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ケーススタディ9:(52歳女性、Jさん) 「世帯年収手取り820万円で貯蓄は1,000万円。子供たちも巣立ち、急に家計にゆとりがでました。そろそろ老後の準備をしなくてはと思いますが、どれくらい貯めればいいのでしょう」 | ||
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| Jさん:下の子がこの春に大学を卒業し、社会人になります。最後の授業料を支払ったあとは、大きな支出もなくなり、ウソのように家計がラクになりました。 豊田:支出で言うなら、人生最大の山場を切りぬけたわけですから。お疲れ様でした。 Jさん:子供が2人とも大学生だった時は、私もパートで支えましたが、貯蓄がみるみる減っていき、とても苦しかったのを覚えています。夫だって小遣いを減らされて大変だったろうと思いますが(笑)。これからは自分たちのことにもっとお金を使えるようになるのがなんといってもうれしいです。夫の小遣いも元に戻せたし、私も絵画を習ったり、楽器を習ったりと、したいことがたくさんあるんです。 豊田:お子さんの教育でこれまでがんばったのですから当然ですね。 Jさん:年をとって動けなくなる前に、夫婦であちこち国内外に旅行にも行ってみたいと思っています。お友達とも旅行したいですし。 豊田:相当ストイックに暮らされていたのでしょうか?反動が見えますね(笑)。いろいろ検討されているときに水を差すようで恐縮ですが、子供の教育が終わったら、次は老後資金の準備が必要だということも忘れないでくださいね。 Jさん:確かに、親としてここまではしてあげるけれど、この先は自分で何とかしなさい、と突き放す部分があってもいいのかもしれませんね。 豊田:もちろん、突き放すにしても、子供は全額をアルバイトでまかなうのは厳しいでしょうから、ある程度のお金は出してあげることになるでしょう。たとえば、その分を子供に対して「貸し出す」という形をとってはどうでしょう。 Jさん:すっかり忘れてました! 豊田:子供の教育が終わって、ご主人が定年されるまでの期間は、老後資金の貯め時です。これを考えずに支出を膨らませてしまうと、理想の老後生活は送れなくなります。 | |||
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| Jさん:老後資金用として預金のほか、投資信託や外貨預金で650万円はあるのですが、やっぱりそれじゃ…足りませんよね。 豊田:どんな老後を送りたいかにもよりますが、おそらく足りません。まずは、定年までの貯蓄目標額をはっきりさせるために、前述の試算をやってみてください。 Jさん:そうですね。老後用に貯めないといけない金額がわかって、貯蓄プランを立てれば、自由に使えるお金もわかっていいですよね。私もパートをやめるかどうか迷っていたので、それもはっきりしますね。えーっと・・・(と電卓を叩き始める)。うーん、ウチは家のリフォームもあるので4,000万円近い貯蓄が必要です。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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豊田:現在650万円準備できているわけですから、あと3,320万円。ご主人が55歳なので、あと5年でこれを貯めようと思ったら、単純計算で664万円ですね。 Jさん:とてもムリです…。少しは楽しみにも使いたいので、せいぜい年350万円が限界ですね。これも、私がパートをやめない前提で、夫の小遣いも削る前提ですが。 豊田:それでも60歳時点で▲1,570万円ですね。どうしてもムリな時は、支出を見直すか、定年後も働くかですが。 Jさん:うーん、わかりました。子供たちの結婚資金の援助を300万円ずつ考えていたのですが、これを100万円ずつにして、あとは、定年後、65歳まで夫に年間240万円くらいのペースで働いてもらうことにします。 豊田:(電卓を叩く)そうすると、計算上は合いますね。ですが、ご主人に相談はしなくていいのです? Jさん:うむは言わせません!(笑) | ||||||||||||||||||||||||||||
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| 豊田:年間350万円貯めるというのは、かなり大変ではないのでしょうか。 Jさん:いえ、私のパート代と夫の分から合計月15万円と、ボーナス分170万円を貯蓄に回せば何とかなります。ちょうどあと数カ月で住宅ローンが終わるので、その後はゆとりを持って貯められますし。子供が小中学生のころに繰り上げ返済を何回かやったので、定年前に返し終えることができるのです。 豊田:すばらしいですね。 Jさん:それにしても、今回、老後資金を考える機会がなかったら、漠然とお金があると思い込んで、こんなに真剣にお金を貯めようとはしなかったでしょうね。ゆとりができた分、いい車に買い換えたり、趣味や旅行にばんばんお金を使って、子供たちにも結婚資金や住宅資金の援助をもっとしようと考えていたかもしれません。そうなると、あまり豊かでない老後を迎えていたかもしれないです。 豊田:気付いて準備をすることができたのはいいことですね。ご主人が定年後働くご予定とのこともあるので、健康に注意して。でもせっかくですから、趣味も広げて人生を楽しんでくださいね。 Jさん:いいことを思いつきました! 趣味と健康をかねて、夫婦で月1,2回のハイキングを始めます。老後を楽しむのに、健康って確かに大事ですからね。さっそく夫と話してみます。 (そういってJさんは元気に帰っていきました) | |||
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| 2005年1月 マネーカウンセリングネットWealth 豊田眞弓 ファイナンシャルプランナー / ファミリーリスクコンサルタント |
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