
- 月足チャート・出所:Bloombergのデータをもと新生銀行作成
外貨預金で高い人気を誇ったオーストラリアドルとニュージーランドドルが、大きく下落しています。
そこ で前回「オーストラリアドル・ニュージーランドドル 人気とその実力」で、コメントを頂いたフィスコの
小瀬さんに、改めて両通貨が人気となった理由と今回の下落の背景、そして今後の展望をうかがいました。
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90年代のオーストラリア、ニュージーランドでは、1997年に起ったアジア通貨危機や国内の税制改正の影響で景気が悪化。 金利の引き下げや住宅取得の支援などの景気対策が打ち出されましたが、「低成長」、「低金利」、 ITブームに沸いた海外投資家には「オールド通貨」として敬遠され、下落が続きました。
2000年に入ると景気対策や構造改革の効果が現れ国内の景気が徐々に回復に向かいました。 中国やインドの経済成長ならびに原油や穀物の価格が上昇する「資源ブーム」の恩恵も受けて、 貿易や国内の設備投資も拡大。さらに雇用や個人消費も好調となりました。そのため両国の金利は 相次いで引き上げられ、次第に「好景気」、「高金利」、「資源国通貨」として世界から注目されはじめ、 海外からの投資が増加。豪ドル、NZドルは上昇基調をたどりました。
しかし2007年後半にはいると、高金利が住宅市況や個人消費を抑えるようになり、 国内の景気拡大にも徐々に陰りがみえはじめました。さらに2008年に入ると、 世界的な金融危機の影響を受けて資源ブームが終了。国内の金利も引き下げが相次ぎ、 海外投資家が投資資金を引き上げるなど、これまでの通貨高の流れが逆転しました。 そのため、両通貨は大きく下落し、ほぼ2000年の水準まで戻りました。
現在両国では90年末と同様に、利下げや減税などの大規模な景気対策が実行されています。 果たして今後再び通貨高局面に回帰できるのか。以前のオセアニア通貨人気の理由を探ると、 回復のポイントは、景気と資源価格の行方となりそうです。




