為替・マーケット用語集

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キャリートレード
  • ※外貨メール2006年12月4日掲載

いまだに低金利が続く日本では、為替変動要因の1つとして実によく取り上げられる“キャリートレード”、どんな取引のことかご存知ですか?

─ キャリートレードは一言でいうとどんな取引なのですか?
 とても簡単な話です。たとえば「円キャリートレード」と言う場合は、低金利の円を借りて、外貨に交換し金利の高い外貨で運用してその金利差を享受することをいいます。ただ、もともと円を保有しているならば、その円を売って外貨を買えばよいだけですから・・・何のことはない、実は皆さんお馴染みの「外貨預金」と結果的には同じことなんです。

─ たとえばインドやブラジルなどはとても金利が高いですよね。「円を借りてインドで運用する」といった取引も多いのですか?
 なかなかそうもいきません。いわゆる新興国の通貨、たとえば「インドルピー」や「ブラジルレアル」のようなエマージング国の通貨は、カントリーリスクが高いため、魅力的な金利だとしてもキャリートレードの対象にはなりにくいのです。ポートフォリオのごく一部を、ハイリスク&ハイリターンを狙ってカントリーリスクの高い国に投資をすることは投資戦略としてあり得ますが、巨額な資金を投じるのは危険すぎると考えます。

─ プロでもリスクの高い投資先には「小額投資」で臨むのですね。皆さまもリスクの度合いによって投資を慎重に判断しましょう。

松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

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