
アメリカのコンサルティング会社「ATカーニー」が発表した『2008年 世界の小売市場魅力度調査』によると、ベトナムが消費大国のインドや中国を抜いて堂々の新興国第1位と評価されています。前年の調査時点で、トップはインドでした。5,100億米ドル(約55兆円)とされる巨大な小売市場を抱えるインドが、なぜ、わずか200億米ドル(約2兆円)の市場規模しかないベトナムの後塵を拝さねばならなかったのでしょうか。
ATカーニー社は、その理由として、インドにおける外資に対する管理体制の厳しさや不動産価格の高騰、そして地方における競争の激しさを指摘しています。
一方、ベトナムの評価できる点としては、
■ 小さな市場規模ながら競争も少ないこと
■ 鈍化すると見られてはいるが2008年の予想GDP成長率が依然高いこと
■ 65歳以下の人口が7,900万人とアジアでもっとも若い市場があること
■ 2000年から2007年までの消費がおよそ75%拡大していること
・・・などがあげられています。
ベトナムの消費の勢いは「旺盛な消費熱」と表現できるほどで、実際のところ、最近問題になっているインフレや輸入超過の一因になっています。インドで指摘された「規則」に関しては、ベトナムでも決して融通が利くというものではありません。しかし、それでも高級ブランドを始め、徐々にベトナム小売市場の門戸が海外企業に向けて広がりつつあるのも事実です。



そして、外資企業ばかりではなく、国内企業にとってもベトナムの小売市場は大変大きな魅力を秘めた市場であると思います。
例えば、ベトナム国内の乳製品市場で圧倒的なシェアを誇る乳業メーカーで、ベトナムの株式市場で時価総額第4位(2008年7月4日現在)を誇る「ビナミルク(VINAMILK)」という会社があります。同社の2008年第1四半期の売上は前年同期比33.0%増と大きく伸びています。
まだベトナムの上場企業の中には日本の「ジャスコ」やアメリカの「ウォルマート」のような小売り大手は上場していませんが、今後、上場してくるようなところがあれば是非注目したいところです。
このようなところにも、株式投資のヒントが転がっているという考え方もできるでしょう。
株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品を説明するページをご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。
|
|