![]() |
||
|
| |||||||||||
| ||||||||||||
| | ||
|
ケーススタディ8:(49歳男性Iさん) 「世帯年収手取り850万円で貯蓄は700万円。住宅ローンと教育資金で貯蓄がどんどん目減りしていて、不安です」 | ||
| |||||||||||||||
|
|
| ||
| Iさん:子供2人が大学生で、しかも下宿をしていることもあるせいか、思っていた以上に家計の負担が大きいですね。年収は高い方だと思うのですが、毎月20万円の仕送りをしているので、私の小遣いは8万円から4万円に減らされましたよ(笑)。 豊田:愚痴をいいたくなるお気持ち、お察しします。 Iさん:長男は1浪で、1年間これまた下宿しながら予備校に通ったので、予想外に支出がかさんでしまいました。教育資金用に貯めた貯蓄もどんどん減っています。 豊田:それで不安に思っていらっしゃるのですね。 Iさん:それに、長女が大学を卒業したら、海外の大学に留学したいなんていってまして。目的をきちんと聞いてから、援助するかどうか判断したいと思ってますが、夢をかなえてあげたい反面、どこまでサポートすべきか、正直、迷いますよね。 豊田:子供に十分な教育をして夢をかなえてあげたいのは、親として自然な気持ちですが、でも、自分たちの老後の生活も大事ですからね。 Iさん:そうなんです。 豊田:最近、一部の親の中には、子供の教育資金の予算を設定する人も増えているように思います。たとえば、500万円までの教育費は援助するけれど、あと不足する分は自分で奨学金を借りてどうにかしなさいと、子供が中学くらいから宣言するのです。大学に入ってから急に言われても困りますから、あらかじめ「洗脳」しておく(笑)。 Iさん:確かに、親としてここまではしてあげるけれど、この先は自分で何とかしなさい、と突き放す部分があってもいいのかもしれませんね。 豊田:もちろん、突き放すにしても、子供は全額をアルバイトでまかなうのは厳しいでしょうから、ある程度のお金は出してあげることになるでしょう。たとえば、その分を子供に対して「貸し出す」という形をとってはどうでしょう。 Iさん:それは名案ですね。今、教育資金用の貯蓄が550万円あるのですが、これがなくなって、それでも長女が留学することになった時は、その方法を話し合ってみます。 | |||
|
|
| ||
| 豊田:住宅ローンもまだけっこう残っているんですよね。 Iさん:そうなんです。家は築12年。買ったのが遅めだったのと、大き目のローンを組んでしまったせいで、まだ残債が3,500万円近くあります。これも、正直なところ、家計の負担になっています。 豊田:今は老後資金の準備は難しいでしょうけれど、少なくとも、上のお子さんが卒業する2年後以降からは、少し余裕ができるのではないでしょうか。そこから定年までの間に、ちょっとずつ繰上返済をしていきましょう。 Iさん:そうですね、定年までに返し終えたら万々歳です。 豊田:ただし、一戸建ては、マンションと違って、自分で「修繕積立金」を貯めておく必要があることも忘れないでくださいね。 Iさん:定年を迎えた時、家は築23年。水周りも含めた修繕が必要になっていて、費用も数百万円の単位でかかるでしょうね。そういうのは退職金で払おうと漠然と思っていましたが、やはり準備しておいたほうがいいんですよね。 豊田:その通りです。お子さんの教育資金が現在、1人につき年間200万円くらいかかっているので、ご長男の分がなくなれば、10年でおよそ2,000万円は貯められる計算です。下のお子さんがあと3年で就職した場合は、残り7年でさらに1400万円プラスになります。今の教育資金分基準とするなら、併せて3,400万円が定年までに貯められる可能性があるのです! Iさん:その中から繰上返済をして、リフォーム分を準備していくわけですよね。ということは、私の小遣いを元に戻せないってことでしょうか?(笑)。それに、娘が留学に行き、その費用を負担すれば、その分は貯められなくなるわけですね。もっとも、その分は子供への貸し出しにするつもりですが・・・。 豊田:その調子です(笑)。なお、老後資金の準備は、上のお子さんが卒業されてからでいいので、積立をされてはどうでしょう。たとえば、投資信託を毎月3万円程度ずつ買われるとか。運用できる期間が10年以上と長いので、インフレリスクに備える意味でも、一部に投資性の商品を組み込んでいくのもいいですよね。もちろん、一方で、繰上返済をするのも大事です。 Iさん:新生銀行の場合は、預金残高から自動的に繰上返済されていくので便利ですね。 豊田:シニアに向かうにつれて、ご自身の入院リスクや介護リスクも高まるので、予備費を増やしていくことも忘れないでほしいですね。いくら効果があるとはいっても、全額を繰上返済に回すのは良くないと思います。 Iさん:わかりました。老いていく分、だんだん予備費を大きめにしていくんですね。夫婦の親たちも年老いて心配は増しているので、それは守って行こうと思っています。 豊田:いいですね〜。 Iさん:教育資金の負担でくよくよ悩んでいましたが、考えてみれば、ここ何年かのことなんですよね。あー頭がすっきりしました! (そういってIさんは帰っていきました) | |||
| 2004年12月 マネーカウンセリングネットWealth 豊田眞弓 ファイナンシャルプランナー / ファミリーリスクコンサルタント |
| <<<
戻る |
次へ >>> | ||
|
株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品を説明するページをご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。 |
|||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||