
(2008年8月制作)
【Q1】南アフリカに住んでいて、経済発展が実感できますか? また、公共インフラの整備の状況はどうですか?
【A1】遅れていた港周辺の開発が行われ、マリンワールドや新しいマンションが建ち並んだり、海岸沿いを中心にリゾート開発が行われたりしているのを見るにつけ、経済的な発展が実感できます。特に観光におけるホテルなどが先進国並みですので、その部分からも発展を感じることができます。ただ、一方で、医者、教師、ITなど技術をもった20歳代半ばから50歳代の白人層のカナダ、イギリス、オーストラリア等への移民も進んでいます。
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また、公共交通機関はまだ発展途上で、移動手段の主流は乗り合いミニバスや電車です。車社会であり、お金に余裕のある人は車を持ちます。郵便局や銀行の窓口は、大変スムーズに機能しているというのが私感です。公共の病院は、診察までにかなりの時間待たされますが、私立の病院はとてもスムーズに進みます。医師のレベルも国際レベルと考えてよいと思います。 【Q2】物価上昇が加速しているようですが・・・? 【A2】 食べ物、パン、米、食用油などの値段が半年前の約3倍以上になっています。これを受けて低所得者層(主にアフリカ人)は本当に困っています。ガソリンもここ最近大幅に値上がっており、乗り合いバスの値段も高くなっていっています。2週間前にはこれに反対する大きなデモがダーバンの市内でありました。 |
![]() お手伝いさんの家にて |
【Q3】 サッカー・ワールドカップに向けた開発(会場や駅周辺などの整備)は順調ですか?
【A3】 我が家からすぐ近くにワールドカップ時に使用されるスタジアムが建設中ですが、毎回側を通る度に、みるみる大きくなっている姿に安堵しています。(当初間に合うかどうかと、人々が口にしていたものですから)。同時に国際便を受け入れるための新しいダーバン空港の建設も進んでいると聞きますが、こちらはどうなるのか…。日本から来る際にも首都ヨハネスブルグで乗り換える必要がないようになってくれればいいなと思っています。
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【Q4】 国内で最も大きな企業を紹介してください。 また、日本の企業はそちらで人気がありますか? 【A4】 通信業の「Telkom(テレコム)」、電力公社の「Eskom(エスコム)」、ソフトウェアの「Derivco」(こちらはダーバンに本社を置く会社で、インターネット・カジノで大きな収益を上げています。)などです。なお、南アフリカで一番大きなオフィス・ビルはヨハネスブルグにある「SANDTON」かと思いますが、こちらには大手金融機関などが入っています。 日本の企業では、ダーバンに大きな工場があり、たくさんの人々が雇用されているトヨタでしょうか。ソニーやニンテンドー、日産、ホンダ、ダイハツ、ダイキンも製品を通して名前はよく知られています。 【Q5】 南アフリカ内の、経済的な格差についてはどのような感じですか? 【A5】 お手伝いさんの一日の平均賃金がダーバンでは約100ランド(約1,500円)ですが、サラリーマンの賃金は日本とそれほど変わりませんし、高級レストランでコース料理を食べると飲み物も含めて一人1万円近くかかります。それに対して、タウンシップと呼ばれるアフリカ人が多く住む地域は水道が完全に通っていなかったり、電気もない場所もあり、人々は毎日水を汲みに行く生活をしています。 |
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【Q6】アパルトヘイト(白人と非白人の諸関係を規定する人種隔離政策)は、まだ残っていると感じますか?
【A6】もちろん昔のような形では残っていません。ただし、教育やインフラなどでの地域格差はアパルトヘイト政策が残したものです。ダーバンでは、白人の行くレストランではアフリカ人の姿を見ることは少なく、買物をする場所も最近ではミックスしてきたとはいえ、人口比率と比べるとやはりまだ分かれているように思えます。
【Q7】南アフリカの皆さんは普段、どんな食事をしていますか? 生活に必要な食料品は、簡単に手に入りますか?
【A7】食事の態様はさまざまですが、白人の間で人を招いたときの食事の主流は「ブライ」と呼ばれるバーベキューのようなものでしょうか。ダーバンに多くいるインド系の人々はお米とインド料理です。アフリカ系の人の主食は、豆、パップと呼ばれるとうもろこしの粉から作ったマッシュポテトのようなもの、食パン、値段の安い米であり、お肉を煮てシチュー風にしたものを食べているようです。また、南アフリカのワインは質の高いものが多いです。隣国ナミビア産のビールも美味しく、暑い夏にはよく飲みます。アップルタイザー、シェリー、ポルト、ブランデーなど国産で十分美味しいものが見つかります。アフリカ人の伝統的なアルコールは、今でも結婚式やお葬式など特別なときに出される「ウンコンボティ」というものがあります。見た目は韓国のマッコリのように白く濁ったもので、少しお味噌の風味がある酸っぱいお酒です。大きな焼き物のポットで回し飲みされます。
食料品の入手には、ほとんど問題ありません。ヨーロッパやオーストラリアからのものも手に入ります。日本食品は中華系の食料品店で限られたものだけ手に入ります。納豆もなんとか冷凍で、お米はオーストラリア産の日本米が手に入ります。なお、他国と同じようにこちらでもお寿司がブームなので、日本食レストラン以外にシーフードレストラン等でもお寿司らしきものが食べられます。日本食以外にも、イタリアンやフレンチ、ポルトガル、中華、インド等のレストランもあります。

【Q8】普段どのようなファッションをされていますか? 【A8】 先進国とほとんど変りません。特に若い人たちになると同じ感じです。 ビーズを施したスカートや、牛の皮などでつくった巻物、「シュエシュエ」と呼ばれる南アフリカ特有の生地から作られたドレスなどの伝統的な衣装は、大抵結婚式や特別な儀式のときに着ます。 |
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【Q9】南アフリカの方は、株式投資、預金、海外投資などはしますか?
【A9】裕福な層に関して言えば、多々あります。貧しい層でも、最近は雇い主に保証人になってもらって銀行口座を開くようになってきており、少しずつ預金という考え方が浸透し始めたように思います。また、海外投資についても、成功している南アフリカのビジネスマンが他の国々に不動産等の物件を所有しているという話を時折耳にします。私の知り合いも、母国のアイルランドやフロリダ、南フランスなど、かなりの資産に投資をして収益を上げているようです。
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【Q10】南アフリカの魅力を教えてください! 【A10】正直、住み始めた当初は胸が騒ぐような混乱を覚えました。信号で車を止めるたびに小さな子どもからお年寄りまで、誰かがそこで物乞いをしていること。家のブザーを鳴らし、何かを乞われること。病院へ行く、薬を入手する手段が分からないエイズ患者や結核患者がたくさんいて、治療すれば回復できるのに亡くなっていること。 |
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そして、人々が貧しいながらもいつも笑顔で明るく踊る姿を見るにつけ、今までになかった違う形での国の作り方がこの人たちにはできるのではないかと思うのです。
この国にはミネラル(天然資源)がありますし、人々のパワーもあります。土地もたくさん。気候もばっちり。ヨーロッパと時差がほとんどなく、飛行機で一晩で着くという利点もあります。英語が第一言語というのも生活するのにラクな部分です。
ケープタウンにはヨーロッパ文化がしっかりと根付き、ヨハネスブルグにはアパルトヘイト後の新しい形の白人/アフリカ人のミックスした勢いのある文化が走り出しています、ダーバンには気候に恵まれたビーチとたくさんのゲームパーク、世界遺産のドラケンズバーグ山地がホリデーに来る人々を楽しませます。
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私たちも今年切れるビザをあと3年延ばしました。小さな子どもがいる私たちのような家族には、頼りになる家政婦さんとベビーシッターさんをリーズナブルな報酬で雇ったり、ビーチにすぐ足を運び、ヨーロッパにすぐに里帰りすることができ、美味しいワインがあるこの土地を離れるのはもったいないように思われるのです。 |
※本資料は、執筆者のマーケットに対する考え方を紹介するもので、新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。ご投資される際は、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
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