2006年に日銀が量的緩和政策とゼロ金利政策を解除し、2007年2月に解除後初の利上げを行うなど、今後は、将来の住宅ローンの負担増となる「金利上昇リスク」がより身近になってきています。実際、家計のマネープランにおいては、住宅ローンの負担増は支出面で大きく影響してくるため、その対処法の一つである「借り換え」は、今後検討する価値がある人も多いのではないでしょうか?
住宅ローンの借り換えとは、「現在借りている住宅ローンをより有利な条件で借り入れをし直す」ことですが、その金額から考えても、家計の財務バランスを改善する効果があるケースが多いと言われています。最近は金融機関が取扱う住宅ローンの利便性が向上したせいか、以前に比べて多様な借り換えが可能になっています。
1-1 借り換えのニーズを効果的に発揮する条件
●借り換えのニーズ
先に述べたように、住宅ローンの借り換えは「現在借りている住宅ローンをより有利な条件で借り入れをし直す」ことですが、具体的には以下のようなニーズがあげられます。
借り換えの
ニーズ |
ローンの毎月返済額を減らしたい |
| ローンの総返済額(元本+利息)を減らしたい |
| これまでより利便性の高いローンを利用したい |
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●借り換えニーズを効果的に発揮する条件
一方でどのようなケースでも効果があるというわけではありません。一般に借り換えで効果があるのは、以下の3つの条件に当てはまる場合と言われています。
| 条件1 |
現在のローンとこれから組む新しいローンの金利差が年1%以上ある |
| 条件2 |
ローンの残高が1,000万円以上ある |
| 条件3 |
返済期間が残り10年以上ある |
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なお、この3つの条件はあくまでも目安ですので、必ずしも全てに当てはまっていなくてはならない、というものではありません。実際、既に組んでいる住宅ローンの内容にもよりますが、たとえば住宅ローンの残高が1,000万円以下であっても、金利差が2%以上あるときなどはメリットがある場合もあります。
そのため、借り換えを行うことによりどれくらいのメリットがあるのか、まずはシミュレーションしてみてはいかがでしょうか? 最近は、借り換えシミュレーションを無料で提供しているサイトも多いですし、また、付き合いのある銀行や興味のある銀行に相談してみるのも良いかと思います。
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1-2 最近の住宅ローン借り換え利用傾向
ひと昔前であれば、借り換えといえば、バブル期前後に高い金利で借りた住宅ローンの借り換えを思い浮かべる人が多かったですが、最近は、この数年の内に借りた超短期(3-5年)タイプの住宅ローンからの借り換えも増えてきているようです。バブル期前後の住宅ローンについては、金利が年5〜6%というのも珍しくなく、借り換えのメリットをイメージしやすいと思いますが、超短期タイプの住宅ローンについては、ピンとこない人も多いのではないでしょうか?
具体的にどのようなものかと言えば、2000年代に入ってからの超低金利時代に、各銀行が宣伝告知をして人気となった、【超短期(3-5年)・低金利タイプの住宅ローン】を選択した人などが当てはまります。これらの人は、短い固定期間の低金利が終了したときに、これまでより金利水準の高い「基準金利(金利更改時の金利)」が適用されるため、金利更改時に返済額が大きく増えてしまう可能性があるのです。
借り換えの
利用例 |
●住宅金融支援機構の融資 ⇒ 民間の金融機関のローン
例)当初10年固定金利 → 長期固定ローンへの借り換え |
●年金融資、財形融資等 ⇒ 民間の金融機関のローン
例)勤務先提供 → サービスが充実した民間への借り換え |
●民間の金融機関のローン ⇒ 民間の金融機関のローン
例)当初(3年・5年)固定金利 → 長期固定ローンへの借り換え
例)変動金利 → 長期固定ローンへの借り換え |
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