為替・マーケット用語集

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ポジション調整
  • ※外貨メール2007年3月5日掲載

急な円高にポジション調整しているディーラーが多い、と聞きます。ポジション調整というと、当初とっていた姿勢を立て直すというような弱腰なイメージがあるのですが、いかがでしょうか?

新生銀行 そもそもポジション調整とは、どんな取引を指すのでしょうか?
松田氏 例えば、米ドル/円レートが上昇する場合には、米ドルが多く買われますので市場参加者は「利食いの売り」をする傾向にあります。反対に相場が下落した場合には、損失回避のための「損切りの売り」を行います。このように、保有している持ち高の一部を決済して減少させることをポジション調整といいます。
新生銀行 どんなマーケットの場合にポジション調整が行われるのでしょうか?
松田氏 相場の動きは上下動を繰り返す習性があります。ですので、相場が一本調子に上昇したり、下落したりといった場合でも、それまでの値幅よりもいったん小さく反転して、そこで「持ち合い相場」を形成することがあります。そういったときに、ポジション調整が行われることが多いといえます。
新生銀行 ポジション調整にまつわる、ディーラー時代のエピソードがあれば教えてください。
松田氏 1985年ごろ、当時の大蔵大臣の発言に基づいて米ドル/円を売ったのですが、相場は逆に上昇してしまいました。「相場はわからないものだから」という上司のアドバイスに従い、悩みに悩みつつもポジション調整として158円で米ドルを買い戻しました。その後、この日の市場は私が買ったあたりを高値に今度は急激に下落し、終値は結局155円台でした。帰り際に上司に言われました。「なっ、為替相場って、わからないだろう?」
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

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