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ドルが反落している。考えてみれば、約2ヶ月で10円もドル高になったのだから、その反動が入るのも当然だろう。 問題は、あくまで反動なのか、そうではなくてもうドル高が終わってしまったのかということだが、重要な目安はやはり101円前後ではないか。
2ヶ月で10円も一方向に動くというのは、やはりかなり記録的な大相場だ。3月95円から、5月初めにかけて105円までドル高・円安になった動きは、そんな大相場だったといえるだろう。
ただし、さすがにその動きが一巡した後は、逆方向にもかなり動くのが本来だろう。たとえば、2ヶ月で10円前後一方向に動いた相場は、2005年以降で4回あったが、4回とも一巡後、相場は逆方向に3.5−9.5%動いていた。
今回のドル円は、105円でドル高一巡後、2%以上のドル反落となっているが、これは上述のように大相場の反動といったことでは当然だということだし、もっと反動があっても決しておかしくないということだろう。
問題は、あくまで反動か、それとも基調転換かということだが、その目安は反動率が4−5%を大きく超えていくかということになるのではないか。
たとえば、上述の4回のケースで、反動率が4%未満にとどまったのは昨年12月−今年1月にドルが104.95円まで急落した局面だった。 ドルは翌2月にかけ108円台まで、つまり最大3.5%反発したが、しかしすぐに3月に入るとドル安値更新に向かった。
それ以外の3回は、2006年4月118.90円→5月108.97円、2007年7月123.67円→8月111.60円、そして今年2月108.62円→3月95.77円だ。 最後の今年2−3月のケースはまだよくわからないものの、前2者は、それぞれ翌月の反動率が6.6%、5%に上ると、あらためて記録更新となるまで、それぞれ1年半、2ヵ月半かかっていた。
2ヶ月に10円という大相場は、一種のパニックだ。 重要なのは、それが新たな相場の始まりなのか、それとも一つの相場の終わりなのかということ。 一つの相場の終わりなら、その後の反動はきわめて大きくなるだろう。 一方、新たな相場の始まりだとしたら、一息つくものの、相場はさらに広がっていくことだろう。
そんな「大きな反動」か、それともあくまで「一息ついた」だけなのか、その一つの目安として、反動率が5%を大きく超えていくか、それとも2−3%程度にとどまるかということが、過去の値動きからするとヒントになりそうだ。
さて、105円から5%以上ドルが反落すると100円を割れるという計算になる。反落率が3−4%なら、101−102円という計算になる。 3月に一時100円割れとなるまで、101円はかなり長い間ドルの重要な安値となってきたことを考えると、反動か、転換かの重要な目安は101円ということになるのではないか。
では、最後に101円を割れるか否かだが、個人的には割れないような気がする。根拠は市場のポジションだ。 シカゴIMM統計によると、円のポジションはなお比較的大幅なロング(買い持ち)だ。 一時105円まで円安になった中でも、市場は円売りよりむしろ円買いが続いていたのである。
備えのできていない中での円高なら、それが加速する可能性は要注意だろうが、これまで見てきたことからすると、必ずしもそうではないようだ。 こういった中での円高には自ずと限界があるとは思うのだが。 (Y)
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