為替・マーケット用語集

印刷する

ペッグ制
  • ※外貨メール2007年5月14日掲載

先日の日米首脳会談では、為替についての議論は少なかったようですが、米ドル高による赤字問題を抱える米国に対し、安い中国人民元を実質米ドルと連動させている中国の為替制度に批判が向いているようです。

新生銀行  ペッグ制とは、どのような制度ですか?
松田氏  ペッグとは英語で「釘を打つ、釘で固定する」という意味で、通貨制度では固定相場制のことを指します。為替相場の変動を固定、もしくはごく小幅に限定する制度です。ペッグ制によって、特定の基準通貨と自国の通貨の為替レートは一定に保たれますが、その他の通貨との為替レートは変動します。
新生銀行  なぜ、その制度を採用するのでしょうか。
松田氏  主に、貿易の規模が小さく、輸出競争力のある産業をもっていない国などが採用しています。自国の通貨を、貿易や経済などと結びつきの強い国の通貨と連動させることで、貿易や投資を円滑に行おうとしています。
新生銀行  ドルペッグ制度を現行している国を教えてください。
松田氏  ペッグ制を採用している国のほとんどは新興経済諸国です。とくに、中南米の国々では米ドルと連動させるケースが目立ちます。中国人民元は2005年7月に切り上げが実施されましたが、以前は米ドルペッグ制度を採択していました。現在の中国人民元は、為替レートを市場メカニズムに任せる「管理フロート制」をとるものの中国人民銀行(中央銀行)が常時介入しており、実質的には米ドルペッグ制度が続いているといえます。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

閉じる

0