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円高基調のパターンを分析すると、円高の第一幕は半年程度で終了し、 その後半年から一年といった長い「中休み」が展開する中で、ドルは一幕の下げ幅の半値を戻す習性が確認できる。 3月の95円から5月にかけて105円までドル高・円安になった動きがこの「習性」に沿ったものなら、 5月以降もなお数ヶ月105−110円を目指す展開が続く見通しになる。
過去20年間で、円高基調は3回、そして円安基調は4回あった。 それぞれの平均は、円高は3年1ヶ月、円安は2年4ヶ月。以上からすると、円高基調は3年ぐらい続き、円安基調は2年半ぐらい続くというのが普通ということになるだろう。
ところで、今回の円高は昨年6月124円から始まったから、今年5月でまだ11ヶ月目だ。 過去20年間で3回あった円高基調で最も「短命」に終わったのは1998年8月−1999年11月の1年3ヶ月だから、円高基調は最短でも1年半程度続き、普通は2−3年続くものといえるだろう。 そのように考えると、まだまだ円高基調の途上にあると考えるのが基本だろう。
ところで、過去の円高基調において、ドルはどれぐらい下がるものなのか。 上述の過去3回の円高基調におけるドル下落率は、25−50%、平均35%。その意味では、ドル安・円高が始まったら、最低でも25−30%のドル下落は覚悟する必要がありそうだ。 今回、124円から始まったドル安・円高は、90円前後までは最低でも続くといった見通しになる。
ただし、どんな相場にもサイクルがある。過去の円高基調において、円高第一幕は109−132営業日、平均120営業日だった。 つまり、2−3年続く円高も、半年程度で一段落するというのが基本のサイクルだ。
これに対して今回、今年3月に入りドルは一時100円を大きく割り込んできた。つまり円高・ドル安は、9ヶ月以上続いたのである。 サブプライムショックから始まった金融危機は、戦後最悪、1930年代の世界大恐慌以来の深刻さといった指摘も増えてきたが、そういった中で今回のドル安は、過去の経験則で説明できないものになっているのか。
過去のパターンからすると、円高一幕と二幕の間は半年から1年ほど比較的長い「中休み」が展開し、その中でドルは一幕の下げ幅の半値戻しをするというのが基本だった。 今回は、そんな「中休み」もなく円高がさらに続くのか、それとも金融危機の警戒論を尻目にドル安・円高に「休息」が訪れることになるのか。
かりに、3月の95円で、過去のパターンからすると長引いたものの、それでも円高一幕が終わったとするなら、現在は最短でも米大統領選挙近くまで、場合によっては来年にかけて続く可能性もある長い円高の「中休み」局面にあるということになる。
その中で、円高一幕におけるドル下げ幅の半値戻しに向かっているということなら、105−110円を目指す動きということになる。 米経済の悲観的状況を裏付ける景気指標発表が依然として続く中、それを尻目に上昇するドルの動きも、このような説明なら辻褄が合うだろう。(Y)
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