
「国内外の株式と債券をバランスよく保有するとよい」といった話を聞いたことがあるのではないでしょうか。しかしどれくらいの比率で何を保有すればよいのかは、投資家のリスク許容度のほかに、リスク・リターンの測定方法や測定期間、今後の市場動向に対する予測シナリオなど、さまざまな要素を勘案するなどして、各資産やポートフォリオ全体の期待収益率を推計する必要があり、一概に「これらの資産をこの配分でどうぞ」とは言えません。
この「えらべる投信」では、最大で過去3年間のリスク・リターンを参照していますが、3年という期間が妥当かどうかは専門家であっても答えられません。このように過去の相場推移からリスク・リターンを分析する方法はヒストリカルデータ方式と呼ばれ、ごく一般的な手法ではありますが、たとえば参照期間が短すぎた場合、たまたま相場が異様に動いている(あるいは動いていない)期間だけを取り出してしまっている可能性があったり、逆に参照期間が長すぎると現在の経済環境と大きく乖離していて(例えばパソコン普及の前と後)参考にならない、といったことになりかねません。どのような期間で分析しようとも、あくまで参考の域を超えることはできないのです。
とはいえ、相当期間の過去データを元に自己のリスク許容度に合った投資信託の組み合わせ方を知る方法が提供されたこと、リスクの度合いがビジュアル化あるいは数値化された情報として参考にできることは、私たち投資家にとって実に飛躍的な一歩であると思います。ぜひとも上手に活用して、より効率的な資産運用を目指したいものですね。