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ロシアってどんなとこ?東欧ってどんなとこ?

新興国である投資先として注目を集めるロシア・東欧諸国。とはいえ、この地域・人々になじみがないという方も多いのではないでしょうか。ロシア・東欧諸国を長年にわたり訪問・研究してきた専門家に、これらの地域を社会・文化などの面から教えていただきます。
ロシア編東欧編
INDEX
「ヨーロッパの観光地」から「欧州の工場」に〜「裏庭」の東欧
ユーラシア大陸の西の怪力力士たち〜相撲・武道をめぐる日本との接点
「ロボット」は東欧発って本当?
東欧旅行のススメ
民族の十字路としての中東欧
大国の狭間で生きる中東欧

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「ロボット」は東欧発って本当?
テクノロジーの国?東欧

 最初にあげるべきものは、「ロボット」でしょう。これは、チェコ(旧チェコスロバキア)の作家、チャペックがつくった人工語です。Robotというのは、チェコ語、ロシア語、などスラブ系の言語で「労働(する)」あるいは「強いる」という言葉を語源として作られた言葉です。チャペックの小説「R.U.R.」は、ロボットが人間に反乱を起こすというストーリーを初めて著しました。さながら周辺の大国に抑圧されてきた東欧の民族性が象徴されているかのようです。
 ロボットと言えばコンピュータですが、現在のプログラム型コンピュータの概念をつくったのは、ハンガリー出身の数学者ノイマンです。ノイマンはアメリカに亡命し、原爆製造計画にもかかわった数学者です。さらに「ボールペン」もハンガリー人の発明です。ハンガリーは、人口比でノーベル賞受賞者が“世界一”と自称しています。そういえば、放射線研究で著名なあのキュリー夫人は東欧のポーランド人でしたね。

ドラキュラ伝説発祥の地

 つぎは「ドラキュラ」です。アイルランドの作家の小説の「吸血鬼ドラキュラ」の主人公として有名になった言葉です。この小説は、現在のルーマニアの地が舞台で、15世紀に支配者トルコに反抗した貴族をモデルにしていると言われています。

 東欧には、古くから吸血鬼の伝説があり、こちらは「バンパイア」と呼ばれます。ホラー好きの人なら、この言葉もよくご存じでしょう。現在のセルビア(旧ユーゴスラビア)あたりがこの言葉の発祥の地のようです。

 最後に、「ボヘミアン」という言葉を聞いたことがありますか。なかなか日本語には当てはまらない言葉ですが、「気ままに自由に放浪する人(芸術家)」という意味です。この「ボヘミアン」というのは、現在のチェコ・ボヘミア地方が語源となっています。これはジプシー(今はロマと称します)が、たくさん中東欧に生活していて、その放浪者および職業である大道芸人のイメージからとられたものです。これまでにブラームスが「ハンガリー舞曲」を作曲しましたが、これらはハンガリー人の音楽ではなく、ロマの人々のものなのです。つまり、中東欧は民族の十字路だといえるのではないでしょうか。

 このように、コンピュータやロボット社会、放射能、ホラーやオカルト、民族問題など、東欧は現代社会を象徴する言葉を生み出すと同時に、すぐれた優れた頭脳を排出する場となっています。

(文/ロシア東欧貿易会 高橋浩、2006年7月25日作成)
 本コラムでは、日本とロシア・東欧のビジネスの懸け橋をつとめている社団法人ロシア東欧貿易会の経済研究所のスタッフがロシア・東欧最新情報を連載する予定です。隣国ロシア・東欧の「素顔」をご紹介できればと考えています。
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