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連載コラム 注目の“BRICs”がもっとよくわかる
門倉貴史氏 執筆:門倉貴史氏 BRICs経済研究所代表
95年慶應義塾大学経済学部卒業。浜銀総合研究所、第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミストなどを経て2005年7月からはBRICs経済研究所代表。主な著書に「BRICs新興する大国と日本」「図説BRICs経済」など。

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BRICs各国・2007年の経済成長予測

2007年1月19日

BRICs経済研究所では2007年の経済成長率について、ブラジルが前年比+4.2%、ロシアが同+6.7%、インドが同+8.6%、中国が同+10.0%になると予測。
<BRICs各国 株式市場の値動き(日次)> <BRICs各国 株式市場の値動き(日次)>
データ:2006年12月1日〜2007年1月16日、終値
出所:各国の証券取引所資料より作成
※2006年12月1日を100として指数化

年初から一部に乱高下もみられたBRICs株式市場に不安を抱かれたかたもいらっしゃったことでしょう。こうした局面では日々の株価の動きに一喜一憂することなく、各国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)をしっかり見極めておくことが重要でしょう。ファンダメンタルズさえしっかりしていれば、中長期的な視点で捉えた株価の上昇トレンドが崩れる可能性は少ないのではないかと考えています。

ちなみに、最近の各国の株価が不安定な理由を挙げると、まず全般的には、昨年の急激な上昇に起因する調整が入っていると考えられます。またインドと中国については、中国が年明け早々に預金準備率を引き上げるなど金融引き締めによる影響が懸念されていることがあります。ロシアに関しては原油価格の下落と欧州向けの天然ガスのパイプライン停止の問題が懸念されています。

  05年
(実績)
06年
(見込み)
07年
(予測)
景気のリスク要因
BRICs全体 7.6 8.1 8.0 米国経済減速の影響
  ブラジル 2.3 3.5 4.2 外資導入の遅れ
ロシア 6.4 6.5 6.7 東欧諸国との関係悪化
インド 8.4 8.5 8.6 インフレの加速
中国 10.2 10.6 10.0 金融セクターの競争激化
出所:各国統計より作成、予測はBRICs経済研究所

しかし、各国とも個人消費や設備投資といった内需は引き続き好調なため、上記の懸念材料がファンダメンタルズに大きなダメージを与える可能性は低いと考えられます。基本的には、BRICs各国の経済は2007年も好調に推移するでしょう。

BRICs経済研究所では2007年の経済成長率について、ブラジルが前年比+4.2%、ロシアが同+6.7%、インドが同+8.6%、中国が同+10.0%になると予測しています。

ただし、2007年は米国を中心に先進国の経済が減速するとみられるので、BRICsの経済も多かれ少なかれその影響を受けると考えられます。
そうした点を踏まえると、BRICs各国の株価に昨年並みの大幅上昇を期待するのは難しいかもしれません。

BRICs株式への投資を考えている方は、今後、主要企業の決算発表が本格化してくるので、各国への投資や割合の決定はその結果を吟味してからがタイミングとしては望ましいと考えられます。

株価指数の推移
2007年1月18日現在
直近3年間(月足)
BRICsブラジル
BRICsロシア
BRICsインド
BRICs香港
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