまで知りませんでした。変わったところでは、裸足で歩いている人が結構いるということ。
真夏などはコンクリートが熱いのではないかと心配になりますが、平気な顔で歩いています。そして、未だに慣れないのが、食器はシンクにお湯を張り、そこへ洗剤を入れて洗い、すすがずにそのまま拭くという習慣です。水が貴重な国ですが、洗剤をすすがないということにどうしても抵抗を感じてしまいます。また、オーストラリア人もニュージーランド人も、車のハンドルを握ると人が変わるといわれていて、とても温厚そうな人たちが、ハンドルを握ったとたん豹変し、かなりのスピードを出して飛ばすことがあります。無理な追い越しも日常茶飯事、のんびりした国というイメージはどこへやら、車の運転は荒い人が多く、交通事故も頻発しています。ただし、あまりにも事故が多いので、大きな事故でない限り警察は動かず、保険会社どうしで処理します。
そして、イギリス英語がベースとなっているオージーイングリッシュは、長い間アメリカ英語を勉強している日本人にとって、聞きなれない単語がかなりあります。たとえば、Elevator(エレベーター)ではなくLift(リフト)、Baggage(バッゲージ)ではなくLuggage(ラッゲージ)、Gasoline(ガソリン)ではなくPetrol(ペトロール)、電話をかけるのはCall(コール)ではなくRing(リング)を使います。辞書で調べると、「主に英」というただし書きがあることから、イギリス英語であることがわかるという具合です。

BYO「お酒は自分で持ってきて!」の文字が並ぶ
レストラン
また、オーストラリアやニュージーランドの街のあちこちで見かける“BYO”という文字は“Bring your own”の略です。レストランにこの看板があったら「お酒は自分で持ってきて!」つまり「持ち込み」という意味です。日本のレストランで飲み物を持ち込んだら怒られそうですが、こちらは、お酒を販売するライセンスを取るのに多額のお金がかかるので、BYOのお店はとても多いです。ビールやワインを持っていけば、きちんとグラスを出してくれますし、ワインクーラーも用意してくれます。お酒の持ち込みは、お金の節約にもなり便利なシステムだと思いますが、うっかりBYOだということを忘れてお店に入り、慌ててリカーショップ(酒屋)に駆け込むなんていうことも・・・。

いたるところにあるリカーショップ
便利なシステムも多い反面、少し不便に感じることも少なくありません。オーストラリアやニュージーランドに限ったことではありませんが、友人を自宅に招く際、土足であがられるのはいつになっても慣れません。ひとこと「靴をぬいで」といえばすむことなのですが、そのひとことが意外といいづらかったりするわけです。また、「Sorry」をいわない文化には納得いかないこともあります。子どもに対しても、「Please」「Thank you」という言葉は徹底的に教えるのに、何故か「Sorry」はあまり教えません。「あやまったら負け」という欧米の文化を受け継いでいるのでしょうが、天気予報がはずれると気象予報士があやまるほどの謝罪の文化に慣れている日本人にとっては、「悪いことをしたら、まずはあやまりなさい!」といいたくなることもしばしばです。
雨が降っても誰も傘をささないという光景や、フィッシュ&チップスが代表的な料理という乏しい食文化には慣れましたが、テレビが時間通りに始まらないのにもイライラします。夕方18時のニュースが、昨日は18:03からで今日は18:07からと、毎日スタート時間が違います。まぁ、そんなことでイライラしていたら、この国では生活できないのですが・・・。
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