為替・マーケット用語集

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裁定取引(アービトラージ)
  • ※外貨メール2007年2月26日掲載

プロの間では「裁定取引(アービトラージ)」によって理論上、リスクなく、利益をあげることが可能というこの手法、一体どのようなテクニックなのでしょうか。

新生銀行 裁定取引とはどういうことでしょうか?
松田氏 異なる市場で全く同じ商品を取り扱っているにも関わらず市場間で価格が異なる場合に、その商品を“安い市場で買って”“高い市場で売る”(いわゆる「鞘取り(さやとり)」)ことで、リスクなく利益を得ることを「裁定取引(アービトラージ)」と言います。
新生銀行 為替の世界での裁定取引はどのようなものがあるのですか?
松田氏 「米国と日本」というようにマーケットが地理的に離れていて、直物為替の取引価格が異なっている時には利鞘(りざや)を狙うことが可能です。例えば米国市場で1米ドル=100円、東京市場で1米ドル=99円だとすると、東京市場で米ドルを買って、米国市場で売れば、1円の鞘が抜けることになります。
新生銀行 最近の傾向はどうなのでしょう?
松田氏 現在のマーケットは情報伝達スピードが速いですから、全くの同一商品で価格が異なるケースは少なくなってきています。そのため同一商品ではなく似たような金融商品を利用して裁定取引を行うなど、その仕組みは複雑化・多様化しています。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

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