| 今回の「MACD」の解説は、ややこしい話が続きます。ゆっくりと1つ1つ確認しながら読み進めてください。 | |
| MACD(マックディー)は、移動平均線による分析を発展させたテクニカル分析です。当講座の第1回でご紹介した「移動平均線」は、正確には単純移動平均線(SMA = Simple Moving Average)と呼び、過去一定期間の平均値を単純に計算したものでした。しかし、MACDで分析する際に用いられるのは、指数平滑移動平均線(EMA = Exponential Moving Average、指数移動平均と略して呼ぶことも多い)といい、直近(例えば今日)の値をより重視するようにできています。状勢を見る上でも、人間の心理を洞察する上でも、最新の動きが重要であると考えたのです。 | |
| 名称が長いので、以降は「SMA」「EMA」と表記しますので、この2つがどちらの移動平均を示すのか覚えてしまってください。 | |
| さて、下のチャートには黄色の5日間SMAと、緑色の5日間EMAを表示させています。同じ期間の平均移動線なのに、値が急落する場面ではSMAよりもEMAのほうがより大きく下落していることがわかります。大きく下落したその動きをより重視した加重平均値を求めているからです。それと同じ原理で、急落後に相場が落ち着き始めると、その「落ち着き」をより重視するためEMAのほうが立ち直りが早くなります。 | |
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| しかし、相場に極端に大きな動きがない場合は、SMAもEMAもほぼ同じような動き方をします。EMAは瞬間的な、かつ大きな動きに反応して、トレンド転換をいち早く察知するために開発されています。 | |
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| さて、ようやくMACDの登場です。チャートにMACDを表示させると、画面下段に2つの折れ線グラフと1つの棒グラフが現れます。ちなみに棒グラフは表示されるソフトとされないものがあります。なお、MACDを表示させる際には通常「12(日EMA)」「26(日EMA)」「9(日平均)」という3つの数値を入力します。それではまず、上記3つの登場人物?をご紹介します。 | |
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| ではMACDだけに注目してみます。次のチャートでは、上段にMACDの元となる「12日EMA(ピンクの線)」と「26日EMA(青色の線)」を表示させてみました。下段のMACD(緑色の線)はこの2つのEMAの差をあらわしていますので、上段の2つのEMAが交差するポイントではMACDはゼロ、すなわち中心に位置しているはずです。下のチャートでは3箇所がそれに該当します。 | |
| これが何を意味するかというと、MACDが中心位置にきた場合は、2つのEMAが「ゴールデンクロス」もしくは「デッドクロス」を迎えている、ということになります。MACDが下降しながら中心に達した場合は「デッドクロス」、上昇しながら中心に達した場合は「ゴールデンクロス」ということになります。 | |
| MACDが中心位置よりも上に抜けたら「買いサイン」と読み取りますが、それはつまり「2つのEMAがゴールデンクロスを迎えたから」ということと同義なのです。 | |
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| MACDのもう1つの見方に「MACD」と「シグナル」のゴールデンクロス、デッドクロスを見る、という方法があります。緑色の線の「MACD」と、そのMACDの9日移動平均線である「シグナル」(黒い線)が交差する点で売買の判断をするというものです。 | |
| MACDは、2つのEMAが近づき始めたり、離れ始めたりする動きに反応します。シグナルの参照期間も「9日」と短いため、SMAやEMAがクロスするよりも早いタイミングで「サイン」が出現します。下のチャートでは参考までに上段に2つのSMAを表示してみました。下段のMACDやシグナルが相場の変化により早く反応していることがわかります。 | |
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本稿はテクニカル分析に関する一般的な考え方を紹介するもので、新生銀行がこの投資手法を推奨したり、また特定の金融商品を勧誘・推奨するものではありません。株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品を説明するページをご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。 |
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