吉田レポート
ドル安・円高一幕終了の見極め方
2008年1月24日
photo 吉田 恒
1962年、青森県生まれ。
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。 また、投資情報コングロマリット、T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。
財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。 為替ディーラーなど金融市場のプロ向け会員情報「Predictor」の編集責任者。 また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。
2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落など大相場予測をことごとく的中させ話題に。

 ドル安・円高が止まらず、23日にはついに一時105円割れとなった。 ただ、この23日は、今回の円高が始まってから153営業日目。 過去の円高基調では、基本的に150営業日前後でドルは「二番底」を確認してきた。 その意味では、円高の一幕終了は近い可能性があると個人的には思っている。 では、どんな形で円高は終了するのか。 今回は過去の円高・ドル安一段落における特徴を調べてみた。

ドル反転は4−5日後に確認するもの

 23日のドルは、対円で長い「下ヒゲ」を作った。 ただ、過去の重要なドル底打ち局面では、必ずしも長い「下ヒゲ」が出たわけではなかった。 過去の重要なドル底打ち局面に基本的に共通するのは、短期間でのドル急反発。 それを今回に当てはめると、来週前半にかけて少なくとも108円半ば以上のドル高になっている必要がある。

23日のドルは、一時105円割れ、その後106円台半ばに反発して引けた。 この結果、1.5円程度もの、チャートでいう長い「下ヒゲ」を残した形となった。 長い「下ヒゲ」はドル自律反発局面に出やすいものだ。

たとえば、昨年8月17日に、ドルは一時狂ったように111.60円まで急落し、その後一転して113円超に急反発したことがあったが、この時の「下ヒゲ」はなんと2円を越えた。 結果的にこの8月17日のドル底値は、その後約3ヶ月も維持されたのである。

ただし、過去の重要なドル底打ち局面が、必ずしもこのような長い「下ヒゲ」を作ってきたわけではない。 たとえば、過去20年間における円高・ドル安基調の中で、それぞれドル一番底、二番底では、むしろ1円以上の長いドル「下ヒゲ」は確認されなかった。 その意味では、直後に「コツン」と底を打った感覚はなかったのかもしれない。

重要なドル反転局面に、基本的に共通していたのは短期間でのドル急反発。 具体的には5営業日以内で、終値ベースでは2%超、ザラ場では3%超のドル反発が起こることではほぼ共通していた。 つまり、ドルの底打ち、反転は、4−5日たつ中で結果的に確認されるケースが基本だったようだ。

さて、今回もそのルールで相場を見るなら、ドルは、来週前半にかけて108円半ば以上に反発するようなら、当面の底打ちが終わっている可能性が出てくる。 そうでなければ、まだ底値の模索が続くということになる。

<参考:円高基調転換後2年のドル円>


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