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ロシアの素顔 〜意外な数字から〜

「ロシアの素顔〜意外な数字から〜」 最終回はロシアの食文化とスポーツに触れてみましょう。
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第2回

第3回

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第3回
1. ロシア人は本当にアイスクリームが好きか?
 ロシア通の間で語り継がれる“伝説”に、「ロシア人はアイスクリームが好き」というのがあります。確かにロシアでは、町中いたるところでアイスクリームが売られ、老若男女を問わずこぞってそれを買い求める姿が目に付きます。驚くべきことにこの光景は真冬でも変わらず、そのことが先述の“伝説”に信ぴょう性を与えているようです。

 しかし、実態はやや異なるようです。統計では、国別生産量・国別一人当たり生産量いずれもロシアは上位15カ国に入っていません。スイス食品大手Nestle社の調査では、国別販売量でロシアは世界第6位(5億リットル)につけたものの、一人当たり消費量は年間3.2リットルにとどまるとのこと。全ロシアアイスクリーム協会のエルホフ会長も、「ロシアの一人当たり年間アイスクリーム消費量は約2〜2.5リットル」と述べており、ロシア通が思っているほどロシア人はアイスクリームを食べないようです。

 ロシアではアイスクリームは冷蔵庫に常備するものではなく、あくまで外で買って歩きながら食べるもの。このような消費スタイルが、ロシア人のアイスクリーム消費量を実際よりも多く感じさせるのかも知れません。
 
<1人当たりアイスクリーム生産量>
順位 国名 年度 摂取量(L)
1 ニュージーランド 1997 22.26
2 米国 2001 21.46
3 オーストラリア 1998 17.77
4 カナダ 2001 16.51
5 スウェーデン 1997 14.17
6 フィンランド 1997 13.86
7 スイス 1997 13.22
8 イタリア 1997 11.39
9 デンマーク 1998 9.25
10 ギリシャ 1998 7.86
11 ハンガリー 1998 6.66
12 オーストリア 1998 6.58
13 日本 2001 6.26
14 スペイン 1997 6.06
15 コスタリカ 1997 5.83
出所:(社)日本アイスクリーム協会ホームページ
(データは国際アイスクリーム協会調べ)
2. サッカー − 欧州最優秀選手賞を受賞した旧ソ連人は3人
 今年のドイツW杯には参加できなかったロシアですが、前回大会では日本と接戦を演じたようにサッカーの水準は高く、好選手も多く輩出しています。サッカー選手にとって最高の栄誉とされる欧州最優秀選手賞を受賞した旧ソ連人は3人で、これは延べ7人もの受賞者を誇るドイツやオランダには及びませんが、サッカー大国スペインと肩を並べる数字です。ただ、ソ連解体後のロシアからは未だ受賞者はなく、旧ソ連時代の受賞者3人も、うち2人はウクライナ民族でした。ロシア民族として、そしてゴールキーパーとして唯一人、同賞を受賞した人物 − それがレフ・ヤシンです。

 ヤシンはFIFAの20世紀ベストイレブンに選ばれたほどの名選手で、W杯のヤシン賞(最優秀ゴールキーパー賞)は彼に因んだものです。ヤシンは1990年に惜しまれつつこの世を去りましたが、モスクワのディナモ・スタジアムでは、果敢にジャンピング・セーブする彼の銅像が、名ゴールキーパーの偉業を今に伝えています。
Перерыв(ペレリフ:休憩):ロシア人とチョコレート
 モロゾフ、ゴンチャロフ、コスモポリタン・・・いずれも神戸発の老舗菓子メーカーですが、創業者はいずれもロシア革命を逃れてきたロシア人やその子孫・仕事仲間です。チョコレートの味はその国の文化水準を示す、とよく言われます。確かに、洗練された文化を持つとされるオーストリアやスイス、フランス、イタリア等には有名なチョコレートメーカーが存在します。20世紀初頭の日本にロシア人がもたらしたチョコレートも、ロマノフ王朝の宮廷文化を象徴する「食べる芸術品」だったに違いありません。

 そして今日、21世紀の日本市場に挑戦しようとするロシアチョコレートがあります。その名はКОМИЛЬФО(コミルフォー)。来年のバレンタインデーに向けて日本出荷予定とのことです。21世紀のロシアチョコレートは、日本人にどのような文化の香りをもたらすのでしょうか。今から楽しみです。
(文/丸紅経済研究所 榎本裕洋2006年7月15日作成)
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