2007/9/27
ご相談件数1位は「保険の見直し」
東城 勝
新生銀行プラチナサービスをご利用の皆さん、こんにちは。
今年の8月からFP相談の担当をさせていただいております、ファイナンシャルプランナーの東城です。
もうすでに新生銀行の銀座プラチナセンターで何回か相談を行い、色々なご相談に応じてきましたが、よく「FPの相談には、どんな相談が多いのですか?」と尋ねられます。今FPへの相談ベスト3は、第1位ー保険の見直し、第2位ー資産設計、第3位ー住宅資金設計です。他にも年金相談、相続相談、税金相談、キャッシュフロー表作成など色々きるのですが、順位は別としてここ5年間、このベスト3で相談の9割を占めています。逆に言うとその3つの相談にしっかりと対応できればFP業ができてしまうということでしょうか。
今日はまず、そのベスト1の保険のお話をします。といっても保険の見直しではなく「保険料の仕組み」についてです。普通、保険料が安くて補償が大きい保険商品がいいと考えますが、皆さんが毎月払っている生命保険(死亡保険)の保険料はどういう仕組みで決まっているかご存知でしょうか。保険会社が適当に決めていると思っていましたか。実は保険料は統計に基づき、性別・年齢別に、私たちが死亡する確率で決まってきます。たとえば町内に40歳の男性が100人いたとします。毎年男性が40歳になったら1人死亡します。その1人の人に100万円の保険金が支払われることとすると、一人1万円の保険料を支払えばよくなります。このように誰が亡くなるかわからないけど、1人死ぬとわかっていれば、その1人のためにみんなで10,000円ずつ積み立てておきましょう、というのが保険の基本的な仕組みです。だけどその町内では、ある年は2人亡くなるかもしれないし、ある年は亡くなる方はいないかもしれません。しかし100人の町内ではなく、もっと大きな人数だった場合、1,000人とか10,000人であった場合、統計上の確率に限りなく近づきます。これを「大数の法則」といいます。(そのほかに保険を維持するための事務経費や運用利率なども加味されて保険料が決まります。)生命保険(死亡保険)は、加入年齢が高くなれば保険料が上がるというのは死亡率が上がるからなのですね。
「保険料」はギャンブルと同じ仕組み
さて、話はガラッと変わり、なかなかFPでなければできない「遊びのお金の話」をしたいと思います。たとえばエンターテイメントの代表として「東京ディズニーランド」がありますね。ディズニーランドはアトラクションに乗っても楽しいですが、キャラクターグッズを見たり、選んだり、買ったりしても十分楽しめます。ショーを見るだけでも、お金を使わずに大変満足できます。でも、5,000円の入場料は必ず払わなければなりません。だからいつでも気軽に行けないのです。お金のない子供などは入ることさえできないのです。
一方、お金を使った大人の遊びといえばギャンブルです。「私はギャンブルはしないし、大嫌い」という方でも、宝くじは買っているのではないでしょうか。宝くじは半分を自治体が取りますので、残りの半分を買った人たちで奪い合います。また、競馬は25%が日本競馬会がもっていきますので、残りの75%を参加した人たちで奪い合うのです。
これらの確率と保険料は同じ仕組みでできています。
たとえば、さいころの目は6つありますから、それぞれの目が出る確率は当然6分の1です。しかし1の目を出そうと思ってもうまく6回に1回出てくれません。でも、100回、200回と回数を増やすうちにだんだん確率は6分の1に収束してきます。カジノにあるルーレットは1から36まで数字があります。1つの数字に賭けて当たったら36倍返ってきます。確率は36分の1だから、確率と配当はイーブンだ・・・と思われる方もいるかもしれませんが、ヨーロッパのルーレットには0(ゼロ)があります。だから37分の1です。アメリカのルーレットには0と00があります。38分の1です・・・。ということで2%ほど、若干ですがカジノ側が有利になっているのです。これがカジノの儲けの仕組みです。赤が出る確率も黒が出る確率も2分の1以下なのに配当は2倍にしかならないのです。でも宝くじや競馬に比べればほとんどイーブンに近いといえます。
ギャンブルも運用も、自己責任で
さてこれから団塊の世代をはじめ、多くの方々がリタイア後をどのように過ごすか、という問題に直面します。何を楽しみに生きるか、生きがいを何に求めるか、選択を迫られると思います。そのときの選択肢として、「大人のお金の遊び」も大いに結構だと思います。パチンコや競馬は身近にありますが、どうか仕組みをよく知った上で大いに楽しんでください。
海外旅行は老後の楽しみのトップだそうです。イギリスの法律では何でも賭けの対象にしても良いそうですが、確率に対する認識や、自己責任の考え方が定着しているから、のようです。当然金融商品の理解も十分身についているそうです。私たち日本人も成熟した考え方を身につけ、大人の社会を実現し、多様な生きる喜びを得たいものです。
