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ケーススタディ6:(38歳女性Hさん) 「手取り年収380万円で貯蓄は300万円。子供1人をこれからは自分1人で育てていくことになりました」 | ||
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| Hさん:現在、詳細は協議中ですが、すでに別々の道を歩むことが決まっています。検討をかさねた結果、子供は私が引き取っての再出発です。 豊田:そうですか。お子さんを抱えて大変ですが、よくお考えになられての結論だったのでしょうね。 Hさん:ええ。前向きにがんばろうと思っています。 豊田:ところで、生活設計面では何か不安はありますか?お仕事は会社員ですよね。 Hさん:仕事は結婚後一度辞めていたのですが、3年前に再就職先を探して、正社員の仕事を見つけました。今になってみると、このとき職に就けていてよかったです。 豊田:財産分与や慰謝料、養育費などの話し合いはすっきりされているのですか。 Hさん:そのあたりはだいたい終わっています。それで、私と子供の貯金としてはっきりしているのが300万円ということなんです。養育費は、月3万円ということで決めました。残っている問題は、昨年、共有名義で買ったばかりのマンションのことです。売却するか、どちらかが相手のローン残債を買い取って住み続けるか・・・。もし売却してもローンが残るだけなんです。 豊田:住宅の問題がネックになるケースって多いですね。 Hさん:私と子供はできたら住み続けたいと思っているのですが、相手のローン残債を買い取る資金はないし、2人分のローンを支払うのもムリですし・・・。 豊田:相手がいいといってくれるなら、使用貸借という手もあります。名義はそのままで、ローンも払ってもらいつつ、タダで貸してもらうことです。相手に十分な理解がないとできないことですが。 Hさん:そういう手もあるのですね。ちょっと夫に相談してみます。友人に聞いたら、離婚後は膨大な手続きの山だそうですね。引越ししないで済むだけでも、多少とはいえ、書類が少なくて済みそうです。 | |||
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| 豊田:子供の世話についてはご実家の手は借りられるのですか? Hさん:実は近所なので、いろいろと助けてもらおうと思っています。でも、経済的なものだけは、親には頼らないつもりです。 豊田:その気持ちは大事ですね。そういう意味でも、国の児童扶養手当は、手続きをしてしっかりもらいましょう。離婚届けをだしたら、すぐに手続きをするといいです。実はこの手当てはさかのぼってはもらえないのです。 Hさん:各種手続きについては届けを出した足で、役所を回ってまとめて済ませたいと思っています。「手当て」についても、そうしようと思います。 豊田:そうですね。ちなみに、住んでいる地方自治体が独自に行っている制度なども含め、ひとり親が利用できる制度などが網羅された「ひとり親のしおり」というものがあるので、それを参考にして見てみるといいですよ。福祉事務所などでもらえるはずです。役所でもらえるところもあるかもしれません。 Hさん:さっそくもらってきます! | |||
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| 豊田:ちなみに、これから先のことなどはどう考えていますか? Hさん:まずは、住まいの問題もクリアして、実際に再出発をしてみないと、どういう人生になるのか、まだ考えられないですね。住居費でどれくらいかかるのかで、年間どれくらいの貯蓄ができるのかも違ってきますし。とりあえず、何が何でも、子供の教育の分だけは貯蓄したいと思っていますが。 豊田:お子さんの教育資金はどうやって貯めるつもりですか? Hさん:とりあえず自宅から通える範囲で、大学か専門学校には通わせたいと思っています。そのための費用として300万円は貯めたいと思っています。 豊田:今ある100万円を引くと、200万円。中学を卒業するまでの8年程度で元金だけでこの200万円を貯めようと思ったら、1カ月2万円程度のペースで貯めないといけません。また、これで不足する場合は、奨学金などを借りる覚悟があれば、足りないということはないと思います。 Hさん:月2万円は非常にぎりぎりかも。おっしゃるとおり、足りない時は、子供と相談して、奨学金について検討したいと思います。 豊田:そうした目的別貯蓄をしっかり貯めることのほかにも、やっていただきたいことがあります。それは、保険の見直しです。万一の時に、お子さんが社会人になるまでにかかる分を残せる程度は死亡保障に入っておきたいですね。おおまかな目安としては、死亡保障2,000万円程度です。 Hさん:そうなんですね。余裕があれば、離婚したらすぐに保険の見直しをしたいと思います。ところで、このコーナーで毎号作成しているライフイベント表や貯蓄計画表は、私の場合は作成しなくていいのでしょうか? 豊田:住居費の問題をはじめ、まだ家計が固まっていないので、あわてることはありません。まずは膨大な手続き類を済ませて、家計の収支が落ち着くのを待って、それからライフイベント表などを作成しましょう。今は、あまり考えすぎないことですね。 Hさん:老後資金の準備なども考えないといけないのかと思っていましたが、それもまずは、今の状況が落ち着いてからでいいでしょうか。 豊田:まずは生活のペースを掴むことが先決ですよ。 Hさん:それを聞いて安心しました。離婚した後はああしなきゃこうしなきゃとあれこれ考えすぎていたように思います。そうではなく、まず、新しい生活になじむことが大事なのだとわかって、とりあえずほっとしました。 豊田:それでなくてもストレスフルなはずでしょうから、あまり自分を追い詰めないことが大事です。ではがんばってくださいね。 Hさん;はい、とりあえずがんばります。 (そういってHさんは帰っていきました) | |||
| 2004年10月 マネーカウンセリングネットWealth 豊田眞弓 ファイナンシャルプランナー / ファミリーリスクコンサルタント |
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