為替・マーケット用語集

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バイアス
  • ※外貨メール2007年4月2日掲載

為替相場に関するニュースなどによく登場する「バイアス」という言葉。 どのような場面でどのような使われ方をするのでしょうか。

新生銀行 バイアスとはどんな状況を指しますか?
松田氏 「バイアス」を辞典で調べてみると【bias】斜線、傾向、先入観、偏見、とあります。その他にも電気の流れなどで、ある動作の基準点に何かしらの力を加えて偏らせること、といった意味合いもあります。相場の世界では、考え方などが他の影響を受けて偏ることを「バイアスがかかる」と言います。
新生銀行 最近の例ではどんなバイアスがありましたか?
松田氏 米国のインフレバイアスに関する解釈の例があります。3月21日に開催されたFOMCの声明文により、市場参加者の多くは「FRBは米ドル金利政策をニュートラル(中立)にした」と考えました。しかしバーナンキFRB議長は3月28日の議会証言でそのことを否定し、インフレバイアスが継続中であると発言しました。わずかなニュアンスの違いかもしれませんが、「まだインフレ懸念は残っているが、政策でその抑制を目指している。そのバランスが取れれば中立に姿勢を変える」と示したと私は解釈しています。
新生銀行 他にもバイアスと名がつく例はありますか?
松田氏 「円キャリー・トレード」が頻繁に話題になっています。低利の円を借りて高金利の外貨に投資をすれば、その金利差が狙えるという仕組みです。現在はこの「円キャリー・トレード」による“円安バイアス”がかかっている、といえる状況かと思います。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

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