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| このまえ私の大好きなジュエリーブランドの会社のホームページを見ていたら、たくさん数字が書かれた表が出てきてびっくりしたの。確かBSとかPLとか書いてあったわ。 |
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| BSは衛星放送。PLは大阪の野球が強い学校のことや! |
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| (・・・序盤からこの調子で、いったい大丈夫なんだろうか・・・) |
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さぁさぁマジメにやるぞ!
PLとは“損益計算書”のこと、BSとは“貸借対照表”のこと。簡単にいうと、PLとは売上高とか利益がどれくらいかを書いてくれているものだ。そしてBSは企業の財政状態を調べたもので、いくら借金があるとか、どんな資産を持っているとかが書かれている。つまり企業の成績表・履歴書みたいなものなんだ。株式投資をするなら、やっぱりこの2つはちゃんと見たほうがいい。まずPLから見てみよう。PLは企業の収益構造を示しているんだ。 |
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| PL(profit and loss statement):損益計算書 |
| 科目 |
金額 |
| (1)売上高 |
1,000 |
A売上原価 |
500 |
| (2)営業利益 |
500 |
B営業外収益 |
55 |
C営業外収益 |
45 |
| (3)経常利益 |
510 |
D特別利益 |
40 |
E特別損失 |
60 |
| (4)税引き前当期利益 |
490 |
F法人税等 |
190 |
| (5)当期利益 |
300 |
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| <具体例> |
| → 10円の服を100着売った |
| → 生地代等にかかった |
| → (1)−A(営業利益) |
| → とある会社から55円の配当金得た |
| → 銀行に45円の利息支払い |
| → (2)+B−C(経常利益) |
| → 不動産の売買等で出た臨時の利益 |
| → 地震等の災害等で出た臨時の損失 |
| → (3)+D−E(税引き前当期利益) |
| → 税金 |
| → (4)−F(当期利益) |
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| ってことは売上高で事業規模が、当期利益で企業の手元に残った利益がわかるわけやな。 |
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| 「トヨタが1兆円の利益」っていうニュースは、(5)の当期利益が1兆円を超えたってことだったんですね。 |
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2人とも物分かりがいいな!だけど企業や業種によって市場規模などが違うから、単純に各数値の大小で判断するのは良くない。重要なのは、(1)〜(5)の数値が前年からどれぐらい伸びたかっていう成長率なんだ。それ以外にも、高すぎる売上原価(A)を見て、コストカットできていないのかな? などと判断できるようになるのも重要なことだ。
よし、次はBSを見てみよう。BSは企業の財政状態を表しているぞ。 |
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| BS(balance sheet):貸借対照表 |
| 科目 |
金額 |
科目 |
金額 |
| (資産の部) |
(負債の部) |
| 流動資産 |
300,000 |
流動負債 |
250,000 |
| 現金及び預金 |
150,000 |
買掛金 |
120,000 |
| 売掛金 |
100,000 |
未払費用 |
70,000 |
| 棚卸資産 |
50,000 |
短期借入金 |
60,000 |
| 固定資産 |
500,000 |
固定負債 |
150,000 |
| 有形固定資産 |
300,000 |
長期借入金 |
140,000 |
| 建物 |
100,000 |
その他 |
10,000 |
| 機械装置 |
80,000 |
負債合計 |
400,000 |
| その他 |
20,000 |
(資本の部) |
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| 無形固定資産 |
100,000 |
資本金 |
400,000 |
| 投資等 |
200,000 |
資本合計 |
400,000 |
| 資産合計 |
800,000 |
負債及び資本合計 |
800,000 |
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| この表は大きく左右2つに分かれている。簡単に言うと、右側がお金の集め方を、左側がお金の使い道を示しているんだ。さあ、この表をみてまず何か気づかないか? |
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| そう、これは集めたお金と使ったお金の内訳の表だから、必ず両者の合計は一緒になる。 |
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うんうん。だんだん2人とも分かってきたな。じゃあ質問だ。
BSを見る上で大変重要なことが1つある。何だと思う? |
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| BSっていうのは企業の財政状態を示したものだから、うーん・・・なな、わかんなーい♪ |
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うわ、出た。ぶりっこ!
企業の財政状態で1番重要なのは、その企業が健全か否か・・・。つまり負債と資本のバランスをチェックするのが重要なんや! |
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そう、その通り!
資産のうち資本がどれぐらいの割合を占めているか。これがその企業の財政状態を知る上で極めて重要な情報になるんだ。 |
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| この場合、負債は流動負債と固定負債を合わせた40万円。それに比べて資本金は40万円ですね。 |
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| そうだな。80万円の資産(負債+資本)に対して40万円の資本。つまり資産に対する資本の割合は「資本÷(負債+資本)」・・・つまりこの場合は50%っていうことになる。これは自己資本比率という指標で、企業の安定性を見る上でかなり重要なのでしっかり覚えておくこと!業種にもよるが、だいたい40〜50%あれば安全な会社と言えるぞ。 |
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| 借りた金をきちんと返せない企業は突然死してしまうこともあるから気をつけんとな。 |
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| あ、それから宿題も出しておいたから、ちゃんとやっておくように! |
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| 【問題】 |
あなたは株式投資で安定した運用を目指そうと考えています。
どの銘柄に投資するのがよさそうですか? なお、すべての会社が小売業です。 |
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| 銘柄 |
売上高営業利益率
(営業利益÷売上高) |
売上高成長率 |
自己資本比率 |
| ゴリラマート |
50% |
11.5% |
70% |
| シロクロ |
55% |
10.5% |
8% |
| ギオン |
30% |
1.0% |
45% |
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まず売上高成長率を見てみよう。
売上高は企業規模を表すもので、この成長率が低ければ利益の伸びも期待しにくくなる。図によるとゴリラマートとシロクロはなかなかいい伸びをしているが、それに比べてギオンはいまひとつの伸び率であることがわかる。 |
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次に売上高営業利益率を見てみよう。
これはどれくらい余分なコストカットができているか、効率のいい経営ができているかの指標だ。いかに企業規模が成長していても、効率の悪い経営をしているようではその企業の先行きに期待はできないからな。ここでもゴリラマートとシロクロはいいレベルで競ってる。一方ギオンはこの2社に比べるとどうやら経営効率が悪いようだな。 |
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| この時点ではゴリラマートかシロクロ、どちらかがよさそうですね。 |
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| その通り。それからもう1つ、自己資本比率を見てみよう。ゴリラマートはいい感じだな。安定した経営ができていそうだ。一方シロクロは業績自体は良いものの、借入金が多いのが気になる。特別なバックアップがあるなら別だが、BSを見る限り、資金繰りに困ったり、利息支払いで困る可能性を否定できないな。 |
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| 3つの情報をもとに投資しよう思ったら、ゴリラマートが業績的にも財務的にもええっちゅう結論になるなぁ。なるほど、ようわかったで。 |
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| 上場会社なら普通、ホームページ上でBSとPLを開示しているから、投資してみたいという会社があるときは必ず見るクセをつけておくといいぞ。 |
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当資料は株式投資一般に関する情報の提供を目的として東京大学株式投資クラブAgentsが2005年4月に作成したものであり、特定の企業の分析、評価を行うことを目的としたものではなく、また新生銀行は記載内容の正確性や完全性を保証致しません。 |
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