為替・マーケット用語集

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10年国債利回り
  • ※外貨メール2007年6月11日掲載

先週、インフレ抑制を目的とした、ECBやNZ準備銀行による政策金利の利上げニュースが相次ぎました。これに関連し、長期金利では、8日(金)に日本の10年国債利回りが約10ヵ月ぶりに上昇したとの情報がありました。

新生銀行 プロの投資家は各国の10年国債利回りを気にするものなのでしょう?
松田氏 気にします。 10年国債利回りは、各国のインフレ状態を比較するのに役に立つと考えます。 現在の日本の10年国債利回りは2%弱程度。 米国が5%弱程度、ユーロが4%程度と認識しています。
新生銀行 為替相場を読む上で、短期金利と長期金利ではどちらをより重要視するのでしょう?
松田氏 インフレ懸念が強くなると各国の中央銀行は利上げを行ないます。 中央銀行が自国のインフレ状態をどう判断しているか、短期金利はこれを測るバロメーターと言われます。 このため、私は短期金利をより重要視します。 現在の為替相場は金利の高い通貨が買われ、金利の安い通貨が売られる傾向にありますので、金利の引き上げはその国の通貨購入材料になります。
新生銀行 最近の各国の長期金利動向をみて、気になる国・動きはありますか?
松田氏 長期金利と短期金利は連動性があり、先々に中央銀行が政策金利の引き上げを行ないそうだと判断されると10年国債は売られます。 ここ最近日本の10年国債が売られてきていますので、日本の長期金利は上昇気味にあります。 円の政策金利引き上げの時期が近い、とマーケットが判断している可能性があります。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

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