外貨で運用をお考えの方に

インフレ・デフレはこんなに違う インフレ・デフレはこんなに違う

馬養雅子

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馬養雅子(まがい まさこ)

オフィス・カノン代表。ファイナンシャルプランナー(CFP(R)、一級ファイナンシャルプランニング技能士)。「お金のアドバイザー」として家計管理や 資産運用などの個人向けコンサルティングを行うほか、新聞・雑誌にマネー関連記事を数多く執筆しています。金融関連企画へのアドバイス、講演などでも活躍中。

海外旅行だけじゃない“外貨”

このところ日本を訪れる外国人観光客が増えていることがニュースでもよく取り上げられています。実は海外旅行へ出かける日本人は日本へ来る外国人の2倍以上。その数は年間1,747万人にものぼります(法務省の統計、2013年)。
海外へ行った時に必要になるのが、現地のお金、つまり外貨です。最近はクレジットカードでの支払いがメインかもしれませんが、チップや、ちょっとした買い物などに外貨が必要なシーンも多いでしょう。そのため、海外に行く際には日本の円を旅行先の国のお金(外貨)に交換します。つまり、円で外貨を買うわけです。
買った外貨がもし余ったら、今度は外貨を円に交換することができます。つまり、外貨で円を買うわけです。
このように外貨は売り買いすることができます。これは海外旅行のときに限りません。外貨を買ったり売ったりすることで資産を運用することができるのです。では、外貨で資産運用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

“金利”と“為替”がカギ

メリットの1つは“金利”です。
日本では金利が低い状態が長い間続いていて、銀行の定期預金にお金を預けてもほんの少ししか利息がつきません。場合によっては、ATMで時間外に引き出した時の手数料が、利息を上回ることもあります。一方、海外には日本より金利の高い国があります。そういう国の通貨で運用する金融商品を買って持っていれば、円の預金より高い利息が外貨建てで受け取れるわけです。
もう一つは“為替”です。
ニュースなどでは「今日の外国為替相場」が毎日報じられています。みなさんも一度は耳にしたり、新聞で見たりしたことがあると思います。「外国為替相場」とは、日本の円と海外の通貨の交換比率(為替レート)を表したものです。たとえば「米ドル/円相場」は「1米ドルを買うのに、日本円がいくら必要か」を示します。もし今日の為替レートが「1米ドル=120円」だとしたら、1米ドルを買うのに120円が必要ということです。
通貨と通貨の取引は、世界中で絶え間なく行われていて、為替レートも刻々と変わっています。もし外貨を安い時に買って高い時に売ることができれば、その差額(為替差益)を得ることができます。たとえば、「1米ドル=120円」のときに買った米ドルを、「1米ドル=125円」のときに売れば、5円の為替差益が得られます。
逆に、買った時よりも安くなった時に売ると、マイナスの差額(為替差損)が生じて、元本割れになります。たとえば、「1米ドル=120円」のときに買った米ドルを、「1米ドル=115円」のとときに売ると、5円の為替差損が生じます。

為替はプラスにもマイナスにもなる

外貨への投資は、このように為替相場の状況よってプラスになることもあればマイナスになることもあります。では、為替で損をしないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
残念ながら、完全に損失を避けることはできません。でも、たとえば各国の経済情勢をチェックしたり、為替相場の長期的なトレンドを見て相場の行方を想定したりすることは可能です。また、一時的に為替差損が生じる状態になっても、自分自身の為替相場の見通しによっては、そこでは売らずにプラスになるのを待つこともできるでしょう。こんなふうに、為替とのつきあい方がわかれば、為替による損失をできる限り小さくすることができます。
今回は、外貨で資産運用ができること、外貨投資には金利と為替差益というメリットがあること、為替とのつきあい方をご紹介しました。次回以降、外貨で資産を運用する方法について詳しく見ていきます。

*本文中の記載は手数料、税金等を考慮していません。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

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