特集 特集

銀行のサービス有料化の流れは止まらない??その2 賢く使う方法を考える 銀行のサービス有料化の流れは止まらない??その2 賢く使う方法を考える

久富有里加

profile

久富有里加(ひさとみ ゆりか)

株式会社マネネCOO。大手証券会社、インターネット証券会社を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。2016年に"美人投資"を立ち上げ、これまで500名以上の同世代の女性にお金についてセミナーを実施。テレビ、雑誌、ウェブメディアなどで活躍中。
【出版著書】「"お金"は美人をつくる美容液(WAVE出版)」2018年6月出版

やっぱりATMを好きなときに何度でも使いたい=いかに手数料無料で利用できるか?賢く使う方法を考える。

(※各サービスは2018年6月時点で執筆者が調べたもので、その後変更となっている場合があります)
(※各優遇サービスの判定条件などは各銀行により異なります。詳細はご自身で各行ホームページなどで必ずご確認ください)

近年、各銀行は店舗網やATMの削減、またATM利用やそのほかのサービスでも一部有料化に踏みきる動きが強まってきています。また同時に、金融とITとの融合「フィンテック」の活用も加速させており、さまざまな便利なサービスも追加されています。そのため、今後も既存サービスについては有料化やサービスの終了を含む見直しがさらに進むものと考えられます。

つまりこれからは、わたしたちユーザー側が銀行とどう付き合っていきたいかを考える局面にあるのかもしれません。

【対策】
1.やっぱりATMを好きなときに何度でも使いたい=いかに手数料無料で利用できるか?賢く使う方法を考える。
2.キャッシュレス化の波にのり、サービスを使いこなす=その便利さを享受してATMに頼る回数を減らす方法を考える。

この2つの考え方について、今回は「やっぱりATMを好きなときに何度でも使いたい=いかに手数料無料で利用できるか?賢く使う方法」について考えます。

優遇サービスをうまく利用する

各行のサービスの見直しの中でも、皆さまが気になるのは、ATM手数料ではないでしょうか。
生活に密着しており、またコンビニATMの普及もあり、便利さを享受されている方も多いでしょう。

各銀行もお客さまへの影響が大きいことから、一定の「配慮」をしています。特にほとんどの銀行が採用しているのが、所定の取引や資産残高に応じて一定回数無料にする「優遇制度」の導入です。残高や取引金額に応じて何段階かのステージやランク付けがされ、ステージやランクによってATM利用料の無料回数が変わるというものです。

今後もATMの各サービスを好きなタイミングで、何度も無料で利用したいとお考えの方であれば、各行が提供する優遇制度によるサービスを利用し、一定のステージ、ランクに入っておくのが良いかもしれませんね。

たとえばメガバンクでは、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3行とも、ステージによる優遇で一定回数が無料になるサービスを提供しています。たとえば三井住友銀行は給与振込口座に指定すると月3回無料、またコンビニ設置の自行ATMなら無制限利用となっています。

また新生銀行も今回のATM出金時の手数料有料化は、預金残高などに応じて3つのステージが用意される「新生ステップアッププログラム」の「新生スタンダード」のお客さまのみで、それ以上の「新生ゴールド」、「新生プラチナ」ステージであれば、いままでどおり、いつでも何回でも無料で利用できます。

また、自行のATMを持たないネット銀行もほとんどが同様のステージやランク付けを導入しており、それによりATM手数料を無料で利用できる回数が変化します。ネット銀行の場合は、対象となる金融商品や資産の残高が各行によって様々で、また無料回数も異なるため、ご自身が満たしやすい条件を選ぶなどの対策が求められます。この低金利時代、ATM手数料は大きいもの。引き続き賢く無料で使える方法をいまから検討することが必要です。

どの条件を満たすか?ご自身の状況に合わせて

(ATM無料利用優遇を受けるための代表的な条件)

  • ・給与振込口座に指定
  • ・一定額以上の預金残高(預金の種類も普通預金や所定の定期預金など、さまざま)
  • ・投資信託や外貨預金などのリスク資産での運用(普通預金残高よりも少額でOKなところが多い)
  • ・提携クレジットカードの保有
  • ・所定のサービスの利用

各行の優遇サービスのステージやランク付けの条件はさまざまで、またステージやランクによって、ATMが無料で使える回数も銀行ごとに異なります。またATM手数料のみならず、振込手数料が無料になる場合もあり、その回数もさまざまです。

(1)必要な優遇サービスは?回数は? そのために必要な条件を満たす
たとえば、ATM手数料をとられるのは嫌だけど、利用するのはせいぜい月間で3回程度なので、月間5回程度無料になれば充分という方もいらっしゃるでしょう。3~5回程度無料になるための条件は、比較的簡単にクリアできるように設定している銀行も多く、高額でない一定の残高をキープしておけば条件を満たせる場合があります。またメガバンクであれば、給与振込口座にすればOKというケースもあります。

まずは、どのような優遇が必要かを確認し、その条件を満たすことを考えましょう。

(2)資産運用と優遇サービスは相性が良い
メガバンク3行とも、投資信託などのリスク資産の運用を行うとステージが上がり、またその必要額は50万円以下がほとんどです。新生銀行も、外貨預金や投資信託の月間平均残高が30万円以上であれば、それだけで「新生ゴールド」となり、ATM手数料はいつでも何度でも無料。それだけでなくインターネットでの他行宛て振込手数料も月5回まで無料とほかにも便利さを享受できます。投資への抵抗があり、不安が大きくなりすぎてしまう場合や、月間1000円程度の費用のために必要以上に投資して資産のバランスを崩してしまうことは意味がありません。ただ、資産形成の一環ですでに一定の額を投資信託などで運用されているような方であれば、それを活かさない手はありません。

"今はまだ検討中だが将来を見据えて資産運用をはじめてみようかな"と考えているような方も、たとえば運用可能な資産額で、優遇条件を満たせるところがないか?など確認してみるのも良いでしょう。

またリスク資産での運用は、「長期で分散」が基本です。長く付き合う銀行を見極め、投資を始めましょう。たとえば新生銀行なら、外貨預金の積立の場合は月1万円以上。投資信託の積立なら月5,000円以上(申込手数料0円の投信も対象)で新生ゴールドとなります。(ただし積立開始の時期と新生ゴールドが適用されるタイミングについては注意が必要です。10月に「新生ゴールド」になるには8月に「新生ゴールド」の条件を満たす必要があります。)またロボアドをつかった積立(THEO+[テオプラス]新生銀行)も対象です。

(3)生活に合わせて必要なサービスを利用
クレジットカードを持っていない方は、いまではかなり少なくなっているのではないでしょうか? 銀行の多くは自社発行または提携のクレジットカードを扱っており、このクレジットカードの申し込みや一定額の利用などで優遇条件を満たす場合もあります。

新生銀行でも、所定のクレジットカードを申し込めば、月間の引き落とし金額は1円以上あれば(引き落とし口座は新生銀行の口座であることが条件)「新生ゴールド」が適用されます。(※年会費がかかりますのでご注意ください!)また、クレジットカードのほかにも、プリペイドカードの発行と所定額のチャージという条件もあり、たとえば海外によく行く方などは価値があるように思います。

ただし、クレジットカードは年会費など保有しているだけで発生するコストもあるため、日々の生活で必要な1枚を考えて利用することが賢い選択でしょう。

優遇サービスは提供されるサービスと、必要な条件との組み合わせを重視

各行が提供するステージやランクに応じた優遇サービスには、ATM手数料の無料のみならずさまざまな特典があります。またステージやランク付けの条件も各行で異なります。

ただ、各行の優遇サービスを見ると、お得なサービスは少なくありません。預金金利の上乗せや、なかには店舗を訪問した際の駐車料金サービスを提供してくれるところもあります。ついつい、あ、これも嬉しいな!となりがちですが、このような発見を楽しみながらも、やはりご自身に必要な優遇サービスの内容を見極めて、上記のような3つの観点で、うまく優遇条件を見たすようにしてください。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • ・本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • ・金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • ・上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を新生銀行が保証するものではありません。
  • 店舗一覧
  • 来店のご予約はこちら
  • 店舗一覧
  • 来店のご予約はこちら