為替・マーケット用語集

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ベージュブック
  • ※外貨メール2007年3月12日掲載

先週7日(水)に、FRB(米連邦準備制度理事会)より「米景気は全般に堅調で緩やかな成長が継続している」との発表がありました。この発表を裏付けるものとして、「ベージュブック」というレポートが存在するとのことですが・・・。

新生銀行 「ベージュブック」とはなんでしょう。
松田氏 米国の連邦準備銀行が地域の経済状況をまとめた地区連銀景況報告のことを「ベージュブック」と呼ばれています。表紙がベージュ色をしているのでこの名称で呼ばれます。FOMC(連邦公開市場委員会)が、開かれる2週間前の水曜日に公表されます。
新生銀行 「ベージュブック」から、どのような情報を読み取ることができるのでしょうか?
松田氏 FOMCでの金融政策を決定するための資料として「ベージュブック」は重要で、金融政策を変更するか否かの判断材料になります。景況判断、製造業、個人消費、雇用、物価・賃金、建設・不動産、金融などの状況が説明されています。今回の「ベージュブック」は「大部分の地区は緩やかな成長」とやや穏やかな内容で、そのため債券が買われて長期金利は下げています。
新生銀行 「ベージュブック」が発表されることによって、為替相場に直接的な影響はありますか?
松田氏 「ベージュブック」は景況判断の資料ですから、金融市場に影響を与えるといえます。一般には債券市場、株式市場で大きな影響が出るといえます。通常は、為替相場に直接的な反応を見ることは少ないのですが、現在の為替市場が“米ドル金利”に注目しているので、債券市場(長期金利市場)の反応から為替相場に影響が出たといえます。長期金利の低下を材料に、やや米ドル売りに反応しています。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

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