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リスクってなに? リスクってなに?

井戸美枝

profile

井戸美枝(いど みえ)

CFP®、社会保険労務士。神戸市生まれ。 関西と東京に事務所を持ち、年50回以上搭乗するフリークエント・フライヤー。講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題をはじめ、年金・社会保障問題を専門とする。社会保障審議会企業年金部会委員。経済エッセイストとして活動し、人生の神髄はシンプルライフにあると信じる。
『世界一やさしい年金の本』(東洋経済新報社)『お金が貯まる人となぜか貯まらない人の習慣』(明日香出版社)『知らないと損をする国からもらえるお金の本』(角川SSC新書)『現役女子のおカネ計画』(時事通信社)など著書多数。

「投資=危険」?

私たちは日常「リスク」という言葉を、「ケガをするリスクがある」というように「危険」という意味で使っています。「投資にはリスクがある」と言われますが、これは「投資には危険がある」という意味なのでしょうか。
実は資産運用におけるリスクの意味はちょっと異なります。「リスク」は「不確実性」という意味で使われています。 たとえば、投資信託などの投資商品は預金とは違って必ず増えると保証されているわけではありません。購入した投資商品の値段が大きく値上がりすれば大きな利益を得られますが、逆に大きく値下がりして元本が大きく減って損をする可能性もあります。値上がりするのか?値下がりするのか?にとどまらず、いくら利益が得られるのか、いくら損失を被るのか?正確なことは誰にもわかりませんよね。その不確実性が資産運用における「リスク」といわれるものです。

リスクは振り子のイメージ

投資商品の利益と損失の関係は、振り子のイメージで捉えることができます。大きな利益が期待できる商品は、その分損失も大きくなる可能性もあります。つまり振り子が利益の側に大きく振れる可能性がある代わりに、損失の方向にも同じような振れ幅で動くということです。振れ幅が大きい=不確実性が大きいわけですから、利益・損失の振れ幅が大きい商品は「リスクが高い」商品ということになります。反対に「リスクが低い」商品とは、損失側に振れる幅が小さい代わりに、利益の側に振れる幅も小さいというわけです。
「リターン」についても簡単に説明しておきましょう。一般的に「リターン」と言えば利益をイメージしますが、投資商品では、利益に限らず損失も含め投資した人に戻ってくるものを「リターン」と呼びます。つまり利益の場合は「プラスのリターン」、損失となったら「マイナスのリターン」となります。

許容できるリスクに見合った投資商品をしっかり選択

リスクの意味は違うし、マイナスのリターン??これだから資産運用は難しいんだよ、、とまた思われてしまったかもしれませんが、少しずつ理解を深めていけばよいのです。リスクについても、リスクがある=危険があると考えて「投資は怖いもの」とお考えかもしれませんが、リスク=不確実性=振れ幅の大きさと理解して、自分の希望、許容できるリスク(振れ幅の大きさ)を考えてみてはいかがですか?大きく損をする可能性があっても大きなプラスのリターンを狙いたいのか?それともプラスのリターンは少なくてもいいからリスクも小さいものがいいのか?どの程度の不確実性を許容するのか。そしてそのご自身で考えたリスクに見合った商品をしっかり選択すればよいのです。
避けてほしいのは、各商品についてメリット(運用がうまくいったとき)だけを見てそれにともなうデメリット(運用がうまくいかなかったとき)については考えなかったり、自身の納得・許容できるリスクを無視して目先の利益だけを追い求めてお金を投じてしまうことです。これは大切なおカネを運用する上ではとても怖い行為です。また、このようなことをして、やっぱり投資は損をするから怖いものだと思ってしまうのは残念なことです。投資とは、自らのリスク許容度や目的など自分がやろうとしていることを理解したうえで行うことが大切でしょう。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • ・本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
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