

アメリカのサブプライムローンから始まった世界経済の減速は、日本も他人事ではないと思いますが、どうやらオーストラリアやニュージーランドにとっては他人事に近い感じがします。特に、世界中が必要としている鉱物資源や農産物を豊富に持つオーストラリアでは、これらの資源や商品の輸出がもたらす利益が、今後も国内の経済を支え続けると見られています。
オーストラリアの中央銀行は、2月に続いて、3月の初めにも政策金利を0.25%引き上げました。これで、オーストラリアの政策金利は、1996年7月以来11年8ヵ月ぶりの高い水準である7.25%となりました。インフレ懸念は依然高まっていますが、やはり世界各国から比べると、景気の良い豊かな国という印象は否めません。この好景気・高金利の中、さぞかしお金がたまるだろうと思いきや、こちらの人々の多くは「お金をためること」にあまり興味がないということが最近わかってきました。
日本人が株式投資や不動産投資よりも、現金・預金を好むことは広く知られていますが、逆にオーストラリア人は、「現金・預金を多くもつことはネガティブだ」と考え、株式投資や不動産投資にお金をつぎ込む傾向があります。ちょっとお金がたまると、まずは株式、まとまったお金がたまると不動産といった感じで、インフレに弱いといえる現金・預金をもたない主義の人が多いように感じます。
人気のある株式の銘柄は、鉱山資源関連や不動産関連のもので、すでにかなりの高値である鉱業関連の株も、「資源ブームはまだまだ続く」とみる人々がこぞって買っています。人口が増え続けているオーストラリアでは、不動産の開発物件も豊富で、地価の高騰も続いていますので、不動産関連の株も人気がありますし、1971年の上場以来、市場を広げている不動産投信(REIT)は、現在約9兆円の時価総額を誇っています。
とにかく「お金があればインベストメント(投資)」という考え方が根付いているようで、投資用の不動産物件を借金してまで買うという人があとを絶ちません。オーストラリアの株式市場が国内総生産(GDP)とほぼ同じ時価総額ということからも、投資がいかに盛んかということが伺えるかと思います。

ちなみに、オーストラリアにも日本と同じようにファイナンシャル・プランナーによる会員組織であるFPA(The Financial Planning Association of Australia Limited)”があります。しかしながら、少なくとも私のまわりには、ファイナンシャル・プランナーをよく利用しているという人はいないようで、どちらかというと「思い立ったら吉日」の勢いで投資に走る人が多いように感じます。
オーストラリアやニュージーランドの各都市にあるカジノで一攫千金をねらうのも観光客ばかりではありません。株式を売って得たお金をもっていくのかどうかは存じ上げませんが、平日の昼間から、ひと稼ぎしている老夫婦の姿をよく見かけます。カジノとまでは行かなくても、パブやクラブに設置されている「POKEY」と呼ばれるスロットマシンにお金をつぎ込んでいる人も多く、「LOTTO」と呼ばれる宝くじも一般的です
![]() 売店でLottoを買う人 |
![]() ブリスベンシティのオフィス街にあるカジノ |

そして、車が欲しい場合は、とりあえずローンを組んで購入し、ローンが払えなくなったら売るといったケースが多いのは、日本人から見ると計画性がないようにも思えますが、やはり国民性の違いなのかも知れません。 また、中古車が高額で売れる国だからこそできる技かもしれません。
実際、先月、日本へ帰国することになった友人夫妻は、3年半ほど乗ったスポーツカーが「購入価格の7割で売れた!」とホクホク顔で帰っていきました。
新車の値段が日本の1.5倍〜3倍くらいするオーストラリアやニュージーランドでは、中古車市場での取引が盛況です。
中古車の売買は業者を通さないのが一般的で、個人での取引が主流です。 インターネットの中古車売買サイトを利用したり、日本人どうしの場合は、日本語のコミュニティサイトの掲示板に書き込みをしたりしますが、 「車は、どんなに古くても、どんなに汚くても、必ず売れる」というのがこちらでは常識となっています。
株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品を説明するページをご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。