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中東欧には、人口4,000万人弱のポーランド、次いで人口2,000万人台のルーマニアとそれなりの大きな国がありますが、大部分は人口1,000万人に満たない中小規模の国で構成されています。中東欧の周辺にはロシア、ドイツといった大国があり、遠い米国の影もちらついています。第一次大戦で敗戦し弱体化したトルコ、オーストリアもかつては大国として活躍していました。中東欧諸国の行動様式はこれらの大国の狭間で生きてきたということになります。
そしてこれらの大国、元大国と中東欧諸国の関係を理解することは一筋縄ではいきません。 ロシア、ドイツ、オーストリアに3分割され支配されてきたポーランドは、伝統を守るために激しい抵抗運動を続けてきました。が、皮肉なことに首都ワルシャワは戦争によって破壊され、歴史的建造物は残っていません。一方、チェコの首都プラハは、様々な大国に支配される過程で、物理的な抵抗をほとんどしなかったために、中世以来の建造物が残っています。
ロシアと中東欧諸国の大部分(ポーランド、チェコ、スロバキア、ブルガリア、セルビア等)の民族は同じスラブ系であり、言語も似ていますが、支配被支配の歴史から親露の民族は少ないようです。唯一、ブルガリア人だけは、トルコの支配から解放してくれた国としてロシアに好意的です。
次にドイツと中東欧は、歴史、文化、経済の広範な分野で非常に関係が深く、チェコ、ハンガリーをはじめとした広い範囲でドイツ語が通用するなど、ドイツに一定の親近感のある国は多いようです。ナチス侵略の歴史があるドイツへの反感はありながらも、隣国としての重要性は中東欧諸国のなかで随一でしょう。
東欧の社会主義体勢が解体し、劇的に変化したのは米国との国際関係です。旧体制からの脱皮を強調するため、各国とも親米に大きく変化しました。ときとしてフランス、ドイツなど欧州諸国との間に軋轢が生じても、米国に忠誠を誓う傾向さえみられます。たとえばイラク戦争後、フランス、ドイツ、ロシアがイラクへの軍隊派遣を拒否したのに対し、中東欧とロシアを除く旧ソ連諸国の多くが軍隊を派遣しました。中でもポーランド軍は多国籍軍をまとめる大役をも担いました。米国のラムズフェルド国防長官は、フランス、ドイツを「古いヨーロッパ」、中東欧諸国を「新しいヨーロッパ」として高く評価しました。中東欧諸国にはロシアの脅威、そしてNATOの前線基地として米国寄りにならざるをえない事情もあります。また、ポーランドは歴史的に米国への移民が多く、中東欧における親米の拠点ともなっています。
中東欧諸国は一部がEUに加盟し、欧州との協調を基本にしつつあるのですが、経済的にはドイツの影響力が非常に強い傾向にあり、一方では、エネルギーをロシアに依存しています。これら二大国の狭間、そしてEUに埋没しがちななかで、中東欧諸国は米国、日本、中国など遠い国との関係強化をはかりバランスをとる政策もとっています。チェコの外国投資庁Czechinvestが日本に事務所を設置するなど、日本企業誘致に一生懸命という理由の一端がここにあります。日本は戦争でロシアに勝った国、ハイテクの国として中東欧から尊敬の念を抱かれています。中東欧諸国の日本への期待に是非応えていきたいものです。
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| 当行取扱いの関連ファンド | |||
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| 主にロシア・東欧諸国の株式に投資します。 | ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ5カ国の株式におおむね均等に投資します。 | ||
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