資産運用のイロハ2ホヘト 資産運用のイロハ2ホヘト

お客さまの疑問などに専門家が答えるインタビュー形式で、実用性が高い情報をわかりやすくお届けする、資産運用のイロハの第二弾です。

Vol.2 資産運用に踏み出せない大きな理由 その2 マーケットのことがわからないから・・・ Vol.2 資産運用に踏み出せない大きな理由 その2 マーケットのことがわからないから・・・

運用をはじめてみたいと考え、マネーレッスンを読んでみた。資産運用とはなにか?や、大切さ、リスクについておおよそ理解できた。それでも、どうしても第一歩を踏み出せない。まだ不安だ・・・というお客さまは少なくありません。
もちろん、無理にリスクを取って資産運用をはじめる必要はありませんが、このような不安を抱えるお客さまに、専門家はどのようにアドバイスをしているのか?

今回は金融機関の社員研修や個人のお客さまからの相談対応などで全国を飛び回っているファイナンシャルプランナーの市川さんに、お話しを伺います。

市川 雄一郎

profile

市川 雄一郎(いちかわ ゆういちろう)

フロンティアアドバイザーズ株式会社 代表取締役

CFP (日本FP協会認定)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士 (国家検定資格)
1969年埼玉県生まれの東京育ち。大学時代は米国で過ごす。

日本FP協会においての相談業務や銀行、証券など金融機関においてのアドバイザー経験も豊富。メディア活動も多い。共著本は多数あるが、初心者向けの「はじめての資産運用」(日本経済新聞社)は改訂版を含めて計10刷まで増刷された。独自の視点で経済を読み解き、難解な経済用語をわかりやすく伝えることに定評がある。

(新生銀行)
前回(Vol.1)の続きです。「資産運用に踏み出せない理由」として、「お金がないから」のほかに「マーケットのことがよく分からないから」と考えている人が少なくないということでした。では、そういったお客さまにはどのようにアドバイスされているのですか?

(市川さん)
リスク商品を利用した資産運用では、損をする可能性があります。でも、できれば損はしたくないというのは、誰もが願うことでしょう。

(新生銀行)
少しでも資産を増やそうと思って資産運用をしたのに、減ってしまっては意味がない。というご意見は多く頂きます。

(市川さん)
資産運用において、損失のリスク減らすにはどうしたらいいのか?多くの方は、利益や損失は、投資した資産の価格変動の影響を受けるために、損をしないようにするには、値下がりするような資産に投資しないようにしなければならないと、考えているようです。

(新生銀行)
そうかもしれませんね。投資する資産が、値下がりしそうなのか、値上がりしそうなのか、自身ではその見極めができない。マーケットが今後どうなるか、先行きを考える知識がない。マーケットが今後どうなるか?を判断できなければ、損をしてしまうのではないかと、不安を感じてしまう・・・ということですね。
しかし、損失を回避する絶対の方法はありません。資産運用をする上で、リスクに対応するためには、本当にマーケットの知識が不可欠なのでしょうか?

(新生銀行)
私がお客さまにお伝えしている資産運用の基本、リスクへの対処法は、マーケットの変動に惑わされない。一喜一憂しない。短期で大きく儲けようと欲張らない。あくまでも、分散と長期でじっくりと腰を据えて!です。

(新生銀行)
しかしそれでは、ここまで伺ってきたようなお客さまの不安には応えられないのが現状ですよね?
また、長期で持っていればと言われても、10年以上ずっと保有しているけれども、損をした状態のままだというお客さまもいらっしゃいます。

(市川さん)
そのため私は、リスクに対応するためには、損を回避しようとするのではなく、損をする可能性を踏まえてどう対応するか?だと思っています。その解決策が分散であり、長期運用なのです。

(新生銀行)
では、いくらマーケットの知識を得ても、リスクへの不安は払しょくできないということですか?しかしそのような基本的な考えに対して、どうしても納得感が薄いということも、なかなか資産運用に踏み出せないという理由のひとつなのではないでしょうか。

(市川さん)
マーケットについての理解があれば、ご自身で判断して投資できるので、納得感はあるでしょう。その点では、マーケットの知識がまったく不要とは言いません。最低限の知識はあったほうが良いでしょう。ただマーケットに詳しくなる必要はありません。そこで私はよく「洗濯と天気予報」という例え話をします。洗濯をするとき、天気が今後どうなるか?を気にしますよね?

(新生銀行)
はい。洗濯ものを外に干す前に、今日は雨が降らないかどうかぐらいは事前に確認します。

(市川さん)
つまり洗濯=運用、天候の変化=市場の変化と考えるわけです。
皆さまは天候の変化を気にして、天気に詳しくなろうと気象予報士になろうとはしませんよね?気圧配置や等圧線の勉強もしませんよね。テレビやネットで天気予報を見るぐらいのはずです。また関東の方なら、関西や中部圏で雨が降っていたら、明日は関東でも雨かな、と推測したりしますよね。

(新生銀行)
情報の精度という点では、天気予報とマーケット情報とは完全に比較できませんが、専門的な知識までは不要ということですね。

(市川さん)
さらに、たとえば雨雲は西から東へ進むことが多いというように、今の事象が今後どのような影響を及ぼすか簡単な仕組みは理解しておきましょうということです。

(新生銀行)
それが、先ほど言われた「最低限の知識」ということですか?

(市川さん)
そうです。為替の見通しを考えるなら、最低限これとこれは理解しておきましょうという情報や指標をお教えします。たとえば、米ドルが上昇するかどうかを考える上では、特に雇用関係の情報や日米の金利動向を見ておきましょうと。そして、一般的には、米国の金利が上昇したり、日本の金利が低下するような局面では円安・米ドル高になりやすいといった知識を押さえておいてくださいね、といった感じです。

(新生銀行)
なるほど。今は情報がたくさんあふれており、情報の取捨選択も大変ですからね。最低限の情報、ポイントを押さえて、それをしっかり確認していくというのは、良い方法ですね。

(市川さん)
マーケットの知識も、まずは最低限のところからはじめて、それをきっかけに興味の幅を広げて徐々に詳しくなっていけばいいのではないでしょうか。

また情報の使い方ですが、マーケットを予想するために使うよりも、運用を始める前に必要な情報をチェックして現状を把握し、そして運用をはじめた後からはそれらを定期的にチェックして、事前の想定と変化はないかどうかや、市場の異変を察知することに、より積極的に活用したほうが良いでしょう。

(新生銀行)
マネーレッスンでも、たとえば「外貨での運用を考えるなら、最低限の押さえておきたい情報は、まずこれです」といった情報や、それらの情報とマーケットとの関係や活用方法などを紹介するコンテンツを用意したら良さそうですね。

(市川さん)
是非そうしたほうがいいでしょう。またその際には、ご協力させてもらいますよ!

インタビューを終えて

市川さんからは、私たち金融機関でお客さまにご提案する者に対しても、「お客さまには、利用していただく前に最低限必要な情報についてご案内し、利用後も、これらを継続的に見てもらう。そして、何か異変を感じたときには、気軽にご相談してくださいとお伝えしておくとよいのではないですか」との助言も頂きました。

わたしたちは、必要最低限以外の情報もしっかり調べておく必要がありますが、お客さまにご案内した必要最低限の情報について、定期的に「今こうなっていますね」とご報告を行い、お客さまと銀行の担当者が、共通の項目で資産の状況などを確認し共有できるのは、良いアイデアかもしれません。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • ・本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • ・金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • ・上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を新生銀行が保証するものではありません。
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