はじめての資産運用
ケーススタディで考えるマネースキルアップ講座  
読者9人9様のライフプラン&資産づくりのケーススタディ
 
第2回20代はマネープランの基礎作り、貯蓄は早くからが大切!
 
 
豊田眞弓/ファイナンシャル・プランナー

マネーカウンセリングネットWealthメンバー。1995年より独立系FP。新聞・雑誌、サイトへの寄稿・監修、個人相談業務、セミナー講師などで活動しており、生活感あるアドバイスに定評がある。「今日からのお金持ちレシピ」(明日香出版社、共著)、「住宅ローン賢い人はこう借りる」(共著、PHP研究所)ほか著書も多数。
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ケーススタディ
ケーススタディ1:(26歳独身男性Sさん)
「手取り年収350万円で貯蓄が60万円! 結婚資金はどう貯めればいい?」
<Sさんのプロフィール>
26歳、会社員。独身。
住まい実家。マイカーあり。
手取り年収350万円(年間貯蓄:24万円)
手取り月収23万円
貯蓄60万円(全て普通預金)
貯蓄目標3年後に300万円(結婚資金)
 
結婚資金は貯まってもそれだけでOK?
Sさん:20代が平均400万円もお金を持っていると聞いてびっくりしています。僕はなかなか貯められません。

豊田 :でも、とりあえず60万円ありますね。ゼロではないのはいいことです。ローンなどの借金はどうです?

Sさん:マイカーローンが月約3万円ありますが、あと2,3回で終わるところです。

豊田 :え、車があるんですか? それじゃあ、貯められませんねー。

Sさん:自宅だし、車が唯一の趣味なんですよ。マイカーローンが終われば月3万円は貯蓄に回せますから。

豊田 :3年後に結婚資金を300万円貯めたいそうですが、ということは、単純に考えても年間100万円の貯蓄が必要です。ですが、現在の年間貯蓄可能額はマイカーローン分が加わっても56万円。今のままだと、3年間で貯められるのは170万円弱で、それと今の貯蓄60万円をあわせても230万円が限度ですね。

Sさん:230万円ですか。それくらい貯まれば十分かな。

豊田 :ただし、全部を使うわけにはいきません。予備費分は手元に置いておきたいですよね。新婚生活が貯蓄ゼロというのは厳しいです。

Sさん:でしたら、とりあえず30万円残して、200万円を結婚資金に充てますよ。

豊田 :それよりも、まずは今の支出を見直して1万円でも2万円でも捻出してはどうですか。自宅で家賃がない分、家賃分は貯められるはずですよね。

Sさん:親には2万円渡しています。

豊田 :家賃を払ってやりくりしている人と比べると、仮に家賃が7万円として5万円分の余裕があるはずです。3年後の結婚という目標がはっきりしているので、がんばればもっと貯められるはず。では、自分で使いすぎかな、ムダかなと思うものを3つ挙げてください。

Sさん:洋服、飲み代、外食代でしょうか。合計、毎月8万円くらい使っています。

豊田 :車にお金がかかっている分、ほかを削りたいですね。後で気づく人って多いのですが、実は独身時代はまたとない貯めどきなんです。特に自宅は自由に使えるお金が多い分、支出の蛇口を閉めれば貯まりやすい。結婚だけでなく、老後だって不安でしょう? 今ちょっと生活を変えるだけで未来の自分にお金が回せるんだったら、がんばれるのでは?

Sさん:そうですね。結婚したら家もほしいし、数年後には車だって買い換えたい。老後も年金は当てにならないだろうから、準備しておきたい。がぜん貯める気になってきました! あと3万円、貯蓄に回せるようにがんばってみます。

豊田 :その調子です(笑)。月8万円貯められるようになれば、年間96万円。結婚資金の300万円に限りなく近付きます。…でも、家や車の買い換えもあるし、老後の不安も感じるなら、本当はもっと貯めたいですね。コラムのSTEP1−3でご紹介したライフプランや貯蓄プランを埋めて調整してみてください。結婚式の予算を下げるのも手です。

Sさん:結婚後もやっていかないといけませんし、考えてみます。ところで、このお金は何で貯めればいいのでしょう?

豊田 :結婚資金は必要になるのが3年後なので、ローリスク商品で運用した方がいいですね。定期預金でいいのではないでしょうか。もし老後資金の準備も始めるなら、月1万円ずつ投資信託を購入するとか、あるいはある程度まとめて外貨預金で為替投資をするなども考えられますね。

Sさん:なるほど。投資信託や外貨預金はやったことがないので、勉強してみます。ありがとうございました!(こうしてSさんは貯蓄&投資に目覚めたのでした…)
次回は、「30代DINKS(共働きで子どもはいない)」を取り上げる予定です。ケーススタディは、『世帯年収手取り700万円で貯蓄は600万円。3年後にマイホームを購入する予定』の35歳男性です。

また、コラム宛てに「離婚のケース」を取り上げてほしいとのメールをいくつか頂き、これについては第7回で取り上げさせていただくことにしました。
 2004年5月
マネーカウンセリングネットWealth 豊田眞弓
ファイナンシャルプランナー / ファミリーリスクコンサルタント
 
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第1回>>> 永続可能な家計を作ろう
第2回>>> 20代独身のケース
>>> ケーススタディ1:(26歳独身男性)
「手取り年収350万円で貯蓄が60万円! 結婚資金はどう貯めればいい?」
第3回>>> 30代DINKS(共働きで子どもはいない)のケース
>>> ケーススタディ2:(35歳男性)
「世帯年収手取り700万円で貯蓄は600万円。3年後にマイホームを購入する予定」
第4回>>> 30代、妻は専業主婦、子供ありのケース
>>> ケーススタディ3:(34歳男性)
「世帯年収手取り500万円で貯蓄は300万円。子供は2人、住宅ローンあり」
第5回>>> 30代後半ば、独身のケース
>>> ケーススタディ4:(36歳女性)
「手取り年収450万円で貯蓄は400万円。結婚はしないかも・・・、家は買えるなら買おうかと考え始めた」
第6回>>> 35歳以降に子供を授かった方のケース
>>> ケーススタディ5:(40歳女性)
「世帯年収手取り700万円で貯蓄は800万円。住まいは賃貸マンション。遅く子供が生まれ、できたらもう1人をと考えています」
第7回>>> 30代で夫婦が別々の道を進むケース
>>> ケーススタディ6:(38歳女性)
「手取り年収380万円で貯蓄は300万円。子供1人をこれからは自分1人で育てていくことになりました」
第8回>>> 40代DINKSの方のケース
>>> ケーススタディ7:(45歳女性)
「世帯年収手取り900万円で貯蓄は500万円。マンションのローンはまだ3,000万円近い残債があります。家計のことはあまり考えずに夫婦でお金を使っていましたが、そろそろ老後に備えて準備も必要かなと考え始めました」
第9回>>> 40代後半、子供は大学生のケース
>>> ケーススタディ8(49歳男性)
「世帯年収手取り800万円で貯蓄は300万円。住宅ローンと教育資金で貯蓄がどんどん目減りしていて、不安です」
第10回

>>> 50代で子どもは自立のケース
>>> ケーススタディ9(52歳女性)
「世帯年収手取り820万円で貯蓄は1,000万円。子供たちも巣立ち、急に家計にゆとりがでました。そろそろ老後の準備をしなくてはと思いますが、どれくらい貯めればいいのでしょう」