為替・マーケット用語集

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ECB
  • ※外貨メール2007年8月6日掲載

先週8月3日(金)、トリシェECB総裁が記者会見で9月利上げの可能性を示唆したため、ユーロが反発しました。今週は、為替相場に強い影響力をもつ「ECB」についてお聞きします。

新生銀行 ECBの役割を教えてください。
松田氏 ECBとは「European Central Bank」の略で、欧州中央銀行のことです。ECBは1998年6月に発足。確固たる独立性を有し、ユーロ圏の物価の安定を主要目的に、ユーロ圏の統一的な金融政策を行っています。また、域内の金融政策の策定、為替操作の実施、加盟国の公的外貨準備の保持・管理、決済制度の円滑な運営と促進などを行います。
新生銀行 トリシェECB総裁は8年という長期政権ですが、彼の政策の特徴を教えてください。
松田氏 トリシェECB総裁は、特段の偏りがなく至極ノーマルな正統派といった印象です。ただ、時折「マーケットの思惑の裏をかくような演技」をすることがあり、それはマーケットに余計な思惑を抱かせないための行動といえるでしょう。
新生銀行 今後のユーロ市場は、どのようになるとお考えですか?
松田氏 現在は対米ドル、対円でもユーロ高トレンドが続いています。米ドルからユーロへの資金の流れは今後も続く可能性があるため、米ドル安ユーロ高は続くと見ています。しかし対円へのユーロ高トレンドの上昇スピードは今後遅くなるだろうと考えています。場合によっては、調整下落も視野に入れるべきとも考えられます。
松田 哲 氏
三菱信託銀行本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。 三菱信託銀行より、米国ファースト・インターステート銀行に転職。 その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーを歴任。 東京外国為替市場委員会委員。 直筆による新刊「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」発売中。

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