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新興国である投資先として注目を集めるロシア・東欧諸国。とはいえ、この地域・人々になじみがないという方も多いのではないでしょうか。ロシア・東欧諸国を長年にわたり訪問・研究してきた専門家に、これらの地域を社会・文化などの面から教えていただきます。
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ロシアの「買い物」最新事情
スーパーマーケット事情
 旧ソ連時代は、スーパーマーケットのような形態の店舗は、首都のモスクワでもほとんど存在しませんでした。多くは、まずレジで商品の代金を払いレジで貰ったレシートと交換で商品を受け取るという不便な方式の店がほとんどでした。「自由に商品を選べて品数が豊富なスーパーマーケットで買い物をしたい」というのが、当時のロシア庶民の夢だったと思います。
1990年代も半ばになった頃、この庶民の夢をかなえるスーパーマーケットが大都市部を中心に出現し始めました。最初は、中産階級をターゲットとした中規模な食品スーパーがほとんどでしたが、現在のモスクワなど大都市では小型のディスカウントショップ・安さと品数の豊富さを売り物にする超大型スーパー・高級スーパー等、様々な形態の店があります。中には24時間営業しているお店もあります。それらのお店の中でも、最近特に人気があるのは、郊外の外資系の超大型スーパーです。品数が豊富な上に、値段の安さが魅力なのです(店内では、ロシア語で「価格破壊」と書かれたノボリがあちこちに飾られています)。土日や祭日には、レジに1時間待ちぐらいの長蛇の行列ができます。
旧ソ連時代は全般的に品不足で、貴重な商品を求めてできる長い行列があちこちで見受けられましたが、資本主義の国になった今も行列とは縁が切れないようです。
店舗形態の変化と小売市場の急激な拡大
 ロシアは今非常に景気が良いので、小売市場の規模がどんどん大きくなっています。ロシアの国家統計局が発表した数字によれば、2002年には約1,200億米ドルだった市場規模が、2005年にはおよそ倍となる2,400億米ドル以上に達しました。この急激な伸びの一番の理由は、好景気により国民の所得が急増したことにあります。また、ロシアの人はあまり貯蓄する習慣がないと思われることも、消費の急激な伸びに貢献した可能性があります。
消費の中身を見てみると、食品の比率が非常に大きくなっています。2005年を例にとれば、小売販売高の総額の約半分である1,130億米ドルを食品が占めていました。このような状況ですから、ロシアの大手小売チェーン店はどこも好調で、前年比で30〜40%以上売上げを伸ばしたところがほとんどです。中には家電量販店の『エルドラド』や携帯電話販売代理店の『エヴロセーチ』のように前年比100%以上の伸びを示したところもあります。
専門家の意見では、今後も小売市場の規模は拡大を続け2010年には約5,500億米ドルに達する見込みとのことです。そこには、大きなビジネスチャンスがありそうです。
(文/ロシア東欧貿易会 坂口泉、2006年6月1日作成)
本コラムでは、日本とロシア・東欧のビジネスの懸け橋をつとめている社団法人ロシア東欧貿易会の経済研究所のスタッフがロシア・東欧最新情報を連載する予定です。隣国ロシア・東欧の「素顔」をご紹介できればと考えています。
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