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ドル円は方向感の乏しい展開が続いている。 ただし、そもそもこの7月前半というタイミングはそんな展開になりやすいということはありそうだ。
昨年の7月ドル円値幅は5.65円と比較的大幅なものとなったが、これは下旬に入ってからドル急落が拡大したため。 中旬までのドル円は2円強の値幅で方向感の乏しい展開が続いていた。
また、一昨年の場合も、7月ドル円はやはり半ばまでは2円強の値幅で一進一退が続いていた。 その前の年、2005年の場合は、7月を通じてドル円値幅は3円台にとどまる小動きだった。
こんな具合に見ると、そもそも7月は半ば頃までは方向感の乏しい、小動きに終始しやすいということはありそうだ。 私は基本的に、3月から続いてきた円高「中休み」が転換点を迎えていると思っており、一方で昨年の夏のようなドル急落もどうかと思っている。 その意味では、例年通り、ある意味では例年以上に方向感を欠いた展開が続きやすいのではないかとも思っている。
前回レポートでも紹介したように、7月のドル騰落状況は、過去10年間で8勝2敗。 つまり、7月は1年12ヶ月の中で最もドル高になりやすい月だ。
一方で8月のドルは、過去10年間で1勝9敗。 つまり7月とは正反対で、8月は1年の中で最もドル安になりやすい月だ。
こんな具合に、「ドル高の7月」と「ドル安の8月」が続くのだから、夏相場は基本的には一方向の動きになりにくい。 過去10年間で、7−8月と同じ方向にドル円が動いたのは3回だけ。 つまり7割の確率で、夏相場は逆方向の動きになってきたわけだ。
そんな過去の経験則からすると例外的な展開となったのが昨年の夏相場だった。 昨年は「ドル高の7月」にドルが急落、そして8月にかけてさらにドル続落となったのである。
さて、そんな「例外的な夏相場」が2年連続で起こることになるだろうか。 低い確率の展開を予想するなら、それなりの根拠が必要になるが、今のところ私にその根拠はない。 そうであれば高い確率での展開を予想することになるだろう。 (Y)
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