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昨年は6月22日の124円がドル最高値となった。 今年も、今のところ6月16日の108.59円がこの数ヶ月のドル戻り高値になっている。
さて、昨年はこの6月高値から、ドルは7月中に5%、8月にかけて10%の急反落に向かった。 ドル暴落の「真夏の悪夢」が展開したわけだ。 今回も同じようになるなら、7月末までにドルは103円となり、8月中に98円割れになる計算だが、前回も書いたように、私は違うと思っている。
一年前と最近での大きな違いの一つは円のポジションだ。 昨年は円安のピークをつけた6月下旬に円は極端な「売られ過ぎ」になっていた。 シカゴIMM統計によると、昨年6月26日時点で円は18万枚のショートだった。
これに対して最近は決して円が「売られ過ぎ」ではない。 それどころか、この間の円安ピークとなった108円半ばの円安を記録した6月中旬でも、シカゴIMM統計によると5千枚程度と小幅ながら円ロングだった。
昨年の「真夏の悪夢」円暴騰相場の前提には円が「売られ過ぎ」になっていたということがあった。 その点が今回はまったく違う。その意味でも、2年連続の悪夢にはならないのではないかと思っている。
そもそも昨年こそドル安スタートとなった7月だが、経験則的にはドル高になりやすい月だけに、このままドル一段安に向かうかは、まだ微妙だろう。
7月のドル騰落状況は、過去13年間で10勝3敗。 これは、7月が一年12ヶ月の中で最もドル高になったことの多い月だといった意味になる。 昨年こそドル安となったものの、2006年までは7年連続でドル高となっていた。
ところで、そんな7月、今年の場合は106円でのスタートとなった。 経験則からすると、7割以上の確率で、月末は106円よりドル高で終わると言う見通しになる。
先週にかけてのドル反落で、3月95円から続いてきたドル高・円安もついに終わった可能性が取り沙汰されはじめている。 その中でドル先安予想も増えはじめたようだ。 ただ今回見てきた7月の経験則などからすると、このままドル一段安となるかは、まだまだ微妙ではないか。
もっとも経験則でいうなら、8月はドル安になりやすい月だ。過去10年間のドルの8月騰落状況は何と1勝9敗。 「7月のドル高」、「8月のドル安」といった具合に逆方向に動きやすいというのが、夏相場の最も顕著な傾向だが、果たして今年はどうか? (Y)
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