為替・マーケット用語集

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フェデラル・ファンド
  • ※外貨メール2007年3月26日掲載

先週のFOMC声明発表後の米ドル相場に注目が集まりましたが、フェデラル・ファンド・レートは現状据え置きで決着。追加利上げとなる可能性を示唆していた表現も、「利上げ、利下げの両方の選択肢がある」ということでした。今回の据え置きは、大方の予想通りとのことですが。

新生銀行 フェデラル・ファンドとはなんでしょう。
松田氏 フェデラル・ファンドとは、米国内の民間銀行が連邦準備銀行(FRB)に預けておく準備預金のこと。フェデラル・ファンドの金額が不足した場合は他の民間銀行から資金を借り入れてくる必要が生じます。民間銀行間で貸借が起こりますが、その際の借り入れ金利がフェデラル・ファンド・レートです。FFレート、あるいはフェド・ファンド・レートとも呼ばれます。
新生銀行 フェデラル・ファンド・レートを調整する必要があるのはなぜですか?
松田氏 フェデラル・ファンド・レートは、米金融当局が金融政策の誘導目標にしている政策金利です。つまり、フェデラル・ファンド・レートを引き上げたり、引き下げを行うことで米ドル金利を調節しており、米金融当局の姿勢が表わされます。米金融当局は、以前は、ディスカウント・レート(=米国の公定歩合)で金利を調整していました。
新生銀行 この「利上げ」「利下げ」が外為市場に及ぼす影響について教えてください。
松田氏 米国の景気が良くなると、FOMCは金融政策として景気が過熱しないよう、米ドル金利を引き上げます。逆に景気が悪くなると、景気を浮揚させる目的で米ドル金利を引き下げます。
外国為替市場で、米ドル/円の関係を考えましょう。円金利が動かない場合に米ドル金利が引き上げになると、金利差が拡大し差益を享受できますから米ドル/円を買う人が増えます。米ドル金利が引き下げになると金利差が縮小しますから、米ドルを買う意欲は減退。米ドル売りの材料になります。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

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