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FPコラム

2007/9/10

FPアドバイス
「将来もひとりで生活するには…(32才女性)」

村井 英一

今回の相談者

32才女性/独身/年収600万円/現在の金融資産:定期400万円

現在は比較的高収入の職についてますが、
将来的に、体調を崩したり、老後の生活を考えると不安です。

現在の年収ですと、今のところは余裕をもって生活できますが、老後のことを考えると必ずしも楽観できる状態であるとはいえません。一生独身で現在の仕事を続けていくケースを考えてみましょう。給与と基本生活費は上昇率を年1%と仮定して計算しています。まず、仕事をしている間は、貯蓄が増えていきます。そして、60歳まで働いた場合はその時点で退職金が入ります。この時点がもっとも貯蓄額が大きくなります。しかし、その後は生活の質をある程度落としたとしても、65歳からの年金だけで賄うことはできず、貯蓄を取り崩していくこととなります。80歳まではなんとか貯蓄が残っている計算になりますが、それ以上長生きをすると、貯蓄が底をつきかねません。女性の平均寿命(85歳)を考えると、90歳ぐらいまでの資金計画を考えておくことが必要でしょう。

お金に働いてもらう

そのような点を考慮しますと、現状では早めのリタイアは難しい状況です。ただ、貯蓄を増やして、それを効率的に運用していくことができれば、それも可能になるかもしれません。つまり、お金にも働いてもらうわけです。
それには、現在の生活を見直して、年間の貯蓄額を増やすことを考えてみましょう。現在の年収は、同世代と比べるとけっして少なくはないでしょう。それだけに、支出も増え気味になっていませんか。基本生活費と家賃を合わせて年間324万円というのは、少し多いようです。家賃の安い部屋に移るとか、そうでなければ普段の支出を少し切り詰めてみるなどされてはいかがでしょうか。もし、ご相談者さまがついつい使ってしまうタイプならば、自動で口座から資金が引き落とされる積立型ものの方が確実に貯めていくことができるかもしれません。

同時に、効率的な運用も考えていきましょう。最近、30代女性のマンション投資が増えています。ご相談者様もご検討されているとのことですが、私はあまりお勧めできません。女性の場合は、これから結婚や出産を迎え、生活が大きく変わる可能性があります。仕事を続けることが難しくなることもありますし、住まいも変わることでしょう。また、キャリアアップを目指して、留学や資格取得のために仕事を辞めることも考えられますね。そのような時に、不動産の場合ですと流動性が低く、すぐに換金できなかったり、低い売却価格となったりする可能性があるからです。自分が住まなくなったら、賃貸に出せばいいといっても、必ずしもタイミングよく入居者が見つかるとは限りません。その場合は、ローンの返済と管理費などの維持費が負担となります。不動産投資は収益性が比較的高いものの、換金の難しさやリスクもあるのです。不動産投資は、ご自身の生活基盤が安定して、資金がある程度貯まってからでも遅くはないでしょう。

キャッシュフロー表

まずはじめるなら

それまでは、基本は預金に置きながら、投資信託などもご検討されてはいかがでしょうか。投資信託にもいろいろなタイプがあります。日本株式、海外株式、海外債券、REITなど投資対象を分散させることが重要です。投資信託は換金性には概ね心配ないものの、その時の時価で換金することになるので、元本割れとなっている可能性もあります。それだけに、なるべく投資対象を分散させることがリスクを低減させることになります。なお、最近は「毎月分配型」のように分配金が多い投資信託に人気がありますが、ご相談者様は現在の収入よりも将来への備えとして運用するのですから、なるべく分配金の少ないもののほうが、複利効果が期待できより効率的な運用ができると思います。

また、購入したらそれっきりというのではなく、経済状況とともに投資信託の基準価格(投資信託の値段)もチェックするようにしましょう。そうすることによって、経済感覚も磨かれ、よりよい運用ができるようになると思います。

資産運用で考慮しなければならないこと

本稿はFP各氏の作成日現在の考え方を紹介するもので、新生銀行が特定の金融商品を勧誘・推奨するものではありません。 本資料は情報提供を目的としたものであり、いかなる有価証券の売買等を勧誘するもの、新生銀行の投資方針等を示唆するものではありません。投資される際は、お客さまご自身の責任と判断で行っていただきますようお願いいたします。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品を説明するページをご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。