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クロス円の急落相場が続いている。ただし私は、これも目先は転換点に入っていると思っている。理由の一つは、「クロス円急落の影の主役」ドル高が、転換に向かい始めたと思っていることだ。
最近のクロス円急落は、ドルと円の同時高の中で起こっている。そもそも、ドル・円同時高は、クロス円にとって最悪の組み合わせだ。ドル高だから、ドル以外の外貨は安くなる、そして円高だから、対円でドル以外の外貨はさらに安くなるわけだ。
問題は、なぜ今ドル・円同時高になっているかということだが、その答えは「ドル高だから」ということになるだろう。同時高はともかく、そもそもドルと円が同じ方向に動くという現象は、2003年頃から続いてきたものだ。そしてその実態は、円のドルへの連動、つまり円が実質「ドル・ペッグ制」になっていたということだ。
こういった中では、円自身に方向を決める主体性はない。ドル高なら最近のようにドル・円同時高になるし、そして昨年まではドル安だからドル・円同時安となってきた。ドル安だと、ドル以外の外貨は上がる、そして円安だから対円ではもっと上がる。つまり、ドル・円同時安の中で、昨年までは数年にわたったクロス円「青天井」相場が展開してきたわけだ。
さて、こんなふうに見てきたら、最近のクロス円急落の「影の主役」はドル高ということになるだろう。そして、クロス円急落がさらに続くか、それとも転換するかの鍵も、ドル高が握っているということになるだろう。
このドル高の目安を対ユーロで考えた場合、移動平均線からのかい離や、ポジション動向から「行き過ぎ圏」に入っていると私は考えている。そしてその、短期的に行き過ぎたユーロ安・ドル高の一つのリード役になっていると思われる原油安も、急落一幕は終わりに近いところに来ていると思っている。
このようにドル高が転換点にあるなら、クロス円急落も目先は転換点にあるという解釈になる。そういった中、じつは昨年と今年のユーロ円は酷似した状況が続いており、それがさらに続くようなら、ユーロは急反発間近ということになる。
相場は行き過ぎが常だ。ただし、一方で行き過ぎ相場は必ず修正されるということも真理である。ではその行き過ぎ修正が始まる兆候とは何か。単純なことなら、下げ相場では長い下ヒゲを残すとか、二番底を確認するということだろう。今はそんなサインを探すタイミングだと思っている。(Y)
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